気の誘導法


 現在解り得ている科学のみで人間を証明しようとする試みは頂けません。人間には奥深い生命のからくりが内在していることを受け入れることが必要です。

 経絡内のエネルギーは内分泌循環を主体とするチャクラ循環を引き継ぎ、腹部の中央にある中脘穴より左右に十二経絡循環を巡らせ、生体を滋養し、生体の営みを反映し、身体内外の影響を伝導する役割を担っている。また、身体の損傷や変化は経絡内のエネルギーに均衡を与えるだけで、自らの力で修正するように働き細胞組織・臓腑は蘇生しだす。単に、経絡内のエネルギーに均衡を与えるだけで、生体の体細胞が蘇生することが、今まで考えられたでしょうか。経絡の研究は21世紀に於ける大きな課題となっていくと考えられます。

   東洋医学と言えば西洋医学から見ると湯液のことを言い、漢方薬がその主流となっています。治療処置において西洋医学の根底に投薬が重要視されて来た経緯があるためと思われますが、東洋医学に於ける重要な経絡の存在が見過ごされています。経絡は理論として存在しています。しかしながら、組織解剖学的見地からは現在の科学では証明できないが故に、その存在が曖昧なものとなっています。臨床に於いて経絡を操作することにより再現性のある驚くべき結果が出ているのです。こうした臨床を通して身体内を循環する各経絡には独立した支配領域があり、気(エネルギー)のネットワークとして存在していることが証明されてきています。治療処置に法則性と再現性が認められたのです。中医学(東洋医学)では経絡循環の役割として、刺激を伝導し、組織細胞の変化を反映し、かつ、組織細胞を滋養する働きを持つエネルギー循環と定義しています。

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虚証経絡と実証経絡


 虚証経絡は皮膚電気抵抗器で井穴の測定を行うと電気抵抗が低く電気が流れやすくなっています。虚証経絡の支配領域ではエネルギーが低下した状態で、エネルギーが不足しています。また、損傷している組織細胞を修復しようとして変化している領域でもあります。(例えば潰瘍・心臓弁膜症・ガン)こうした環境で形成する働きが破壊する力より劣勢になると損傷組織は悪化する経緯を辿ります。そこには損傷電位が発生しています。ですが、これらの領域を修復させる方法か解ってきました。損傷電位を正常電位に変換することで驚くべき結果が得られたのです。破壊する働きより形成する力を優位にする方法です。それは単純な電位操作で可能となりました。操作方法は赤羽氏より考案された皮内針の応用で可能となります。皮内針法は理論が未完成で、施鍼の効果や作用等が解明されていませんでした。我々の研究では経絡に焦点を絞り、虚証経絡への施鍼を行い好結果が得られることが確認されています。現在我々は虚証経絡にセイリンのパイオネックス0.3ミリを施鍼することで損傷組織が修復され蘇生する事実を確認しています。治療ポイントは井穴、若しくは、各経絡の経穴の一穴への処置のみとなっています。施鍼と同時に全身に開放感が得られます。この施鍼効果は破壊より形成する働きを優位にしていると考えられます。但し虚証経絡以外への施鍼は逆効果となります。また、虚証経絡には皮膚破壊を行う鍼や灸は身体にマイナスとなることを述べておきます。虚証の鍼の施鍼時間は井穴での測定で他経と同等の値となってきたときに外します。

 実証経絡は皮膚電気抵抗器で井穴の測定を行うと電気抵抗が高く電気が流れにくくなっています。経絡内のエネルギーは組織細胞の変化に比例した動きをしています。皮膚電気抵抗器で手の各井穴を繰り返し測定すると経絡内の余分な活動電流がアースされ比較的平均化した値として計測されます。その中にあって極端に抵抗値が高いポイントが出てきます。この経絡内の組織細胞は変化に乏しく、営みも低下している領域であり、ポリープが出来やすい領域でもあります。電位的には部分帯電があり組織が膠着状態となりエネルギーの循環が滞りがちになっている場所(例えば脂肪肝・脳梗塞・椎間板ヘルニア)となっています。こうした組織細胞が膠着した領域に対し変化を与え改善させるには鍼灸術の鍼や灸は効果的に作用します。鍼や灸は帯電エネルギーを放電させ円滑なエネルギー循環を取り戻させる役割を担っているからです。以後この経絡を実証経絡と呼ぶこととします。この実証経絡へは虚証経絡に使用する皮膚接触鍼(パイオネックス0.3ミリ )は実証経絡内のエネルギーを固定しエネルギーの膠着を招くのでマイナスとなり、もし施鍼すると、施鍼と同時に首が凝ったり、身体内に違和感を感じることになります。実証領域への処置として指の回し揉みが有効です。虚証経絡の指の回し揉みは混乱を招きます。正常経絡では変化が起きません。実証経絡では過剰に帯電していたエネルギーが足へと下降し出します。指の回し揉みの効果は過剰なエネルギーに対し鍼を刺し、皮膚破壊をし過剰エネルギーを抜き取る操作が必要ないことを示唆しています。

 経絡内のエネルギーに均衡を与える方法

 新経絡治療(バランス鍼法)では虚証経絡を探し出すことに重きを置いています。虚証経絡を整えると、虚証経絡が原因で二次的に発生した実証領域の続発疾患も改善してしまう経緯を辿るからです。虚証経絡が無くて実証経絡だけの疾患もありますが、これらの経絡は豪鍼や灸や低出力レーザー照射などにより、過剰に帯電した経絡内のエネルギーを抜き取ることが出来、エネルギーの不足経絡には虚証処置で正常むエネルギーに変換し、過剰エネルギーを抜き取ることにより、身体全体のエネルギーに均衡を与えることが出来ます。経絡内のエネルギーが均衡を取り戻すと自然治癒力が働きます。虚証の影響で実証経絡は豪針や灸や低出力レーザーを使用しなくとも実証経絡の指の回し揉み、手首振り、足首回し、体操、全身摩擦などの運動すれば改善します。

 

測定ポイントの井穴



1-肺経=手の拇指橈側爪の生え際角より手首に向かって3ミリ。
2-大腸経=手の示指橈側爪の生え際角より手首に向かって3ミリ。
3-心包経=手の中指橈側の爪の生え際角より手首に向かって3ミリ
4-三焦経=手の薬指尺側の爪の生え際角より手首に向かって3ミリ。
5-心経=手の小指尺側爪の生え際角より手首に向かって3ミリ。
6-小腸経=手の小指橈側の爪の生え際角より手首に向かって3ミリ。

 


1-脾経=足の第一趾内側爪の生え際角より足首に向かって5ミリ。
2-肝経=足の第一趾爪の生え際の中央より足首に向かって5ミリ。
3-胃経=足の第二趾外側爪の生え際角より足首に向かって3ミリ。
4-胆経=足の第四趾外側の爪の生え際角より足首に向かって3ミリ。
5-腎経=足の第五趾内側の爪の生え際角より足首に向かって3ミリ。
6-膀胱経=足の第五趾外側の爪の生え際角より足首に向かって3ミリ。

 

虚証経絡・実証経絡への処置


 以下は身体内における経絡内のエネルギーバランスに均衡を与える処置となります。

 虚証経絡への処置はセイリンのパイオネックス0.3ミリを使用します。この鍼は身体に対し極性として作用し、皮膚に接触した鍼尖が電極として作用することにより損傷電位がある虚証経絡を正常電位へと変化させることが可能となります。虚証経絡の支配領域内では組織異常が原因で電位が混乱しています。その混乱している損傷電位をパイオネックス0.3ミリの鍼は瞬時に正常電位に変換してしまう作用があります。正常電位に変換されたことにより損傷箇所が修復されるように働きだします。組織細胞の破壊が優位となっていた領域の営みを一転して形成する力を優位にすることが可能となるのです。実証経絡では帯電している領域が多く組織の働きが緩慢となっています。こうした帯電している経絡内のエネルギー(気)は外圧が加わると頭より足へと移動し下降する性質を持っています。この性質を利用して損傷電位の影響で生じた実証経絡に対しては指の回し揉みを行います。これらの操作は身体内のエネルギーに均衡に取り戻させる処置となっています。経絡間におけるエネルギーに均衡を与えると驚くべき蘇生能力が出現します。

 以下は西洋医学の病名に対応する経絡の変化となります。、特定の疾患には組織細胞の変化が特定の経絡に反映していることが解ってきています。処置として虚証経絡にはパイオネックス0.3ミリの鍼を一個貼ります。虚証が原因で影響が出ている経絡には指の回し揉みを行います。

次に症状別の処置を紹介します→