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■気管支喘息■

西洋医学的見解として、気管支喘息は慢性の肺疾患で気道が炎症を起こし、粘膜が腫れ気道が狭窄し呼吸が困難となり、気道が刺激に敏感に反応し、咳、喘鳴、呼吸困難、喘息発作を引き起こします。そしてその根本原因は未だ知られていません。それ故、現在の現代医学では喘息という疾患は根治出来ないとされています。ですが身体内を循環している氣を操作するだけで気管支喘息を根治させることが出来るのです。その理論と方法について述べることとします。
気管支喘息の疾病にかかると経絡のバランスに特徴のあるパターンが出現しています。心臓喘息や肺炎にもそれ相応の反応が出ていますが、経絡異常としては二つのパターンが出てきます。ここでは重症の気管支喘息に焦点を絞って述べて行きます。
重症の気管支喘息患者に於ける経絡の異常は「右心包経の虚証と左三焦経の虚証」のどちらかが経絡異常反応として出ていて、虚証反応によって影響され出現した実証経絡を改善する必要があります。実証経絡は表裏で接続している「右三焦経と左心包経の実証」となります。虚証と実証との両経絡間には極端な氣(エネルギー)の過不足による緊張が出現しています。これらの緊張は両経絡が支配している領域に及び気管支や横隔膜にその影響が出ています。
経絡は左右対称に同じ支配領域を持っていますが、何故かほとんど「右三焦経と左心包経の実証」の反応が根底にあります。人間の身体は左右対称ですから、逆の「右心包経と左三焦経の実証」があってもよいわけですが、決まって「右三焦経と左心包経」の実証反応として出現しています。喘息が慢性化していると「右三焦経と表裏で接続している右心包経」と「左心包経と表裏で接続している左三焦経」とに虚証反応が出ているのです。
100人に一人位で右心包経・左三焦経が実証で右三焦経・左心包経に虚証反応があり、喘息に近い症状を現す人がいます。でも、激しい喘息症状は発生しません。処置を施すと簡単に諸違和感は改善します。
正中線を境に十二経絡は左右対称にバランスよく循環する経路が存在しているのですが、人間の臓器は特異な例外を除いて心臓、脾臓等は左側に存在し、胆嚢は右に存在しています。肝臓は右寄りにその支配領域を多く持ち、膵臓は左寄りにその支配領域を多く持っています。腎臓の位置も左右では高さが異なります。このように、身体内の臓腑の位置関係とその役割を考える時、右心包経が支配する領域と左三焦経が支配する領域と関連している臓腑における機能異常を推察することが可能とになってくるのです。今後の西洋医学的研究の参考になれば幸いです。
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心包経と三焦経は
陰陽(表裏)で接続。
心包経と腎経は上下で接続。
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「気管支喘息の治療」
気管支喘息時における経絡循環のアンバランスは「右心包経の虚証と左三焦経の虚証
」と「右三焦経と左心包経の実証」が主体となりますが経絡に於ける虚実の反応の出方を見てみますと以下のようなパターンがあります。
1、{右三焦経と左心包経が実証で左三焦経に虚証}
2、{右三焦経と左心包経が実証で右心包経に虚証}
3、{右小腸経と左心包経が実証で左腎経に虚証}
4、{右小腸経と左心包経と左膀胱経が実証}
5、{右三焦経と左心包経が実証}
6、{右大腸経と左肺経が実証}
7、{右心包経と左三焦経が実証で左心包経に虚証反応}
ここで特筆すべき気管支喘息では1、2、3、4、5のパターンに左手心包経が関わっているということです。この左心包経は心臓の心筋をその支配領域に持っていて、心臓疾患の場合に異常反応が出てきます。慢性化した気管支喘息は1と2に見られます。
1のパターンにおける治療は第一に虚証経絡となっている左三焦経の会宗穴に皮内円皮鍼(0.6ミリの円皮鍼にサジカルテープを7〜8枚重ね合わせ2ミリ四方に切ったテープに刺し、鍼の先端が出るか出ないか位で使用します。)を置鍼します。(皮内鍼でもよい)、さらに左三焦経と表裏の関係にある心包経、左右の関係にある右三焦経、上下の関係にある左胆経、加えて対角にある腎経に対して瀉法の処置を施し気(エネルギー)の過不足を是正してバランスをとってやると、喘鳴、呼吸困難、喘息発作が急速に改善する経過を辿ります。一般的には喘息症状が発症している場合、体質的な症状と考えられ、虚証反応が消えて完治するまでには数ヶ月に及ぶ事が多い傾向にあります。
2のパターンにおける治療は
虚証経絡となっている右心包経のt門穴に皮内円皮鍼(皮内鍼)を置鍼します。加えて実証経絡となっている右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経に瀉法の処置を施し虚実のアンバランスを是正する処置を施します。左三焦経に虚証反応がある気管支喘息より治癒する経過が遅いようです。慢性化していると頻繁に横隔膜の痙攣(シャックリ)を伴ったりすることがあります。
3のパターンでは左心包経と上下で接続している左腎経の虚証があり悪化した症例と言えます。処置としては虚証反応となっている左腎経上に皮内円皮鍼を施します。喉の痰がなかなか切れにくい等の症状を呈します。このような場合、胃の小彎部が荒れていたり気管支拡張症の症状が出たりします。東洋医学的改善処置は左腎経と表裏の関係にある左膀胱経を瀉し、左右の関係にある右腎経を瀉し、上下の関係にある左心包経を瀉し、対角の右小腸経を瀉して過剰な気を除去して経絡間のアンバランスを是正すると気管支喘息が改善されていきます。このパターンは気管支拡張症の治療パターンでもあります。
4のパターンでは比較的慢性化しているが左三焦経や右心包経に虚証反応が認められず、左膀胱経の極端な実証が現れています。足が冷えやすく、立ち暗みや目眩を伴うことがあります。また冷えると左膀胱経上が疼くこともあります。処置は左膀胱経上に鍼を1ミリ程度刺入する円皮鍼を施して毎日鍼を揉んで貰う指導をします。右肩上がりになっている傾向があります。
5のパターンでは左肩上がりの事が多く右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経が実証経絡となっています。手の右三焦経と左心包経は左右で陰陽となり左心包経が最大実証となるので左心包経に円皮鍼を置鍼して揉む指導を行います。
6のパターンでは軽い喘鳴などが認められますが激しい呼吸困難に迄には至らない症状を呈します。組織の異常は経絡に反映し右大腸経と左肺経に実証としての反応が出ています。左肺経は扁桃腺と関係が深く風邪を引いたときに発祥しやす
く軽い気管支炎となります。処置としては過剰に帯電している実証経絡のエネルギーを抜き取り、氣の循環を円滑にすることにより急速に改善していきます。治療は左肩上がりでは左肺経の経穴へ円皮鍼を置鍼して揉む指導をします。右肩上がりでは右大腸経の経穴へ円皮鍼を置鍼して揉む指導をします。かつ関連実証経絡を瀉します。共に右大腸経・左肺経・右肝経・左胃経が実証経絡となっています。扁桃炎を起こしやすく右肺経に虚証反応が認められる場合は先に右肺経の虚証経絡に皮内円皮鍼(皮内鍼)を処置した後、関連実証経絡への瀉法の処置を行います。
右心包経に虚証があったり右心包経が極端な実証の時は不妊症となる傾向が認められます。心包経と上下で接続している経絡は腎経で、左腎経にも虚証反応が認められることがあり上下の経絡の緊張が影響しているようです。腎経上で子宮と関係が深いのは横骨穴となっています。右心包経と左腎経とに虚証反応があっても両経絡に皮内円皮鍼(皮内鍼)を処置してはいけません。右心包経への処置で気が下降しやすいか、左腎経への処置で気が下降しやすいかを見極め下降しやすいパターンを治療では優先します。両虚証経絡への皮内円皮鍼(皮内鍼)の処置は経絡内の電位的にショートしてマイナスとなるからです。
7のパターンは非常に少ないパターンで気管支炎となるが、激しい喘息と迄は至らない。気管支喘息に於いては殆どが右陽経に実証反応が在るのに対して左陽経に実証反応が在る場合がある。9:1位の確率。処置は右三焦経の虚証or左心包経の虚証に対して虚証の処置を施し、各実証経絡、右心包経・左三焦経・右胆経・左心包経に瀉法の処置を行う。心臓に問題がある時にも出やすいパターン。呼吸が深く出来ず、胸が苦しい。食道に炎症が起きやすく、食事が取れない状態に陥りやすい。
西洋医学で喘息患者に点滴の処置をおこなう場合、左心包経の支配領域である腕関節内側中央の血管、若しくは右三焦経の支配領域である腕関節内の血管を取ると早く好転することとなります。但し右肩上がりでは右三焦経の支配領域、左肩上がりでは左心包経の支配領域としなければなりません。
自己管理をする場合は瀉法を加える指の関節を揉み回しして指をほぐす事により、過剰に帯電している氣を誘導して移動させ、経絡間の氣の過不足を解除することにより組織の緊張を解除して発作的喘息症状を改善していくことが出来きます。患者自らの自己管理にて早く気管支喘息症状を改善することが出来ます。
1・2・3の治療で皮内円皮鍼(皮内鍼)の置き鍼は原則として一カ所のみです。身体に二カ所以上置鍼すると氣の流れが電気的にショウトして相殺することになり、別な箇所に帯電が生じ円滑な氣の流れを阻害し組織の営みを低下させることになります。また疾病の改善が遅くなったり悪化させてしまったりします。

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■気管支拡張症■

気管支が非可逆的な拡張をきたした病態です。気管支が拡張すると気管支の浄化作用が低下し、痰がたまって細菌などが繁殖しやすく気管支炎や肺炎に罹りやすくなります。また、拡張した気管支には血管が増え血痰や喀血も出現することがあります。持続する咳、痰(黄色〜緑色)時に血痰や喀血が出現することがあり、副鼻腔炎(蓄膿症)になった方や現在治療中の方等も発症しやすく、幼少時に肺炎にかかったことがある方等にも発症します。治療としては肺炎や気管支炎を合併した時や発熱や痰の量が増えた時等には抗生物質を内服したり注射したりします。また痰が出しやすくする薬を内服したり、体位ドレナージ(痰が出やすくする体位とる)や胸部軽叩打法を行ったりします。血痰も伴っているときは、血を止める薬(止血剤)による治療も加えられます。
気管支拡張症における経絡診断では大きく分けて2つのパターンが見られます。
@右小腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経が実証で左腎経に虚証反応。
A右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経が実証で左三焦経に虚証反応。
@とAとでは@の経絡反応がまず出ていることが多く治療の途中でAが出てきたりします。Aは副鼻腔炎の治療パターンでもあります。
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