治療報告(メーリングリスト)


新経絡治療を実際に医療の現場で活用している仲間で、意見交換、治療報告をメーリングリストで行います。

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質問と返答


メーリングリストで交わした、新経絡治療に関して、処置方法の質問と返答の一部を紹介します。

 


メーリングリストへの質問に答える。

 

鍼は刺激療法では?
多分用語の定義の問題だと思うのですが、針を刺す行為が“気”の流れを制御することを目的としているのなら、制御のための情報入力という観点からは、一種の刺激と言えなくもないと思うのですが、東洋医学の本質と近藤さんがお考えの観点から、針を刺す行為というのは生体にとってどのような意義を持つのでしょうか?
刺激という語の定義と共に、もう少し説明していただけないでしょか?   (M・Y)

 

<返答(近藤哲二)>
「鍼も灸も気(電気的性質を持ったエネルギー)を操作する為に使用します。ですが多くの人は電気を操作していることを残念ながら解っていないみたいです。気は細胞や組織の営みに比例して存在しています。気温の変化により体温が低下すると細胞臓腑の機能も低下し同時に気の循環も低下します。気温の変化に比例して細胞組織が低下するのであれば問題ないのですが、身体内に実証としての疾病がある場合(脂肪肝等)、関係のある組織や経絡にその影響が反映し痛みが出て、さらなる組織の機能低下に繋がって行きます。そこでどの経絡に実証の反応が反映しているかを熱感で計測したり若しくは末梢の井穴の皮膚電気抵抗を計測して、気の動きを身体で受信(感じ取る)することである程度予測がたちます。灸においては熱感度が低い経絡上へ、鍼においては皮膚電気抵抗が高く電気が流れにくい経絡の支配領域へ処置を行います。これらは全て皮膚を焼いて、刺入破壊する刺激の情報入力です。実証領域の過剰な気を抜き取る目的をもっています。このように緊張があったり組織細胞の営みが緩慢となっている一定の支配領域に比例し過剰帯電している特定経絡中の気(電荷)を人為的に放電させたり、皮膚破壊により損傷電位を作り細胞の修復機能を活性化させ気の経絡循環を整え、組織細胞を正しい営に快復させようとする刺激による誘導方法もあります」 

 但し過剰な気を抜き取る方法と行い、単に組織破壊をして刺激を加える他に接触鍼なるものがあります。この鍼は皮膚の中に刺入しません。皮膚をこするだけです。その作用は体表や表皮と真皮の間等に過剰帯電しているエネルギーを放電させる為に使用します。何が操作の対象であるかを理解している人は少ないかも知れません。身体内の体表部分には気か溜まり放電したがっているエネルギーが存在しています(緊張状態)ので、その過剰なエネルギーを放電させるととてもリラックスします。小児鍼等もその一つですが、大人でも十分効果があります。そして全体の経絡循環を正常に戻します。
作用としては、電気は尖ったところに集まる特質を利用します。いわゆる避雷針と同じ効果をひきだすのです。その対象は気=電気となります。当然皮膚破壊の必要がありません。

 次に実証領域と異なり細胞組織が破壊し修復しようと活発に変化している場合は細胞組織と関連する経絡上に虚証反応が出ます。経絡測定では皮膚電気抵抗が低い、電気が流れやすい反応として計測されます。こうした値が出ると細胞組織が修復しようとしてエネルギーを活発に消費している支配領域でエネルギーが不足していると判断しなければなりません。この測定値にたいして自律神経が興奮していると判断してはいけません。経絡が自律神経であるとが判断するグループは興奮していると興奮を静めるためには強刺激が必要となりますが、これらの電気抵抗が低い反応が反映している経絡の支配領域への過剰な鍼の刺入刺激は生体の営みを整える目的としては逆効果を生じるので注意を要します。さらに損傷電位を作り疾病の改善が遅くり、大瀉すると病状が悪化します。

 当然古来より補う鍼法等がありますが?そのような方法より、これらの支配領域には故赤羽氏が考案した皮内鍼なる特殊鍼が効果的に作用してくれます。現在の使用され方はいい加減です。この皮内鍼も産声をあげたばかりで、考案者が使用した方法を追試する仕方で現在使用されています。身体に数本も固定置鍼したりしていますが、これらは気の循環より観察すると複数の置鍼は完全にマイナスです。身体には一本が原則です。なぜならこの鍼は身体に対し電極としての役割を持っているので、複数使用は電気的に緊張状態を発生させるからなのです。作用効果としては経絡の虚証領域の損傷電位を正常電位に変換するように作用し、虚証領域が電極により固定されると、接続経絡に帯電していた電気が自然と本来の状態に戻って行くように動き出します。そして組織の快復力が増します。損傷組織が正しく機能し出すと取り外します。この皮内鍼を機能が正常な人に置鍼すると数分もたたないくらいで電気的緊張が生体内に生じ違和感が発生しますので経絡の虚証領域以外には使用してはいけません。またこの皮内鍼は末期癌でモルヒネでも痛みが取れなくても虚証経絡がはっきりしていると死ぬ間際まで痛みをとることが可能なのです。簡単な症例を述べますと、胃の小湾部に潰瘍があった場合、腎経の左右どちらかに皮膚電気抵抗が低い値として計測されたりします。治療は抵抗が低い腎経の支配領域の通谷穴に皮内鍼(皮内円皮鍼)を施します。その施鍼した直下が病巣で、たちどころに痛みが消失し胃が暖かくなり、潰瘍が急速に修復され治癒していく経過を辿ります。電極として皮膚に接触させ使用した鍼による効果なのです。 もともと皮内と赤羽氏が定義しましたのであえて皮内鍼という言葉を使用していますが、効果に於いては表皮と真皮の間に鍼先があれば100%効果が出せます。皮内に鍼先が入ると効果が落ちます。皮膚に接触するだけの方がかえって効果があります。つまり操作する対象は電気(気)なのです。」

「私自身が最初そうであったように、一般的には気を操作し気の循環をよくする等と頭で解っていても、経絡の存在を無視、或いは解ろうとしない、いな気の流れを身体で感じ取ることが出来ないので皆目眼中になく施術を行っている。経絡を頭で練った理論で施術をしている。真面目でしょうが治療する上で判断する基準が解らない等が残念ながら大半を占めているのではないかと考えられます。専門家の方で法則性と再現性のある、一つ一つの治療がデーターとして蓄積される治療を希望される方は共に研究しませんか。」

「気が電気であること、経絡が一定の支配領域を持って存在していることが解ればそこには、自ずと新しい療法が生まれてきます。気は光によっても、低出力レーザーでも極端な話意識の電気信号でも動かすことが出来ます。その他電気を動かす方法であれば誘導することが可能です。そして経絡が一定の支配領域を持っていることが電気的に証明されたら法則性と再現性のある臨床例をみいだすことが出来ます。当然将来においては医師がこれらを享受しなければならない領域となって行かなければならないのです。」


ツボは解剖学的にはどのように捕えられているのでしょうか?

 

 組織解剖学的には証明されていないのが現状です。
ですが体表に皮膚電気抵抗器を通電すると複数の通電しやすいポイントが見つかります。我々はこのポイントをツボと理解しています。 ですからツボは体表には無数ありますが、この中で体幹部へと接続している要所を経穴と考えています。

また経絡についてはどのように捕えられているのでしょうか?

中国では神経系、脈管系、リンパ系に加えて経絡系が定義されています。
経絡系の作用としては、
1気血を運行させ、身体を滋養する作用。
2経絡は生体の異常を反映する作用。
3侵入した病邪や鍼灸の刺激を伝導する作用。
等かあるとされています。

1に関しては血液至上主義の西洋医学では全く研究の対象外となっています。

 私見として、経絡は導管を持たない腺が血管の中より支持組織内に開口し、支持組織内には絶縁帯を持ち、独立した支配領域を持ちながら、腺が血液成分に劣らぬ身体を滋養するエネルギーを循環させていると考えています。導管を持たない腺の役割を西洋医学で着目して貰いたいと考えています。

 2に関しては経絡は生体の全ての組織細胞における営みと比例しています。疾病によって経絡内のエネルギーは変動しています。 例えばテンカンや本態性高血圧では左小腸経と言う経絡が虚証となっています。胃の小彎部の潰瘍があると腎経と言う経絡のどちらかに虚証が存在します。膠原病では右心経という経絡に虚証があります。

腰部椎間板ヘルニアでは、椎間板の軟骨が飛び出している側の肝経と言う経絡に実証があります。痔では痔になっている側の脾経と言う経絡に虚証があります。書き出せば切りがありません。  3に関しては、経絡は身体内に独立した支配領域を持っています。 痛みの発生機序に付いて述べますと、神経が損傷し脳に伝達され知覚されているのでは無く、東洋医学で言う経絡間の電位差による緊張を神経が察知し、その緊張が脳に伝達され痛みが知覚されています。

神経は単なる知覚の伝導路にしか過ぎないのです。 西洋医学も神経を見つめる医学より再検討が必要と考えられます。 そうしないと何時まで経っても不定愁訴に解答が出せません。 何故なら経絡間の電位差を鍼で解除するだけで、瞬時に各種違和感や痛みが解除されてしまうからです。 近藤哲二