新経絡治療 「概論」


氣(エネルギー)


 経絡内を循環しているエネルギーに均衡を与えるだけで破壊されようとしている生体が形成する営みをむ取り戻し、蘇生することが解ってきています。新経絡治療(バランス鍼法)では、この驚くべき生体の営みをあらゆる角度より証明しようとしています。この見解が認められることにより医学はさらに長足の進歩を遂げることになると考えられるのです。

  東洋医学において十二経絡を循環するエネルギーにつてい論じられることは少なく、本家の中国でも気を論じることが宗教レベルと化している傾向がみられます。上海中医学院の針灸学では経絡は侵入した病邪や鍼灸の刺激を伝導する作用、生体の異常を反映する作用、気血を運行させ身体を滋養する作用を持っていることが示されています。しかし、その本質は解明されていません。新経絡治療(バランス鍼法)ではこの気(エネルギー)を証明することに力を注いできました。そして、経絡内のエネルギーを整えることで再現性のある驚くべき蘇生能力が備わっていることが解ってきました。幹細胞より分化し熟成された体細胞を整えることができるのです。曖昧にしか理解されていなかった経絡内にある気の存在は生命活動にとって重要な役割を担っていることが理解されることにより、今からの医療に不可欠な存在として利用されて行くと考えられます。

  東洋医学の本質は気(エネルギー)を整える医学です。気が理解出来ない者には治療方針が解らず、いい加減な治療に終始することになります。鍼治療と言えば身体に長い鍼を刺すことを連想されると思われますが、こうした操作が無くして気(エネルギー)を整えることが出来る方法があります。豪針が無くして身体の疾病を整えることが出来るとしたら驚かれるかも知れません。東洋医学では気を十二経絡循環の中に捉えています。これらの各経絡は独立した支配領域を持ち、神経、脈管、リンパとは異なる独立したネットワークを持っています。このネットワークは解剖学的に立証されていませんが、経絡を想定した処置を行うと、そこに、法則性と再現性を見いだすことが出来ます。再現性を以て科学的と言うなら、その存在を疑うことが出来なくなります。そして、この経絡の存在を立証するには、現段階では再現性のある臨床例を提示することしか出来ません。

新経絡治療(バランス鍼法)では西洋医学の病名に重きを置き、病名に対応する経絡における再現性のある特徴的変動を確定しようと努めています。そして、多くの病気が経絡のエネルギーバランスを整えることで自らの力で蘇生する様を見てきました。薬も手術も必要とせず完治していく姿です。新経絡治療(バランス鍼法)は経絡循環の未だ解明されていない秘められた生体の営みに着目し研究するグループとなっています。

 新経絡治療(バランス鍼法)では身体に影響を及ぼしている最大虚証と最大実証を割り出すことを大切にしています。何故なら、最大虚証経絡や最大実証経絡への簡単な処置により全身に経絡の変動が起きて、十二経絡循環内のネルギーが自らの力でバランスを取ろうとする動きが出てくるからです。こうした研究をを通して我々には経絡内のエネルギーの変化が解りつつあります。

 経絡の変動を確認するには各経絡の末梢にある井穴に対して皮膚電気抵抗器で抵抗を測定する方法が一つの判断材料になります。そこでは異なる抵抗値が計測されます。抵抗値が低く電気が流れやすいポイントに於ける経絡の支配領域では組織細胞が損傷を修復しようと活発にエネルギーを消費している領域となっています。こうした支配領域への長い鍼の手技は逆効果となります。この領域へは損傷電位を正常電位に変換する手技が必要となります。赤羽氏により考案されている皮内鍼と同原理の鍼を使用する必要性が出てきます。この皮内鍼における機序は説明されていませんが、我々に解ったことは皮膚接触に近いこの鍼は身体の体表に対し針尖が電極の極性として働いていることが解ってきました。皮膚に接触した針尖は損傷している一経絡のみを正常電位に変換してしまうように作用します。この、虚証経絡で損傷している支配領域のエネルギーは、電位が混乱しています。むしろ、損傷部位を修復しようとして活発に変化していると言い換えることが出来ます。そして、この混乱は接続経絡のエネルギーが簡単に通過できないように作用しています。つまり、経絡エネルギーの循環に滞りを起こさせることに繋がります。こうした状態を整えるには虚証経絡への処置を行います。皮内針と同等の作用をする皮膚接触鍼(パイオネックス0.3ミリ )を一個だけ置鍼します。施鍼の効果で一瞬のうちに身体が楽になっていきます。ですが、二つ以上置鍼すると電位的にショートしてしまい相殺作用を起こし治療前の状態に戻ってしまいます。この一個の処置にて損傷していた領域が損傷しているにも拘わらず、正常電位になったことにより損傷部位を修復するように働き出すのです。加えて、虚証経絡内のエネルギーの影響で循環を妨げられていた接続経絡や関連経絡のエネルギーが正常循環を取り戻すことが出来るようになります。新経絡治療(バランス鍼法)では虚証経絡の存在により影響を受けていた経絡が走行している、指の回し揉みを行って貰います。実証経絡は過剰にエネルギーが帯電している領域を言い、指の回し揉みを行って貰うことで、過剰に帯電していたエネルギーを頭より足へと下降させることが出来ます。身体内の過剰なエネルギーは抜き取り不足したエネルギーには補う処置をしたことになります。こうした虚証経絡に対応する実証経絡は指の回し揉みを行って貰うことにより、気のエネルギーが足へと下降します。鍼術ではこの実証経絡の支配領域に対して豪針で鍼を刺す行為を行いますが、エネルギーを移動させる代わりに、帯電エネルギーに対し皮膚を破壊しエネルギーを放電させる行為なのです。こうした原理を理解している施術者は少ないかも知れません。経絡の支配領域では電気抵抗が低く電気が流れやすい領域を虚証といい、虚証が原因で循環に滞りを来していた経絡を実証経絡と言います。こうした電位差の緊張は身体に違和感を発生させています。虚証経絡では虚痛が実証経絡では実痛が発生しています。西洋医学での不定愁訴にあたるものです。痛みは神経のなせるものと言う概念を再検討しなければならない問題を含んでいるのです。各経絡間の電位差の緊張が様々な痛みや違和感を神経伝導で脳に知覚させている現実を。

 虚証経絡は組織の損傷を反映しています。その経絡の井穴に虚証の処置に必要なセイリンのパイオネックス0.3ミリ を貼るだけで損傷している組織細胞を修復することが可能となります。組織細胞が壊れているにも拘わらず、正常電位に変換したことで修復する力が出てくるのです。では実証経絡はどのように変化するのでしょう。虚証経絡に影響されて滞りを生じていた実証経絡は、虚証の処置と同時に本来ある循環に戻って行きます。虚証が無い状態での疾病は実証の疾病となりますが、皮膚電気抵抗器での測定では抵抗が高く電気が流れにくい値として計測されます。ですが、皮膚電気抵抗器での測定では正常経絡循環と実証経絡循環とでは測定値に誤差があまりなく正常経絡と実証経絡とを識別しにくい傾向が見られます。我々は気の経絡受信にて割り出す方法をとっていますが、一方法として低出力レーザーを各手の井穴に照射して確認する方法もあります。実証経絡は外圧が加わるとエネルギーが頭より足へと下降する特質があります。低出力レーザーを井穴に照射しながら首を回旋して貰うと照射ポイントによっては急に首の回旋が楽になるポイントが出てきます。首には全ての経絡が通っており、その経絡間に電位差があると、肩や首の筋肉に凝りを自覚して、回旋時に違和感や痛みを感じます。実証経絡の照射により過剰に溜まっていたエネルギーが抜き取られる事となり、その結果として筋肉間の電位差が減少し、痛み無く回旋出来るようになるのです。低出力レーザー照射により、経絡間に電位差があると最も楽になるポイントが実証経絡となります。コレステロールが高い人では右大腸経の井穴に照射すると一番楽になります。コレステロールを改善するには、この右大腸経(右示指)を念入りに指の回し揉みを行って貰うとコレステロールの値が正常になって行きます。右大腸経の経穴に1,3ミリの円皮鍼を施鍼して揉んで貰う指導を行うとより効果的です。薬では変化が乏しいのに指の回し揉みで変化して行くのです。実証経絡の処置の一例です。

 新経絡治療(バランス鍼法)では極力豪針等の鍼を使用しないようにしています。虚証実証が識別できなくなりやすい傾向があるからです。ですがこの実証経絡への処置は従来の東洋医学の鍼術が効果的です。理論は刺針により過剰に帯電していた経絡の電気を抜き取りエネルギーの調整を行い痛み等の違和感を取り除く効果があります。それ故、豪針などは実証経絡で最も必要とされていた手技なのです。虚証経絡が無ければ豪針などで疾病は完治しますが、豪針で痛みが取れたからと言って虚証経絡が存在していたら治ったとは言えません。虚証経絡を探す事が最も重要な課題となります。

ツボとは人間の身体にあって外界の波動情報を送受信したりする受容体としての働きを持っていたり、生体を維持するのに必要なエネルギーの交換を行っていると考えられます。人体に躍動する生命活動にとって外界との窓口であり接点でもあります。目・耳・鼻・舌・接触・意識等も外界との接点として存在しています。加えてツボの存在は植物が光合成を行い生命活動を営んでいるのと同じ位の役割をも担っていると考えられます。黃帝内径・素問霊枢にツボは「神気が自由に出入りする所」としています。不良導体となっている人体の体表にあって身体内と身体外とのエネルギー交流のポイントとなっているのです。身体を維持する上で大きな役割を担っていると考えられます。ツボの存在を確認するには皮膚電気抵抗器にて握り導子を+極、探索導子を-極として体表に接触させていると一ミリ程度の電気で焼けたポイントが出現します。これがツボです。そして、経絡の走行に直接接続しているポイントを経穴と呼び、周りに点在するポイントは経穴の支配する領域となっています。

 気を理解するには、それをあるがままに感じることが大切です。

 西洋医学では、組織を解剖することにより仕組みや働き、微細な分野の解明までも成し遂げてきました。そして、人々はその研究の恩恵を受けています。現在では遺伝子の操作によりクローンを作り出すことにも成功し、ips細胞により幹細胞の研究が進み、形ある存在を基礎として形の中にある変化して止まない微細エネルギーの本質にアプローチしてきています。これからの研究が期待されます。

 東洋医学では変化して止まない存在をそのまま解明する試みを行ってきました。すなわち、気を整える医学です。形が無いが故に変化するものを定義することが困難となりますが、再現性のある治療を重要課題にしました。新経絡治療(バランス鍼法)では十二経絡循環の操作で極力皮膚を破壊せず身体内の営みをサポートする試みを行い人体に関わっていこうと考えています。

  東洋医学ではインドはチャクラ。中国は十二経絡循環。

 身体内にネットワークとして存在する十二経絡循環は臍下丹田にある気海(腎)より始まり、衝脈を下り会陰(性腺)と合流、このエネルギーは脊椎に沿って上がり印堂(脳下垂体)へ至り、脳下垂体のエネルギーは百会(松果腺)と合流、前面を下り甲状腺と合流、さらに紫宮(胸腺)と合流し、腹部の太陽神経叢にある中脘穴(膵臓)へと至る経路を持っています。ここに臍下丹田より太陽神経叢へ至るチャクラの循環があります。これらはチャクラの大循環と呼ばれています。大切なのはこれらのエネルギーを統合して臍の上部にある中脘穴より人体の左右へと流れ込み、肺経・大腸経・胃経・脾経・心経・小腸経・膀胱経・腎経・心包経・三焦経・胆経・肝経、そして再度、肺経へとエネルギーが流れ込んで行きます。これが、十二経絡循環なのです。これらは同一のエネルギーを持つ循環経路なのです。つまりインドのチャクラ循環と中国の十二経絡循環は切り離せるものではありません。このエネルギー循環内のエネルギーは導管を持たない腺の循環経路と考えられ、その媒体は支持組織と考えられます。また、十二経絡循環は各自が独立した支配領域を持ったネットワークとして存在しています。チャクラ循環のエネルギーは腺と考えられていますが、このエネルギーが十二経絡循環に流れ込み、身体を滋養し、組織細胞の異常を反映し、伝導する作用を担っていると考えられています。このエネルギーは分化した体細胞に作用し、経絡のエネルギー循環を均衡にするだけで全ての痛みや各種違和感を瞬時に消失させ、体細胞を蘇生させる事が出来る働きを担っている事は驚きに値します。身体内のエネルギーに均衡を取り戻させる だけで組織細胞が自らの力で蘇生し出す事など今まで考えられたでしょうか。

  インドのチャクラエネルギーは内分泌腺が重要ポイントとなっています。 身体内における「気」の循環は導管を持たない腺(内分泌)のネットワークと考えられ、このネットワークの在り方はチャクラと称し、重要な内分泌腺を集合させたエネルギーを身体の左右に分配して十二経絡循環の中に巡らせています。十二経絡循環内のエネルギーは組織細胞や臓腑の営みを伝導、反映、滋養していると考えられます。生体の変化を伝導する働きをも担っています。むしろ、腺が組織細胞や臓腑を滋養しているかのようにも感じられます。こうした営みを踏まえて「気」を整えることにより組織細胞や臓腑に形成する力を呼び起こさせ、自らの力にて疾病を蘇生出来るようにするのが東洋医学における医術の本質と考えられるのです。

 また、十二経絡循環は身体内で独立した支配領域を持っています。気の受信において、各経絡に意識を集中すると身体の営みや変化に見合った波動が伝達されて来ます。負荷が取れて解放する感覚であったり、負荷がかかり苦しくなる感覚であったり、変化が起きなかったりと感受されます。「過剰は抜き取り、不足は補う」と言うシンプルな論理があります。気の受信では、気の過不足を理解することが出来、それに見合った処置を施します。各経絡間のエネルギーに均衡を与えると瞬時にして各種違和感が消失したり、内臓疾患に於ても自らの力で回復するように働き出したりします。これらは、各経絡間のエネルギーバランスを整えるだけなのです。

 21世紀の人間にとってテレパシー的要素が次第に重要視される時代となって行きます。人間は生まれながらにして、外界や自己の内部に存在しているエネルギー波動を(感受)受信する能力を持ち得ています。こうした能力(一種のテレパシー)を利用して自己の外界に存在している現象の変化を正しく受信することを学び、近未来においては、僅かな身体内のアンバランスを知覚し、疾病となるはるか以前に自己を管理していくことが可能となって行く時代が到来するかも知れません。

 こうした外界のエネルギーを受信して感受する能力を利用することは東洋医学では本来当たり前のことだったのですが、自己の変化を感じ取る方法より、形在る物にとらわれ過ぎ、外界の現象に振り回され、自己の内面の変化に注意をはらわなくなってしまったのが原因なのかも知れません。新しい時代に必要とされるのは外界のエネルギーを受信して感受する元々持ち得ていた自己に気付く事に他なりません。現代では、仏教の像法時代のように本質を心で感じ取るのではなく、物を見て本質に近づこうとしている方便の域を守り続けています。

 子供達の多くは、こうした能力を持ち合わせています。例えば、薬を子供に持たせ「この薬を持ってどんな感じがする」と尋ねると「気持ち悪い」とか「気持ち良い」と返事が返ってきます。手に薬を持つだけで身体に影響する状態が解ってしまうのです。子供の夜泣きには原因があります。身体に問題がある場合もあるでしょうが、多くは、一番世話をしている母親に原因を求めることが出来ます。夜泣きの解決方法は母親の体調を整えることで解決していきます。子供は全身全霊で母親に集中しています。そして、母親の健康状態により痛みや違和感が有る場合には、これら全ての情報を受信することになります。これが夜泣きの原因なのです。子供は全身のツボより外界の情報を受信していることを大人は知る必要があります。

 人類はテレパシーという「言葉」を忘れてしまったのです。地球の歴史の僅か数千年間は人間の能力の一部である視覚に頼り過ぎた文化だったのかもしれませんが21世紀では自己の内面の観察が次第に重要視されて行きます。地球人類がテレパシーの能力に目覚めるのはゆっくりですが、確実にやって来ると考えられます。そして真実を正しく検証する為に必要なこれらの行為は、色々なエネルギー波動を正しく受信し感受することの必要性を社会が認める程度に応じて達成されて行くのです。

 東洋医学の鍼治療等は現在では刺激療法と化してしまい、本来の意図した内容から外れてしまっています。本来「鍼術の要は氣を整えること」にあり、東洋医学はエネルギーバランスを整える医学だったのです。それは身体細胞の営みと氣の循環とが等しい関係にあることにより、氣の循環を整えれば、身体細胞の営みを正常に戻すことが出来るからに他なりません。ですから鍼治療の本質は人間の氣を整えることにあります。氣(電気的性質を持ったエネルギー)の過不足を正しく感じ取り、不足は補い、過剰は抜き取り身体内のエネルギーに均衡を与えることにより生命活動が円滑に営まれるようにする氣の調整なのです。そして氣を調整することにより組織や臓器などが機能低下していても、身体が自然な営みを取り戻し、身体を活性化し、自らの力で本来あるべき状態に回復させていくことが出来るようになるのです。将来においては古くさい鍼等というものは必要とされなくなって行くでしょう。なぜなら電気的性質を持った氣を動かす方法等は電気の性質が解ればいくらでも可能なのです。繰り返し述べますが、東洋医学は身体のエネルギーバランスを整える事を本質とする医学なのです。

  気は電気的性質を持った意識エネルギーや肉体に躍動する電気エネルギーそのものです。人間の身体内においてこのエネルギーの一部は経絡と言う経路を循環し、血液よりさらに微細なエネルギーとして存在し、身体を滋養しています。内分泌と深く関連しているようです。また、この経絡内を循環するエネルギーは細胞や組織の営みが直接反映しています。それ故、細胞臓腑に異常が発生すると、異常に比例して経絡内にエネルギーの過不足を発生させます。そして、身体内の経絡間における過不足の発生による緊張により、人は痛みや、各種違和感を自覚するようになっているのです。

 西洋医学において痛みなどは神経の炎症に起因しているとして、鎮痛させる為に神経への色々なアプローチが行われていますが、あまり良い結果が出ていません。それは形ある神経に問題があるのでは無く、多くは、身体内で独立した支配領域を持つ経絡間の緊張を神経が察知し、神経組織を媒体として脳に伝導され、各種違和感として脳が答えていると言えます。神経が損傷すればそれ自体に痛みを感じますが、神経が損傷していない状態での痛みや各種違和感が発生していることを知るべきです。こうした痛みや各種の違和感の原因を神経が損傷していない環境では身体内を循環している経絡に求めることが出来ます。基本的には身体の左右に十二経絡のエネルギー循環を行っています。この各経絡は組織細胞の営みに比例したエネルギー循環を維持し、身体の一部に損傷が生じると、関連する経絡の支配領域と他の経絡間にエネルギーの差異を発生させます。つまり、経絡間に電位差が発生するわけです。身体内における経絡間に電位差が生じると、神経が経絡間の緊張を察知して脳に伝導して痛みや各種違和感を感じるようになると考えられます。

 人間の体表は絶縁されている関係上、体内電位が問題になるはずなのに、体内の電位に関しては余り研究されていないようです。自然界に於ては物質の帯電現象はとても問題になります。しかし、人間の体内の帯電現象には注意が注がれず、せいぜい体表の静電気レベルが問題として取り上げられる程度です。また、心臓の検査では内臓体壁反射として反射部位の電位変化を測定して疾患を割り出したり出来ますが、組織細胞臓腑における疾病を割り出すのに現在の段階では血液検査や組織チェックの棫を出ていません。身体内に経絡の独立したネットワークが存在している事が認知されれば現代医療はさらに長足の進歩を約束されることになるでしょう。何故なら、経絡の相互間に存在している電荷の過不足を調整するだけで簡単に鎮痛させたり、各種違和感を解消したり、損傷している細胞組織を自然治癒力にて修復させる事が可能たからです。

 こうした経絡は神経と同一の存在ではありません。共に独自の支配領域を持っていますが、むしろ神経は経絡の中に包含されて存在している一パーツにしか過ぎないように思われます。こうした内容の検証は、21世紀において西洋医学が視点を変えて取り組まなければならない大きな命題と言えます。まだ人間は自然界のほんの一部を見つめているに過ぎないのですから。

 新経絡治療(バランス鍼法)では意識による経絡の受信と皮膚電気抵抗器による経絡の測定を重要視して再現性のある治療を研究しています。

 

新経絡治療(バランス鍼法)


 東洋医学の本質は身体内におけるエネルギーバランスを整える事にあります。エネルギーと言えば漠然とした内容として取られやすい傾向がありますが、身体内のエネルギー変動を経絡内エネルギーとして受信し感受すると異なるエネルギーの相があることに気付きます。

 新経絡治療(バランス鍼法)では 東洋医学の本質のみを未来に継承することを念頭に置き、新しい時代に必要とされる東洋医学医療体系を確立することを目的としています。今までの東洋医学は哲学的色彩を持った陰陽五行なる理論に支配され、実際の生体の営みとはかけ離れたところで治療がなされていたり、何処何処のツボは何々にに効果があるとか、痛みをターゲットにする症候治療が大半となっていました。患者の身体に流れる氣(エネルギー)の動きを感じ取る(受信)ことが出来ていれば、一喜一憂する治療に終始することが無かったかも知れません。古典の文献にも「鍼術の要は氣を整えることにある」ことが終始症例を通して述べられていますが、こうした本質を度外視していたのでは本当の治療が出来るわけがありません。新経絡治療では人間に本来備わっている外界のエネルギーを受信し感受する能力を最大限に利用する方法により診断と治療を行います。そして氣を正しく受信することを重要な治療の原点だと考えています。患者の病態における虚実の氣の動きが把握出来ないのにどうして正しい治療が行えるのでしょうか。私どもに研修に来られる先生方も氣を感じ取ることが簡単に出来るだろうかと、不安を持って来院されたりしますが、二三回体験すると皆簡単に体得されて行かれます。

 現在我々は独自で開発した気代謝誘導装置天心システム・ポイントチェッカーを使用して気の誘導と、気の受信と、証の決定を行い治療方針を決定しています。例えば、私どもが開発している氣代謝誘導装置にて或一定の操作を行うと、患者の身体にある過剰な気(エネルギー)が体外へ誘導されるように変化し出します。このように装置の誘導により身体内のエネルギーが大きく変化しだすと、身体内にある疾病と同等の気(エネルギー) が簡単に伝達され受信し感受しやすくなるのです。

 天心システム・ポイントチェッカーには特徴の有る回路を設けています。電子波回路です。電子波回路は低周波のように連続した波形ではありません。ピンピンと切れた状態で身体に流れこむ波形となっています。金属の握り棒と誘導棒がこれにあたります。この金属の握り棒を両手に持って貰うと身体内に帯電していた過剰エネルギーが頭より足へと下降する変化が生じます。但し、肩上がり側に-極を、肩下がり側に+極を握って貰う必要があります。逆に持つとエネルギーが上昇して元々あった違和感が増大します。単なる低周波ではなく電子波だからこそ起きる変化なのです。こうした変化は金属棒を両手に持つだけで身体内の過剰電荷が下降して、身体内のにある気の過不足が少なからず是正され、身体が気持ちよくなります。暫く握っていると気持ち良くなり寝てしまう人が出てきます。ある程度、過剰なエネルギーが調整されると疾病の震源地を見つけ出す取り組みを始めます。

 又、過剰な気をよりよく下降するためのアース回路を設けています。さらに、皮膚電気抵抗器が取り付けてあります。これらの装置で最大虚証と最大実証を割り出し治療を行う事になります。

 生命活動を行っている組織細胞は変化して止まない存在です。但し、その変化には組織細胞に影響された変化している流れが生じています。この変化を読み取る事が大切になります。エネルギーが帯電して蓄積されている領域の組織は動きが鈍く瞬発力も減少しています。活性酸素が発生しやすい領域でもあります。こうした領域の組織は荒れやすくポリープ等が出来やすくなります。この領域を実証領域と呼びます。逆に組織が損傷していて修復する為に変化して止まない領域もあります。この領域を虚証領域と言います。この虚証と実証を読み取って治療を行うことになります。

 身体内における気の流れには法則があります。

 ①実証領域の支配領域に外圧が加わるとエネルギーの下降が起きます。頭より足へと気が下降します。逆に虚証領域や正常に機能循環している領域に過剰な外圧を加えるとエネルギーの上昇が起きます。頭に過剰電位が溜まったりします。

 ②痛みの多くは経絡間における電位差の緊張が発生することにより生じます。

 ③過剰に帯電している気(エネルギー)は肩上がり側の手より肩下がり側の足へと移動しやすくなります。よって、気の誘導で実証領域を確認するには肩上がり側の手の井穴より行った方が気を受信しやすくなります。

 ④経穴と言われる重要穴は筋や腱の傾斜に存在しています。

 



新経絡治療(バランス鍼法)における治療

1-治療には独自で開発した氣代謝誘導装置・天心システム・ポイントチェッカーを使用しています。新経絡治療(バランス鍼法)を習得する為に最低限必要な装置となります。

操作方法の概略

イ-天心システム・ポイントチェッカーの電子波が出る誘導棒を井穴にあて気を誘導します。電子波は身体に入って行き、通電した支配領域の経絡内で気が飽和状態になると閾値に達して足へと移動して行きます。足まで至る経絡を探し出します。気が足まで降りる場合には首を回旋して貰うと首が回しやすくなり、首肩の緊張が取れ回しやすくなったりします。同時に施術者にも身体が暖かくなったり、開放感が伝わってきたりします。患者さんが楽になると術者も同じ感覚が伝わってきたりします。これが気の受信です。このように誘導棒で安楽となる領域が実証領域であり実証経絡となります。

ロ-次に気の誘導で実証経絡が割り出せたら、組織が損傷して修復を必要としている虚証の割り出しを行います。虚証は 鍉鍼を井穴にあてて開放感があるかないかを確認します。若しくは、天心システム・ポイントチェッカーに内蔵されている皮膚電気抵抗器で計測確認を行います。他経より電気抵抗が低く電気が流れやすい経絡が虚証経絡となります。

ハ-天心システム・ポイントチェッカーで誘導確認が出来る経絡は実証領域となります。虚証領域は実証領域が確認出来たら、実証領域と表裏(陰陽)の関係にある経絡に存在しています。

 このようにして身体内における経絡の中で最大虚証経絡と最大実証経絡を割り出します。ここまで解ったら治療が終わったと同じ位の意味が出てきます。後は虚証の処置と実証の処置を行います。

 東洋医学の本質を顕現するには偶然にささえられた治療体系をまず克服しなければなりません。これらを可能にするのが、内分泌を考慮した仮説経絡の存在なのです。新経絡治療では身体内を循環する十二経絡の存在を完全肯定しています。事実、組織細胞や内臓臓腑の営みは一定の支配領域を持っている経絡に反映しています。ですから経絡の支配領域のエネルギー循環と内臓臓腑との関係を常に考慮しながら経絡診断を行って行きます。こうした臨床を通して法則性と再現性のある理論に裏付けられて治療方法や治療結果が確実なものとして確立していきます。そして法則性と再現性のある臨床を通して、過去の理論や学説等の間違いに気付き、誰もが21世紀に必要とされる生きた真実の理論を発見し、真実を理解する審判者とならなければなりません。氣を感じ取ることの重要性を理解し、氣の動きが解れは、治療処置を行って行く時、驚くべき身体の再生を目の当たりにするでしょう。気の受信が正しく行われれば誤魔化しがきかず誰もが同じ結論に至る治療結果が得られるのです。

新経絡治療は西洋医学の医師に学んでもらいたい理論体系でもあります。それは西洋医学が臨床に於いて不得意とする病気以前の病気になろうとしている段階の不定愁訴を理解出来るからなのです。また病名が付いたとしても、それらを支配している経絡を調整するだけで改善、治癒へと導くことが出来る療法となっています。各経絡は身体内に独自の支配領域を持ち複数の臓腑と関係を持ちながら独自の営みを行っています。例えば経絡で左肝経が虚証の場合、精子減少症、うつ病、大腸小腸疾患、痔瘻、左肺炎、左気胸、心室中隔欠損、緑内障等が発生しやすくなります。これらの疾病は左肝経の支配領域における虚証の病証なのですが、左肝経の病症とは言え、関連経絡とのアンバランスにより症状が出ます。左肺炎や左気胸の場合には左肝経に虚証反応が出ています。虚証経絡の経穴、若しくは、井穴の一穴にパイオネックス0.3ミリを貼ります。すると、呼吸が楽になり、一・二週間で完治します。経絡のアンバランスは左肝経の虚証反応と上下で接続している左肺経に実証反応が出ています。この上下のエネルギーのアンバランスが是正されることにより完治していくのです。完治を早くするには、左肝経と左右対称の右肝経(第一趾)・上下で接続している左肺経(左拇指)・左肝経と表裏陰陽の関係にある左胆経(第四趾)の指の回し揉みをしていただくと早く完治します。虚証経絡の電位と実証経絡との電位に均衡を与える操作となります。また各種の痛みや違和感、付随する機能障害等も経絡間の電位差のアンバランスを是正するだけで簡単に改善させることが出来るのです。

 自然界には常に均衡の力が働いています。台風が気圧のアンバランスを是正するために発生し、最終的にエネルギーのバランスが取れると終息するように、大いなる一なる力が働いています。台風がどんなに荒れ狂おうと台風の方向性は調和したがっています。荒れ狂っている現象は単なる一時の変化にしか過ぎず宇宙の本質ではありえません。普遍的な本質はバランスを取りたがっているという一点に尽きます。人間という小宇宙もまた常にバランスがとれ躍動し謳歌したがっています。それゆえ人間に於ける疾病等は台風で言えば調和しようと荒れ狂っている混乱とみることができます。調和しようとしている力こそ人間における生命力そのものと見なすことが出来ます。こうした生命力は円滑なる氣の循環の中に在ってのみ最大限の力を発揮することが出来るのです。 

  新経絡治療は身体内の(氣)エネルギーを調整し、均衡を与え細胞臓腑を本来の正しい営みに戻す療法を目的としています。そして、ここで最も重要な着眼点は細胞臓腑や氣の循環との関係は切っても切り離す事が出来ない不二の関係にあるということなのです。西洋医学では病理学的検査データーが病態を把握する基準となり、それに見合った処置がなされて行きますが、身体内ではこうした病理学的検査データーに比例した氣の流れが生じています。東洋医学ではこの氣の流れの循環異常を読み取り処置を施していきます。さらに加えて述べると、病気と診断される以前の病気になろうとしている変化に対しても異常として調整する処置を行うことが出来ます。そして身体内の氣の循環を本来在るべくしてある状態に戻すと、簡単に痛みが取れたり、運動障害が改善したり、あらゆる疾病に対し改善を促すことができるのです。このホームページで述べている内容は、決して西洋医学と東洋医学とを対比することを目的としているのでありません。むしろ逆で新経絡治療では西洋医学的データーと東洋医学的検証とが一致することを述べています。経絡という循環経路、そこを流れる氣というエネルギー(電気的性質を持つ)を操作することで細胞組織の営みが整い治癒する理論等を述べてあります。そこには法則性と再現性が認められます。つまり科学的で証明出来るだけの内容が揃っているのです。現代医学も、 人間が本来持っている外界の情報を受信(感受)する能力を理解する必要があります。そして、近未来における医療体系を模索する上で東洋医学的治療の本質を見つめる必要に迫られていると思われるのです。東洋医学の本質は身体内のエネルギーバランスを整える医学なのです。

 

 

東洋医学研究所 天心治療院 院長 近藤哲二

 


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