■経絡の証明■

 
  この章では医師に出来る処置を述べることとしました。東洋医学の聞き慣れない言葉に右から聞いて左に流さないでよいように配慮したつもりです。エネルギー等と聞いただけで聞く耳を持たなくなる医師の思考回路に対し立ち止まって貰いたかったからです。簡単な処置にて驚くべき改善が行われていく現実を医療の場で体験して頂きたいと思います。過去に書いた症例に関しても暇を見ては医師でも出来る東洋医学の処置を述べて行きたいと考えています。

「腰痛」

 腰痛と言えば数年前における医師の教科書では腰痛における原因の80%は脊椎の椎間板にあると定義されていましたが、現在では脊椎に起因する腰痛は15%程度と言われ始めています。つまり、原因が解らない腰痛が80%以上あるのです。勿論、婦人科では月経になる前後に、決まって腰痛が出たりすることがあります。さらに、胃腸や内臓臓腑の異常が原因で腰痛を併発することがあります。ですが、各科が独立した専門分野になっていて腰痛の原因を特定することが出来ない現状があります。加えて、腰痛の原因をストレスが原因とする見解まで出ている始末。原因が解らない腰痛をストレスとして解釈し改善させるのに数ヶ月から一年以上もかけている現状があります。しかし、人間の身体内では常にホメオスタシスが働いていて、時間をかけて養生したらストレスと限定しなくとも腰痛は改善してしまいます。

 腰痛の原因が特定できない腰痛には原因が明らかに存在しているのです。西洋医学に於ける診断の視点が狭いだけにしか過ぎません。視点を変えて、東洋医学の経絡理論に焦点を合わせ経絡の操作をしたとき目から鱗として感動するはずです。そして、原因があることに気付くのです。

 現在、西洋医学での痛みの機序は神経のみの狭い領域に視点が注がれています。一度、別の角度より人体を見つめて見ましょう。人間の体表は不良導体となっていて電気を通しにくくなっています。外界と絶縁されている状態です。人体の帯電現象では衣服や体表に静電気が溜まり外界の物質に接触するとバチッと放電します。人体に過剰電位が溜まっている時に起きる現象です。体表でのこのような現象までが人体に於ける帯電現象として理解されていますが、では、体内における帯電現象は?全く解明されていないのです。

 植物には気孔があり、主として呼吸・炭酸同化・蒸散作用などのための気体の通路となり光合成を行う役割を担っています。このように、植物は体外とのエネルギー交換を行っています。では、人間はどのように体外との交流を図っているのでしょう。中国最古の遺書「黄帝内径」

経絡の証明・病名に対応する経絡診断T 

「飛蚊症」

 はじめに

  これから述べる症例は十二経絡診断より導き出した法則性と再現性のある臨床例となっています。十二経絡循環に於ける各経絡の虚証、実証を割り出して導き出した内容です。最初は「飛蚊症」」「目眩」を取り上げてみました。きっと臨床に於いて参考になると思います。

 飛蚊症とは

「青空や白い紙を見たとき、目の前に蚊のようなもの、黒い点のようなもの、髪の毛やくずのようなもの、丸い輪や水玉のようなものが見えたりすることがあります。明るいものをバックにしたとき見えやすく、視線を動かすと動きます。目になにかついていると思って、手で目をこすってもとれないし、眼鏡を見ても汚れがない、目に何かついているのではないかと鏡を見てもなにもついていないといったことがあります。蚊が飛んでいるように見えることから、こういった症状を「飛蚊症」と言います。硝子体に何らかの原因でにごり(混濁)がおきると、この混濁が網膜に映り飛蚊症として感じます。飛蚊症を起こす主な原因としては@加齢または近視による硝子帯混濁。A網膜裂孔、網膜剥離B硝子帯出血Cぶどう膜炎Dその他」(大阪府眼科医会) 

この度、飛蚊症に焦点を絞り述べさせて頂きますが飛蚊症を主訴として来院される方は少なく、目の疲れ、目眩、激しい頚部痛や肩こり等で来院されたり、高血圧の関連症候群として飛蚊症があったり、メニエル症候群と診断された方に飛蚊症があったりします。

 

経絡の存在は形態学的範疇にはなく、常に変化して止まない存在として変動しています。生体の営みが常に変化している様と比例しています。それ故、病証に病名が付けられるような状態では、経絡変動はその変化に比例する動きを現しています。飛蚊症もその一つとなります。では、飛蚊症が発生している身体の環境に於いて経絡変動はどのようになっているのか症例を通して述べることとします。

新経絡治療(バランス鍼法)は本治法となっています。標治法の様に痛いからと言ってそこに処置をすることはありません。十二経絡のアンバランスを全体的に経絡診断し、末梢の経穴の一穴にて経絡変動を促しエネルギーの過不足を是正して行きます。ですから誤魔化しが出来ない治療となっています。いたずらに処置をしないのでどの処置が何処に変化を及ぼしたかはその場で解ってしまう処置となっていることを述べておきます。

 

症例−@

K・N 女 65

二年前に事故にて右大腿骨骨折。一年後に固定した金属を取る。二年を経た現在でも動作時に右大腿部、右膝関節に常時痛みが伴う。他の症状として目が締め付けられるような違和感がある。飛蚊症、高血圧、左肩の引きつり、左耳鳴り、尿の出が悪い。

経絡診断:右小腸経・※右第二大腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経・※左第二胃経が実証。右腎経と表裏の関係にある右膀胱経に虚証反応。

処置:  右膀胱経の委中穴に※皮膚接触固定鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。治療回数1回。

経過:  治療後より尿の出が良くなり、目の緊張が和らぎ、右大腿部、右膝関節の痛みと左肩の引きつりが軽快。一ヶ月後、飛蚊症の白い糸のようなものが消失。

考察:  外的要因による事故で怪我をすると、身体への影響は外的要因の事故+体質的要因とはならず、外的要因の事故×体質的要因となっています。よって事故の後遺症を完全に改善するには体質的要因を整える必要が出てきます。患者の場合、高血圧が体質的にあり、本態性高血圧の場合、経絡現象として左小腸経や右心経や右膀胱経に虚証反応が出ています。これらの虚証に対応する実証経絡は右心経と左小腸経に虚証が出ている場合には右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証経絡となっています。右膀胱経に虚証反応が出ている場合は右小腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経が実証経絡となっています。患者の場合、後者の反応となっていて、右膀胱経の委中穴に皮膚接触固定鍼を処置すると右大腿部、右膝関節の痛みが軽快し、対側の左膀胱経上に豪針を施すと完全に痛みが消失。同時に左肩の引きつりが消失。飛蚊症は自宅での自己管理にて次第に消えて行った。

※第二大腸経(仮称経絡)

      第二大腸経の井穴は示指の尺側にて爪甲根部の角より5ミリ去る所に取穴する。この経絡は小腸経の支脈となっている。小腸経が虚すると共に虛し、実すれば共に実する。つまり、小腸経の支脈と考えられる。支配領域は腕関節より三横指にして腕橈骨筋の尺側傾斜のポイントを通り手の裏三里を通る支配領域となっているが未だ解明できていない。示指の尺側に痛みがある場合には小腸経にも影響が出ているので小腸経を整えると示指尺側の痛みは改善する。

 

※第二胃経

     第二胃経は足の第三趾の外側爪甲根部より去ること5ミリに取穴する。この経絡は胃経とは名ばかりで胃経とは異なる支配領域に属している。膀胱経である。膀胱経が虚すると共に虛し、実すれば共に実する。つまり、膀胱経の支脈なのである。支配領域は豊隆穴や仙骨の外側にある腰根穴と接続しているが詳しくは解っていない。膀胱経の虚実の反応が整うと同時に変化して整ってしまう。

 

※皮膚接触固定鍼

 針体が0.6ミリの円皮鍼をサジカルテープ7枚重ねにしてリングの大きさに切ったものに刺して針尖が皮膚に接触する位で固定する鍼。

 皮内針の針尖は身体に対し電極の極性として作用し、一経絡の支配領域にある損傷電位を正常電位へと変換するように働いていると考えられます。それ故、針尖を皮膚に接触するだけの方が皮内に針尖を固定するより著効となります。

@           A       B     C

       

@    サジカルテープを7枚重ねて貼り付け、リングよりやや大きめにカットした下張り。

A    針体が0.6ミリの円皮鍼に刺す。(針尖は出るかでない程度)

B    トーイバン(比較的痒みが出ない絆創膏)

C    Aの上からトーイバンで固定する。(針尖はで出ていない)

圧を加えて針尖が皮膚に接触するだけで効果を引き出せる。

 

症例−A

N・Y 65歳 男

頭がフラフラする。入院してMRIの検査にて小脳に問題がある可能性ありと診断。飛蚊症(黒い点のようなものが無数ある)。退院後来院。

経絡診断:右小腸経・右第二大腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経・左第二胃経が実証。右腎経と表裏の関係にある右膀胱経に虚証反応。

処置:  右膀胱経の井穴に皮膚接触固定鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。

     レーザーポインターは気を動かすのに有効です。井穴への照射にて経絡診断が可能です。

経過:  皮膚接触固定鍼を置鍼後、頭のふらつき改善。飛蚊症も治療後                   
     消失。

考察:  治療後、目に薄靄が掛かっていたがハッキリする。起き上がってもふらつき感も消失。経絡には十二経絡の他に身体の正中を支配領域としている任脈と督脈があります。腎経は腹部正中の任脈に接続し、膀胱経は背部正中の督脈に接続しています。それ故、腎経と膀胱経に於けるエネルギーの変化は任脈と督脈に影響し、人体に於ける前後のエネルギーの過不足を生じさせることとなります。身体環境における前後のエネルギーバランスの均衡が崩れると目眩やふらつきが発生することとなります。上記症例は腎経と膀胱経を整える事により任脈と督脈を整えた事となり、フラフラ感を改善した症例であります。こうした現象は西洋医学の検査の検証では確認できない内容となっています。内耳の平均感覚中枢や神経や筋群を調べても、象の足を見て足が象だと結論付けるに止まり、医師が経絡に着目する事を願って止みません。近未来においては経絡現象を医師が学習し、医師が解明して行かなければならない内容と言えます。

 

症例−B

N・A 63歳 女

透析患者。甲状腺摘出。疲れやすく、寝た時と起きる時に咳と痰が一週間以上すごく出ている。尿の出も悪い。頭がスッキリせず。飛蚊症(白くて光のようなものが見える)。

 

経絡診断:右心包経・左小腸経・左第二大腸経・右膀胱経・右第二胃経・左腎経が実証。左腎経と表裏の関係にある左膀胱経に虚証反応。

 

処置:  左膀胱経の飛揚穴に皮膚接触固定鍼。対側の右膀胱経の飛揚穴に円皮鍼を置鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として右膀胱経の飛揚穴に置鍼した円皮鍼を揉む指導。加えて実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。

 

経過:  一ヶ月後来院。飛蚊症は消失。治療日より尿の出は良くなり、めったに無いことなので驚く。首筋より後頭部もスッキリしている。

 

考察:  この患者さんは月に1回予防の為に来院される方で、今回は風邪をこじらせての来院でした。風邪でもウイルスなどによらない季節の変化に影響された風邪や軽い雑菌による風邪は小宇宙の台風と言えます。体質的に弱い領域に影響して身体の大掃除となります。そして、思いがけない経絡上の反応が出ていたりします。こうした反応をうまく整えると風邪を引く前の身体より元気になります。飛蚊症は体調が優れない時に出ていたようですが改善しました。また、体調により飛蚊症が出てくる可能性があるかも知れませんが、体質的経絡のアンバランスの一つとしてデーターに残った症例です。

 

症例−C

K・M 62歳 男

     頭のふらつき感あり。肩こり。胃炎。右中指痛。右腰痛。足の冷え。左目に膜が貼ったようで眼科に行ったが解らず(時折左目に黒い物が飛ぶ)。

経絡診断:右心包経・左小腸経・左第二大腸経・右膀胱経・右第二胃経・左腎経が実証。左腎経と表裏の関係にある左膀胱経に虚証反応。

処置:  左膀胱経の飛揚穴に皮膚接触固定鍼。対側の右膀胱経の飛揚穴に円皮鍼を置鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として右膀胱経の飛揚穴に置鍼した円皮鍼を揉む指導。加えて実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。

経過:  治療後、足が温かくなり、頭のふらつき感消失。左目の膜が貼ったような感じも取れスッキリする。右腰痛も消失。右中指の痛みも和らぐ。

考察:  この方はパソコンの仕事をされていましたが左目に膜が貼ったようで、頭のふらつき感もあり精神的に不安定になっていました。来院時、右中指が腫れ気味で、この指だけが痛いとのこと。右心包経は実証経絡となっていました。それ故、いくら指が腫れていようと瀉法の処置を施す必要があります。右心包経に豪針をして指の揉み回しを行うと次第に痛みが消えていきました。治療後ほとんど全ての症状が改善してしまいました。全く異なる疾病のようですが左膀胱経の虚証が引き起こした関連症候群だったのです。これらの治療効果は経絡間に於けるエネルギーのアンバランスに均衡を与えるだけで改善する内容となっています。経絡の支配領域の中で極端なエネルギーの過不足が生じると疾病の営みが優位となり自然治癒力の機能が低下したりします。こうした環境で自然治癒力を引き出すには経絡上の気の過不足を是正する必要があります。東洋医学の本質なのです。

症例−D

M・S 女 62

足が冷えて疲れやすい。常時、首筋が凝っている。血圧高め。歯槽膿漏。10年位前より疲れると目の前に薄暗い点が飛び出す。飛蚊症が出ると静かにして休むことにしていた。

経絡診断:右心包経・左小腸経・右膀胱経・左腎経が実証。左腎経と表裏の関係にある左膀胱経に虚証反応。

処置:  左膀胱経の飛揚穴に皮膚接触固定鍼。対側の右膀胱経の飛揚穴に円皮鍼を置鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として右膀胱経の飛揚穴に置鍼した円皮鍼を揉む指導。加えて実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み左膀胱経の井穴に※皮膚接触固定鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。

経過:  二週間ごとに6回の治療にて足が冷えて気分が悪くなっていたが、クーラーの中にいても気にならなくなった。飛蚊症も見えなくなった。他左小腸経に虚証反応。歯槽膿漏は右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証反応で左小腸経に虚証反応。左小腸経の養老穴に皮膚接触固定鍼を置鍼。反対側の右小腸経の養老穴に実証の円皮鍼を置鍼。右養老穴は揉んで貰う宿題を出す。首筋の頑固な凝りも無くなり歯槽膿漏も良くなった。

考察:  飛蚊症は腎経と膀胱経のアンバランスで膀胱経に虚証反応が認められ、虚証は右に出ていたり左に出ていたりします。高血圧も腎経と膀胱経のアンバランスとして出たりしますが左膀胱経に虚証反応が出ることはなく右膀胱経に虚証反応が出ます。高血圧は右小腸経と左心経のアンバランスとして出ていることが多く右心経に虚証があったり左小腸経に虚証があったりします。またこのアンバランスはアトピー性皮膚炎として出ていたり癲癇症状が出ていたりする時にも現れる経絡バランスとなっています。

症例−E

I・Y 女 32

飛蚊症、目眩(流れるような感じで、起きたり寝たりする時にフワーッとした感じが2〜3秒続く)疲れやすく、胸が苦しくなる。目眩がするのが怖く精神的に不安定になっている。8年間。手に汗をかく。 

経絡診断:右小腸経・※右第二大腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経・※左第二胃経が実証で右腎経と表裏の関係にある右膀胱経に虚証反応。

処置:  右膀胱経の井穴に※皮膚接触固定鍼。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。 

経過:  最初の治療にて後頭部が軽くなり目がスッキリしてきた。首筋の凝りは半減して胸の苦しくなるのも感じ無くなってきた。飛蚊症は改善。精神的にも安定しだし不安感が出なくなってきた

考察:  この方はこの他に右心経に虚証があったり、左肝経に虚証があったりしていた。産後よりの症状のようで、飛蚊症とふらつきは右心経の虚証と右膀胱経に対する虚証の処置により改善する。不安感に関しては左肝経の虚証の処置にて改善傾向にあります。

症例−F

M・G 男 25歳 

半年前、右網膜剥離で手術。術後の体調不良で来院。その他に胃痛、腰痛、疲れやすい、頚部痛。

経絡診断:右小腸経・右第二大腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経・左第二胃経が実証。右腎経と表裏の関係にある右膀胱経に虚証反応。

処置:  右膀胱経の飛揚穴に皮膚接触固定鍼。対側の左膀胱経の飛揚穴に円皮鍼を処置。各実証経絡に瀉法の処置。自宅での自己管理として実証経絡である左膀胱経に処置した円皮鍼を揉む指導。実証経絡の井穴にレーザーポインター照射と実証経絡となっている指の回し揉み。

経過:  最初の治療にて後頭部が軽くなり目がスッキリした。首筋の凝りは消失。目も明るく感じると言う。

3週間後、首筋が凝りだしたと連絡がある。宿題をしていなかったようだ。網膜剥離にまで至った場合症状がきつくなっているので実証領域への瀉法の処置を重視する必要がある。宿題をしっかりするようになり改善したと報告。

 

西洋医学での確認と処置

飛蚊症があり首筋が凝り目が疲れやすい場合には東洋医学の十二経絡循環を考慮して簡単な確認と処置を行います。

@座位にて首を回旋して貰います。
Aホールペンの先端を両足の第五趾の外側爪角にあて首を回旋して貰います。ボールペンをあてた時とあてない時の変化を確認します。ボールペンをあてて首が軽くなる方が東洋医学で言う虚証領域となります。

膀胱経の井穴
○のポイント
にボールペン
をあてます。
虚証の処置に使用する鍼

セイリン
パイオネックス0.3ミリ
原則として身体に一置鍼
2つ以上の置鍼は効果が相殺される

B虚証領域と実証領域とでは操作が異なります。虚証領域へは皮膚接触固定鍼を置鍼します。例えば左足にボールペンをあてて首が楽になる場合には右足はポイントを指で圧するだけで首が楽になります。
虚証の確認は皮膚電気抵抗器でも確認出来ます。井穴の測定を行い電気抵抗が他のポイントより抵抗が低く電気が流れやすい値を示します。但し、足の第五趾の外側膀胱経は皮膚が角質化して値が正確に出ないことがあります。そんな時は第一関節の外側を測定点として確認します。
実証領域は豪針を使用します。左膀胱経に虚証があれば実証は左右対称の右膀胱経が実証となります。豪針を右膀胱経の支配領域の経穴であれば捻鍼していくと左右差のエネルギーが均衡を取り戻し気の循環が整い症状に反映して改善が進みます。

虚証:膀胱経の経穴に一個だけ皮膚接触固定鍼を処置します。損傷電位が
発生している支配領域となっています。
実証:指の回し揉み指導。支配領域の組織が硬く動きも悪くなっている。

宿題:左足に皮膚接触固定鍼をしたら左第五趾・右第五趾・右第三趾を自宅にて回し揉みして貰います。飛蚊症に加え首筋の凝り、目の疲れ、かすみ目、白内障等に効果があります。左足に皮膚接触固定鍼をたのに回し揉みを行うのは左膀胱経と接続している第五趾内側の腎経が実証になっているからです。

 

 

 

 

「目眩」

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より。症候学的には以下の4種類に分類できるとしています。
 

「回転性めまい」

自分の身体または大地があたかも回転しているかのような感覚。激しい嘔気を感じることがあり、体のバランスを失って倒れることもある。三半規管、前庭神経、脳幹の異常など前庭神経核より末梢の障害で生じる。大抵は耳の障害で生じる。

 

「浮動性めまい」

よろめくような、非回転性のふらつき感。回転性めまいの回復期や脳幹、小脳の異常、高血圧などで生じる。大抵は中枢神経や高血圧で生じる。


「立ちくらみ(失神)」

血の気が引き、意識の遠くなる感覚。実際に失神に至ることもある。起立性低血圧の代表的な症状である。

 

「平衡障害」

 

問診によって上記4つに眩暈を分類することで原因を絞り込むことができる。眩暈を起こす原因疾患は大雑把には神経系、循環器系、全身性の3つがあり、回転性めまいでは神経系に原因があり、失神では循環器系、浮遊感ではその両方の可能性がある。また薬の副作用などで生じる場合は全身性である。としている。

 

以上が目眩に対する一般的な見解となっています。では、どのような処置にてこれらの症状が改善して完治するかについて西洋医学に於いては解決策が乏しく手探り状態と言えます。

 

 そこで、東洋医学の経絡理論を考慮した処置にて回転性の目眩や血圧などによる浮動性めまい等は簡単に改善させることができたりするので述べていくこととします。

 

経絡上に於けるエネルギーの変動は組織や内分泌等の営みに比例して存在しています。ですから、身体の異常を整えるには経絡上の気(エネルギー)の過不足(アンバランス)を是正して均衡を与えることにより、組織を正常に機能するように整えていくことが可能となります。これが東洋医学に於ける治療の本質であり根幹となるところです。では、目眩を改善させる方法として、十二経絡理論で二つのパターンがあるのでご紹介しましょう。。

経絡と目眩

最初は更年期等に起きやすい内分泌の分泌異常より来る目眩です。回転性の目眩として出現します。ウィキペディアでは回転性目眩が神経系に原因があるとしていますが違うようです。経絡で左心経の支配領域は心臓や脳下垂体へ接続しています。そして、心経に混乱しているエネルギーの循環があると回転性の目眩が起きます。ですが、心経の一経絡のみで目眩が発生しているわけではありません。表裏で接続している小腸経との相対的アンバランスによって起きます。この回転性の目眩を整えるには、電位が混乱している心経(虚証)に虚証※の処置を行うと瞬時に回転性目眩が改善してしまいます。単なる電位操作のみにて回転性目眩が改善してしまうのです。

 

※「虚証」経絡上の一定の支配領域が組織損傷により修復を必要としていて損傷電位が発生している場合や内分泌の分泌過剰により損傷電位と同じ電位となっている場合を言い、改善処置は鍼尖が皮膚に接触する程度の鍼を貼ることにより損傷電位を正常電位へ変換することが出来る。「皮内針の原理である」

 

 

1−右手心経と左手小腸経が実証で左手小腸経と表裏の関係にある左手心経の虚証。

  左手心経と右手小腸経が実証で右手小腸経と表裏の関係にある右手心経の虚証。

処置 イ−虚証の鍼を心経の経穴に一穴置鍼すると瞬時に改善します。

     虚証が無い場合

   ロ−実証の鍼を心経の経穴に一穴置鍼すると瞬時に改善します。

     実証の鍼は置鍼した後、揉んでもらいます。

 

心経−

 

 

 

 

経絡敏感人

 

雷に撃たれた後身体に刺激を加えると出現し出した
敏感帯

 

仮説経絡と類似

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心経と小腸経

 

 

上海中医学院書仮説経絡

 

 1−寝た状態より起き上がろうとする時に目が舞って起きられない患者さんの経絡診断では右心経に実証反応がありました。右心経上の経穴に瀉法の処置を施すと瞬時に改善してしまいました。これらの目眩は産後であったり更年期であったりする関係上内分泌との関係が考えられます。心経の支配領域が脳下垂体等の脳の中枢と関係が深いからです。経絡診断では左右の心経と小腸経のアンバランスにて発生します。虚証反応が引き金になっている目眩もあれば、実証反応のみでの目眩もあります。

 



 

 

 

 

経絡敏感人

雷に撃たれた後
身体に
刺激を加えると
出現し出した
敏感帯

仮説経絡と類似

 

 

  説明: C:\Users\tetsuji kondo\Documents\新経絡治療\gif\keiraku\boukoukei2x.jpg

膀胱経

膀胱経と腎経

 


上海中医学院書
仮説経絡


腎経

 

 

血圧と関係して起きる目眩

 

2−飛蚊症に於ける症例の中にも高血圧患者は多く見られます。本態性高血圧患者では経絡変動として左小腸経の虚証反応。右心経の虚証反応。右膀胱経の虚証反応が出ています。これらの経絡のアンバランスを整えていくと根本的に高血圧は改善されていきますが、それと共に目眩、ふらつき感も改善します。高血圧の症状を治すには時間が必要ですが飛蚊症や目眩やふらつき感は一二度の処置にて改善したりします。 

飛蚊症での経絡のアンバランスは腎経と膀胱経が任脈や督脈に影響して身体に於ける前後のアンバランスを惹起して発生したものと考えられます。西洋医学的に組織の異常も検討されなければならないと考えられますが、経絡に内在するエネルギーの過不足を整えるだけで飛蚊症や目眩やふらつきや目のかすみ等が瞬時に治癒する現状を理解する必要があるかと考えられます。説明が出来ないと単純に自律神経失調症としてかたづけたり、精神的内容としてかたづけたりする見解には疑問が残ることを述べておきます。

 

3−起立性低血圧の患者さんでは右胃経に実証反応があり、右胃経上の経穴に実証に対する円皮鍼を施し、自宅で鍼を揉む指導を行い、励行することにより次第にふらつきが改善されて行きました。起立性低血圧に関しては少しの改善を見た程度でしたが。 

 

4−脳卒中の前駆症状としての目眩やふらつきでの経絡診断は三焦経の実証が中心となります。右脳溢血や右脳梗塞では右三焦経が実証となっています。頭が痛く半身がしびれたり、ろれつが回らなくなったりしている時等に、脳卒中になろうとしている側の三焦経上の経穴に瀉法の処置を施すと一瞬の内に改善してしまいます。外科に於いて知っていて貰いたい経絡診断となっています。初期段階に於いては劇的に回復します。西洋医学でも早期発見での処置が最近在るようですが、それより早く行える簡単な処置なのです。例えば右脳卒中の場合では右三焦経の支配領域に瀉法の処置を施します。脳卒中が進むと反対側には心経の実証が出てきます。これは心経が脳の中心で交差しているから起きる現象で右三焦経と左心経とは脈絡がありません。目眩やふらつきは心経が実証になり発生します。 

新しい医学の発展の為には経絡の存在が研究されなければならない所まで来ています。医師の治療の主体が投薬となっている関係で東洋医学における漢方の湯液を研究されている先生方がおられますが、経絡となると余り研究されていません。残念な事です。東洋医学に傾倒する治療家だけの研究では進歩がありません。医師が将来に於いて研究すべき内容なのです。何故なら東洋医学の経絡治療に於いて法則性と再現性のある治効が認められるからなのです。 

東洋医学がかたくなに守り伝承し続けてきた気の存在。形の中に存在しているエネルギーのあり方を見つめ続けてきた東洋医学。生命の根源を常に見つめ続けてきた東洋医学。これらは形在るものとしてその存在を証明する事は出来ない。だがあえて長足の進歩を遂げた西洋医学で出される病名と経絡診断との共通点を指し示し理解を求めたく、今回は飛蚊症と目眩を取り上げてみました。東洋医学の気と西洋医学の知恵との両輪が共に回転し出すとき新たな21世紀の医学が誕生すると考えられるのです。

 

 

 

経絡の証明・病名に対応する経絡診断U

「ばね指」 

  指には指の関節を曲げたり伸ばしたりする腱というものがついています。そのうち指を曲げる腱を屈筋腱といい、親指(母指)に1本、人差指から小指にそれぞれ2本の計9本あります。その屈筋腱には指を曲げる時に腱が浮き上がらないようにする組織があり、それを靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)と呼びます。
 この屈筋腱と靭帯性腱鞘との間に炎症(腱鞘炎〈けんしょうえん〉が起こった状態)が起こると刺激のために腱が厚く硬くなったり、腱鞘が厚くなって、結果として腱の動きが悪くなります。これを無理して動かそうとするとバネ現象が起こります。これをバネ指と呼びます。
 原因として手の酷使でも発生しますが、主に妊娠時、産後や更年期の女性に起こることが多い疾患です。そして関節リウマチでも発生します。小児にも多く発生しますが、これは原因として先天性で靭帯性腱鞘の入り口で長母指屈筋腱がこぶのように大きくなってバネ現象が引き起こされると考えられています。またどの指にも発生しますが、右手の親指に最も多く発生します。小児例では親指以外の発生は多くありません。(家庭の医学)

 

一般的な治療法

 成人例ではまず指の過度の使用を避けるよう指導します。また湿布剤、軟膏などの使用、非ステロイド性鎮痛消炎剤の投与を行います。時には副木(ふくぼく)を当て固定することもあります。症状が強い時、局所麻酔薬入りステロイド剤を腱鞘内に注入しますが、3回以上は腱の損傷を起こすことがあるので避けます。
 以上の保存療法で効果のない場合、手術を行います。小児例では、自然治癒例もみられるので患児の母親に親指の指節間関節を伸ばしたり、曲げたりするよう指導し、経過観察します。この指導でほとんどの症例で治癒しますが、それでも改善がみられない場合と指節間関節がロックされた状態の小児例では手術を行います。手術は空気駆血帯を使用し無血手術野で行い、成人例では、局所麻酔、小児例では、全身麻酔を用います。手術法は腫瘤が触れる中手指節間関節掌側に約1cmほどの皮膚切開を入れ、靭帯性腱鞘に到達し、その腱鞘を縦に切りトンネルを開放する手術になります。そしてこの手術を行った後はすぐに指の曲げ伸ばしを行わせる必要があります。家庭の医学(執筆者:柳原泰 )

 

 ばね指を東洋医学の十二経絡診断を行うと興味あるパターンが確認されます。ばね指における法則性と再現性のある治療パターンを説明する前に十二経絡循環の流れを説明しておきます。

 

十二経絡のエネルギー循環は臍下丹田にある腎より始まり、衝脈を下り性腺や副腎を通り、督脈を上がり脳下垂体や松果腺に至り、さらに腹部に下り、腹部正中の中脘穴より左右の十二経絡へと循環します。

十二経絡循環は腹部正中の中脘穴より始まるエネルギー循環の事を言います。循環経路は中脘穴より手の肺経→手の大腸経→足の胃経→足の脾経→手の心経→手の小腸経→足の膀胱経→足の腎経→手の心包経→手の三焦経→足の胆経→足の肝経と循環し手の肺経へと戻るエネルギー循環の事を言います。

 

図1

 

 図を見て頂くと十二経絡循環には一定の法則があります。内側は臓を支配し外側は腑を支配しています。
@陰陽(表裏)で接続している経絡は
 

 

陰・裏―表・陽

 

肺経―大腸経

脾経―胃経

心経―小腸経

腎経―膀胱経

心包経―三焦経

肝経―胆経

A上下(手足)で接続している経絡は 

肺経―肝経

大腸経―胃経

心包経―腎経

三焦経―胆経

心経―脾経

小腸経―膀胱経

十二経絡循環は以上のような関係にあります。今回はばね指に関して述べていますが、ばね指に於いて問題となる経絡はAの上下(手足)で接続している経絡となります。古典にも上のものは下で下のものは上で整える必要がある記述があります。その典型的な症例と言えます。

ばね指になりやすい指は母指、中指、薬指に多く見られます。経絡に配当すると母指は肺経、中指は心包経、薬指は三焦経となります。

上下の接続は

手の母指肺経が足の第一趾肝経

手の中指心包経が足の第五趾腎経。

手の薬指三焦経が足の第四趾胆経。

となります。

ではこれらの経絡がどのようなアンバランスになりばね指となったかを述べる事とします。

症例:H・S 女 43

右母指ばね指で来院。

初回の経絡診断では右三焦経・左肺経・右肝経・左胆経に実証反応。左胆経と表裏(陰陽)の関係にある左肝経に虚証反応。左肝経の経穴に虚証の処置として皮膚接触固定鍼を置鍼。しかる後、実証となっている右肝経の経穴に円皮鍼を置鍼。実証の経絡に処置した円皮鍼を揉む指導を行う。

身体全体は楽になった。しかし、鍼を揉んでいる時は右母指の痛みが消えて動かし安すくばね指も無くなるが暫くすると元に戻る。だが治療前より改善し右母指を使用出来るようになる。

2回目の経絡診断では実証反応は初回と同じ。但し、左肝経の虚証反応が消えている。右母指と上下で接続している右肝経のみに実証の処置として円皮鍼を置鍼。揉んで貰う指導を行う。治療中に痛みが取れコックンとしなくなる。取穴は肝経の中封穴。中風穴に処置した円皮鍼を揉んでいるとき右母指を動かして貰う。一分もすると痛みも取ればね指も無くなる。さらに各実証経絡へ瀉法の処置一週間後来院。ほとんどばね指は気にならなくなる。自己管理の途中で右肝経の中封穴に処置した円皮鍼を揉まないとばね指が戻って来るので、朝昼晩と2〜3分位、指が楽になるまで揉んでいたら次第に改善したと言う。 

考察:治療経穴が正確に取穴出来ているかが治効に影響することを述べておきます。この患者さんは腫れていたばね指も2週間にて治癒してしまいました。但し、先に虚証を改善しておく必要があります。虚証が有ると上下の関係である右肝経に実証の処置を施しても改善は遅くなってしまいます。上記右母指ばね指に内在する虚証経絡はばね指となっている右肺経。右肝経と表裏の関係にある右胆経。右肝経と左右対称の位置にある左肝経。これらの経絡に虚証があれば、先に虚証を改善しておく必要があります。

右母子ばね指を整えるには上下で接続し
ている右肝経の実証領域へ瀉法の処置を
行う。

右母子(肺経)ばね指の接続経絡に虚証
がある場合には、まず虚証経絡を整えて
おく必要がある。

虚証の可能性
右肝経と上下で接続している
ばね指(肺経)自体の虚証。
右肝経と表裏で接続している右胆経の虚証。
右肝経と左右対称の左肝経の虚証。

治療穴

右母子ばね指における治療穴は母子(肺経)
と上下で接続している右肝経に取穴します。

皮膚電気抵抗器にて経穴を焼き出し、
焼き出した経穴に1.3ミリ程度の鍼を刺入して
揉んで貰う指導をします。
焼けて出た経穴への刺入は痛く無く
長く揉み続ける事が出来ます。

右記は肝経の経穴で中封穴となります。

ばね指は子供でも大人でもこのような経絡のアンバランスが生じています。疾患部位のみを見つめる症候治療では理解できない範疇なのです。経絡の存在に医師は気付く必要があります。手術など必要ないのです。

中指のばね指は中指を支配している心包経と上下で接続している腎経に実証反応が出ています。右中指がばね指の場合、上下で接続している右腎経が実証となり瀉法の処置を施します。改善が遅い場合は虚証が在ると考える必要があります。右中指がばね指の場合の関連実証経絡は右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経です。右ばね指となっている右心包経上下で接続する右腎経が実証となっている病症ですが虚証があるときはまず虚証を整えなければなりません。虚証経絡の可能性があるのはばね指となっている右心包経。右腎経と上下で接続している右心包経の右ばね指とに極端なエネルギー(気)の過不足が生じています。他右腎経と表裏(陰陽)で接続している右膀胱経。右腎経と左右対称にある左腎経等があります。虚証経絡の支配領域には損傷電位があり混乱しています。これらを正常電位に整えておかないと組織の営みが低下している右腎経に実証の処置を行って改善してもシャープな変化が期待できません。 

中指(心包経)のばね指を整えるには
上下で接続している右腎経の実証領域へ
瀉法の処置を行う。

右中指(心包経)ばね指の接続経絡に虚証
がある場合には、まず虚証経絡を整えてお
く必要がある。

虚証の可能性
右腎経と上下の関係にあるばね指自体
(心包経)の虚証。
右腎経と表裏の関係にある右膀胱経の虚証。
右腎経と左右対称の左腎経の虚証。

治療穴

右中指のばね指における治療穴は中指(心包経)
と上下で接続している右腎経に取穴します。

皮膚電気抵抗器にて経穴を焼き出し、
焼き出した経穴に1.3ミリ程度の鍼を刺入して
揉んで貰う指導をします。
焼けて出た経穴への刺入は痛く無く
長く揉み続ける事が出来ます。

右記は腎経の経穴で水泉穴となります。

 

薬指のばね指は薬指を支配している三焦経と上下で接続している胆経に実証反応があります。右薬指がばね指の場合、上下で接続している右胆経が実証となっています。右胆経に実証の処置を施します。右薬指がばね指の場合の関連実証経絡は右心包経・左三焦経・右胆経・左腎経です。虚証の可能性があるのは右 三焦経・左胆経となります。左三焦経の薬指がばね指となっている場合は上記の逆の経絡診断となります。 

薬指(三焦経)のばね指を整えるには
上下で接続している右胆経の実証領域へ
瀉法の処置を行う。

右薬指(三焦経)のばね指の接続経絡に
虚証がある場合には、まず虚証経絡を整
えておく必要がある。

虚証の可能性

右胆経と上下の関係にあるばね指自体
(三焦経)の虚証。

右胆経と左右対称の左胆経の虚証。

 

治療穴

右薬指のばね指における治療穴は薬指(三焦経)
と上下で接続している右胆経に取穴します。

皮膚電気抵抗器にて経穴を焼き出し、
焼き出した経穴に1.3ミリ程度の鍼を刺入して
揉んで貰う指導をします。
焼けて出た経穴への刺入は痛く無く
長く揉み続ける事が出来ます。

右記は胆経の経穴で陽陵泉穴となります。

 

 

西洋医学での確認と処置

親指のばね指 経絡診断において手親指(肺経)は手足の接続で足第1趾(肝経)と接続しています。親指がばね指の場合には手足で接続している足の肝経に極端なエネルギーの詰まりが生じています。この肝経の支配領域の詰まり(実証)を改善すると親指のばね指は改善します。このばね指における経絡診断には法則性と再現性があるので、単純に足の肝経に瀉法の処置を施して頂くと改善し出します。右親指のばね指の場合右肝経、左親指の場合左肝経が処置経絡となります。

経絡の実証領域は電気抵抗が高く電気が流れにくくなっています。皮膚電気抵抗器での井穴測定では正常な値と詰まっている値との差が少なく判断できにくくなっています。

  肝経の処置穴

         

                  肝経の井穴(測定ポイント)
 

経穴(中封穴)内果頂点の高さにて前頚骨筋の内側傾斜のポイント。 

実証領域の処置は虚証領域で使用する皮膚に接触するだけの処置とは異なり、針体が1.3ミリ程度で皮膚に刺入して揉んで貰う円皮鍼の処置となります。単純に皮膚に刺すと痛く、揉み続けることは難しいと考えられます。我々の方法は天心システム・ポイントチェッカーに装備された皮膚電気抵抗器を使用してツボ出しを行い、少し焼けて出たポイント(経穴)に円皮鍼を刺入してテープで固定し揉んで貰うことにしています。経穴へ円皮鍼が刺せたら痛くなく長く揉んで貰うことが出来ます。中封穴に円皮鍼を置鍼して数分揉んでいると親指が動かしやすくなりばね指が改善します。自宅では針を揉む指導と第1趾を回し揉みして肝経の支配領域が円滑に機能するようにして貰います。

ツボは身体に無数に点在しています。これらは体外エネルギーと体内エネルギーを交流させています。植物には呼吸・炭酸同化・蒸散作用などのための気体の通路となっている気孔があるようにツボも人体にとっては電気的エネルギーの出入り口であると共に受容体として作用していると考えられます。

身体に無数に存在するツボは十二経絡循環に配当され、特に経絡上の要所となっているポイントを経穴と呼びます。親指のばね指で使用したポイントは肝経における要所で中封穴となります。

 


 中指のばね指

中指のばね指は経絡の上下で接続している支配領域にエネルギーの過不足が生じています。中指は心包経(上)で足は第五趾の腎経(下)となり、腎経に実証反応が出ています。治療ポイントを腎経の経穴である水泉穴に私は処置します。

 

腎経に井穴は無く足底の湧泉穴が末梢になりますが関連性があるので便宜上仮説井穴となっています。(測定ポイント)


 

薬指のばね指

薬指のばね指は経絡の上下で接続している支配領域にエネルギーの過不足が生じています。薬指は三焦経(上)で足は第四趾の胆経(下)となり、胆経に実証反応が出ています。治療ポイントを胆経の経穴である陽陵泉穴に私は処置します。

     測定ポイント
陽陵泉穴:腓骨頭下縁のラインで長腓骨筋付着部の前縁筋の傾斜に取穴する

 

 

経絡の証明・病名に対応する経絡診断V

「脳梗塞」(点滴確保の禁忌部位)

西洋医学は長足の進歩を遂げ、人々は医療において多大な利益を得ることが出来、その進歩を疑う者はいません。ですがその中にあって東洋医学的立場より述べなければならない内容があります。それは注射や点滴を処置した、そのことによる医療ミスの発生についてです。消耗している身体の支配領域への点滴の注射針は病態を悪化させることがあります。一般的に注射針の位置確保は血管が太く身体の動きに不自由をきたさない血管を取るのが普通ですが、注射や点滴の中身が如何なる成分であるかには関係ない領域の問題として発生します。一例を述べますと、脳梗塞で入院されていた患者さんの治療を家族より依頼をされたことがありました。東洋医学の経絡操作での治療にて急速に話せるようになり手足も動かせるようになっていました。ですが点滴の位置を手から足へと確保し直したとたんに容体が急変しまいました。そのままICU室へ。三日後に亡くなりました。単純に点滴の確保位置を変えただけです。東洋医学の経絡理論では神経、脈管、リンパとは異なるエネルギーが身体を循環しています。経絡内の循環エネルギーは病症に相応しいエネルギーの過不足として体内と体表上に発生しています。病状が急変した原因としてエネルギーが極端に低下している部位に注射針が刺されたことが考えられます。経絡理論が医師に理解されていたらこうした医療過誤は防げたかも知れません。納得いかなかった奥様へは西洋医学の盲点として医師には責任は無い旨を伝えて納得して貰いました。

右脳梗塞左麻痺になる直前となった後には組織細胞の営みに等しい関係で、手に関しては右薬指(三焦経)から手の甲側に延びて右脳に繋がる支配領域(三焦経は奥歯に繋がり脳の大半を支配しています)と左小指(心経)の内側より手掌の尺側に延びて左内眼角より正中を交差して右脳に至る支配領域(心経の支配領域は舌根に繋がっていて構語障害を引き起こします)があります。右脳梗塞時にはこの支配領域に梗塞の影響が出ています。足には右第一趾(脾経)から内側下肢と左第四趾(胆経)の外側下肢に梗塞による影響が出ています。左脳梗塞右麻痺においてはその逆の反応が出ています。こうした梗塞により機能が低下して組織の動きが悪くなっている支配領域への注射針は身体を楽にしますし改善するための有効処置ともなります。右脳梗塞=右三焦経・左心経・右脾経・左胆経の実証です。そこには法則性と再現性が認められるのです。 

処置としてはまずこの実証バランスを解除する必要があります。そして、この実証バランスが解除すると次には右脳梗塞になる前の身体状態におけるアンバランスが出てきます。

可能性としては右心包経・右心経・左三焦経・左肝経・左腎経・左脾経の虚証反応です。虚証領域への注射は控える必要があります。これらの領域では井穴における皮膚電気抵抗器での計測において抵抗が低く電気が流れやすくなっています。つまり、この経絡の支配領域においては組織が損傷していたり機能が低下していたりしている領域で、修復する為に活発にエネルギーを消費している領域でエネルギーが不足しているからです。こうした領域への注射針は体調を悪化させるように作用します。右脳梗塞左麻痺では左足内側への注射は禁忌となります。左脳梗塞右麻痺では右足内側への注射は禁忌となります。リハビリになってもこの虚実の要点を考慮しながら行うと膠着状態となっていた身体にも驚くべき改善が見られるようになります。

 

初期における最先端の有効処置 

脳梗塞や脳溢血になりかけているバランスではすでに経絡上に変化が起きています。右脳梗塞、右脳溢血では経絡バランスが右三焦経と左心経に実証反応が出ています。これらの経絡の組み合わせは脈絡が無く十二経絡循環とは異なる変化を現します。右脳梗塞、右脳溢血が発生したら反対側の左心経に影響が出てきます。これは右脳梗塞、右脳溢血になったことにより発生する経絡バランスとなります。左心経は舌根を支配していますので口語障害が出てくるのです。

右脳梗塞、右脳溢血になりかかっている改善処置は右三焦経の支配領域に対して瀉法の処置を施す必要があります。早期であればその処置にて瞬時に改善して行きます。脳梗塞の場合はすぐに梗塞を起こした側の三焦経に瀉法の処置を施します。脳溢血の場合は出血が治まってからの処置が良いでしょう。脳梗塞、脳溢血を起こしやすい領域は三焦経と繋がっています。そして、実証反応となっています。実証反応となっている支配領域では組織が荒れやすく営みが低下しています。気の流れも緩慢となっています。これらを活性させるには瀉法の処置が有効なのです。たった一本の針を刺すことで改善する世界があるのです。 梗塞を起こしている側の三焦経の井穴にレーザーポインターを照射しても著効となります。組織が壊死しない前に改善することを望む次第です。壊死した後の改善には大変な努力が課せられるからです。 

未だ西洋医学の領域へ東洋医学を導入するのはなかなか難しい環境ですが、東洋医学が認知されなければならない内容があります。投薬が西洋医学の主たる治療手段となっている関係上、東洋医学の漢方薬に対しては多少の受け入れはありますが、経絡理論の存在は理解されていないようです。ですが、人間における組織細胞の営みの解明に不可欠なのが経絡理論の存在なのです。

右脳梗塞左麻痺の場合

左梗塞の場合この逆となります。

三焦経の井穴(関衝穴)カンショウ

◎右脳梗塞左麻痺の場合には右手薬指へ低出力レーザーポインター照射

◎左脳梗塞右麻痺の場合には左手薬指へ低出力レーザーポインター照射

◎低出力レーザー・ポインター=黒板の図解説明などに使用される◎

 

 

 

 

経絡の証明・病名に対応する経絡診断W

三焦経と心包経のアンバランスによる病証。

一つの経絡は臓腑の色々な部位を支配している関係上右三焦経が実証の場合右手の三焦経と他の経絡との組み合わせで色々な病症のパターンが見られます。右三焦経と左心包経とが実証の場合には、脂肪肝、膠原病、肥厚性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、気管支喘息、膠原病、座位より立ち上がるときの腰痛、朝起きるときの腰痛、生理時の一日目と二日目に激しい腹痛が起きたり、月経不順となったりします。

 

@「肥厚性鼻炎」

A「副鼻腔炎」

B「花粉症」

C「気管支喘息」

D「膠原病」

E「腰痛・朝起きがけ」
F「腰痛・座位より位置移動時」

G「生理痛」
H「生理不順」

図A 三焦経と心包経における経絡の支配領域


上海中医学院 経絡図 三焦経
上海中医学院 経絡図 心包経

 

経絡敏感人◎=刺激点 体表に敏感帯出現   経絡敏感人◎=刺激点 体表に敏感帯出現
この経絡敏感人は中国の方で過去に落雷を身に受けた事があり、
その後、一定の経穴に刺激を加えると、
刺激ポイントと関連する経絡の敏感帯が出現するようになった。
上記、上海中医学院の経絡図と照らし合わせてみると興味深い内容となっている。

経絡は身体内に一定の支配領域を持っています。また、同一の経絡内においても疾病部位が異なることにより病状が異なったりすることがあります。これから述べる@〜Hに記された病名は三焦経と心包経における支配領域の組織に問題があって発生します。言い換えると@〜Hの疾病が発生したことにより、組織細胞の営みの変化が経絡に反映していると言った方が良いかも知れません。そして、これらの病気は三焦経と心包経におけるエネルギー(気)の過不足を整える事により完治していく疾病となっています。

 

 症例の説明を行う前に述べておく事があります。鍼灸治療において赤羽氏の考案した皮内針に付いてです。この皮内針は経絡を証明する上で重要な位置を占めていると考えられます。現在の皮内針法は赤羽氏が存命中に書かれたものですが、皮内針の効果を正しく発揮させるためには修正が必要となっています。

     皮内針の効果は生体に電極として作用し電位に変化を与えることにより得られる。

     そのあり方は経絡内の支配領域を正常電位に変換する。

     よって、損傷電位となっている虚証経絡の支配領域に有効に作用する。

     虚証経絡とは皮膚電気抵抗器により井穴測定で電気抵抗が低い値を示す。

     経絡内が正常電位となっている支配領域への皮内針は緊張が生じる。

     同一経絡の支配領域へ皮内針を2個置鍼すると効果が相殺される。

     身体には原則として皮内針は最大虚証に一個処置するのが望ましい。

 

気は電気的性質に表現されたエネルギーで身体内には独立した十二経絡循環のネットワークが存在しています。ですがこの見解は認知されていません。身体の皮膚の角質層は不良導体で絶縁されています。そして、その身体内の電位は大ざっぱに解釈されているのが現状なのです。つまり、医学において身体内の耐電現象に付いては余り問題視されていません。

 こうした現状であれ、身体の現象として経絡の支配領域では電位の過不足が存在していることを認めざるを得ない現実があります。東洋医学には虚証と実証と言う概念があります。これらを電位的に説明すると過剰に電荷を帯びた領域が実証領域となります。耐電現象は電子の過不足により発生しますが、経絡のネットワーク内においては顕著に帯電現象があり、帯電現象が発生している領域は組織の営みが鈍く、皮膚も荒れやすくなります。帯電現象が発生している経絡の実証領域への処置は瀉法の処置を施します。瀉法の処置は豪針等で不良導体の皮膚を破壊して帯電している領域のエネルギーを放電させるわけです。皮膚電気抵抗器での井穴測定では電気抵抗の値が高くなります。この値には正常から過剰までの差が少なく、値の計測だけでの判断では判定が難しいと言えます。

 では虚証と言われる経絡の支配領域はどのようになっているかと言うと。明らかに損傷電位が発生している領域と考えられます。皮膚電気抵抗器での井穴測定では電気抵抗が低く電気が流れやすい値を示します。井穴測定において電気抵抗が低い値は生体が興奮していると解釈してはいけません。一部にこのような考えの元に興奮は実証であり瀉法の処置を施す指導がなされていますが間違いです。電気抵抗が低く電気が流れやすい経絡の支配領域での組織は損傷していて活発にエネルギーが消費され、エネルギーが不足している領域と考えなければならないのです。これらの領域は気が混乱している経絡の支配領域であり、電位が安定せず極性が不安定になっていると考えられます。古来よりこのような支配領域を整えることが東洋医学の鍼灸では大変難しい領域となっていました。そこで登場したのが赤羽氏の皮内針だったのです。皮内針の針尖が極性として身体に作用して簡単に損傷電位を正常電位に変換することが可能となったからです。皮内針は虚証領域にしか有効とはなりません。また、いたずらに数個置鍼すると気の循環に影響を与え円滑な組織の営みを阻害してしまいます。実証領域に置鍼すると数分もしないうちに身体に違和感が発生したりします。

 

 経絡における虚証領域と実証領域の確認は大切な領域となります。これを経絡診断と言うことにします。医師の方はこれらをふまえて理解して頂きたいと思います。虚証領域の経絡に一個の皮膚接触固定鍼を貼るだけで、実証領域の経絡の一箇所に豪針を刺すだけで身体の違和感が瞬時に消えていく現実を見た時に新しい医療の広がりを認知して頂けるものと思います。

西洋医学における見解。

@「肥厚性鼻炎」
A「副鼻腔炎」
B「花粉症」

 
@「肥厚性鼻炎」
 肥厚性鼻炎は鼻腔の側壁から出ている襞のようなものを鼻甲介といって、上中下の三つあり、その内おもに下鼻甲介が大きくなった状態をいいます。したがって鼻呼吸が苦しくなります。
症状は、とにかく鼻が一日中詰まりっぱなしで点鼻薬(血管収縮剤)も効果がありません。
多くは両側の鼻が詰まりますが、鼻中隔湾曲症の場合は広い方の鼻腔が詰まることもあります。
原因は急性鼻炎の繰り返しや鼻中隔湾曲、薬剤、糖尿病や肝・腎・肺疾患などによる鼻粘膜のうっ血などや長年のアレルギー性鼻炎により粘膜の腫れが慢性化することもあるようです。肥厚性鼻炎の治療は、薬による治療で効果が少ない場合は外科的治療になります。下鼻甲介粘膜の切除、粘膜のレーザー焼灼など。鼻中隔湾曲があれば矯正します。        (病気と症状.com)

A「副鼻腔炎」
副鼻腔炎は蓄膿症のことで、上顎洞などの副鼻腔の中にウミがたまる病気で。
症状は鼻の奥から常にウミが混じった黄色っぽい鼻汁が流れてきて、鼻づまりが起きたり、においもわかりにくくなったり、鼻の中から嫌な臭いがしたりと不快です。
また、頭が重い、痛いなど、記憶力が減退したり、注意力がなくなります。
副鼻腔炎の治療は急性と慢性では少し違いますが、基本的には粘膜の腫れを取り、鼻汁を外に出して本来の鼻腔の絨毛運動機能を回復させることです。

                                         (病気と症状.com)
 
B「花粉症」
 花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻みずなどのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。原因は花粉、大気汚染、ダニやカビによるアレルギー性疾患の増加、ストレスによる自律神経の乱れ、偏食、添加物など、様々な要因が絡み合っておきます。花粉症の治療方法として「薬物による花粉症治療法」、「減感作療法」、「レーザー手術」などがあります。(病気と症状.com)

 

 肥厚性鼻炎、副鼻腔炎、花粉症の根本原因は鼻腔にある下鼻甲介が腫れる事により発生しています。この下鼻甲介の腫に対して点鼻薬等がありますが続けていると、最初腫れが引いていても効かなくなり噴霧する以前より腫れがひどくなったりします。また、下鼻甲介が常に腫れていると風邪や花粉等の外的要因が引き金となり副鼻腔炎や花粉症となりやすくなります。

 副鼻腔炎は風邪等をひいたりした時に肥厚性鼻炎があると上顎洞や蝶形骨洞にウミが溜まります。上顎洞や蝶形骨洞は細い管が鼻腔に開口しているのですが肥厚性鼻炎があると細い管が鼻汁で塞り、鼻の粘液は外に出にくくなり、上顎洞や蝶形骨洞が炎症を引き起こしたものと考えられます。そして、常に鼻汁が溜まるようにります。

 花粉症を引き起こす人は花粉によって下鼻甲介が敏感になり肥厚するのかは定かではありませんが、元々、下鼻甲介が腫れやすくなった人に花粉症が発生しているようです。             
  
 つまり、肥厚性鼻炎、副鼻腔炎、花粉症は鼻腔の下鼻甲介の腫れを改善することにより治癒する疾病と言えます。

 これらの疾病に対し西洋医学での処置は肥厚性鼻炎では下鼻甲介粘膜の切除、粘膜のレーザー焼灼。副鼻腔炎では粘膜の腫れを取る、手術により上顎洞内の洗浄。花粉症では「薬物による花粉症治療法」、「減感作療法」、「レーザー手術」等が行われています。

 では、東洋医学での処置を述べることにします。疾病の発生は当然経絡に反映しています。ですから肥厚性鼻炎、副鼻腔炎、花粉症も経絡の変動で読み取り経絡診断が行えます。 二つのパターンがあります。

T−経絡診断では左右の三焦経と心包経における虚証と実証反応が顕著に下鼻甲介に影響しています。特に心包経の虚証反応を整えると鼻腔内における下鼻甲介の腫れが引いて行きます。

U−今一つは、胃経と脾経と大腸経と心経のアンバランスにより鼻腔が腫れやすい傾向が認められます。例を述べますと右大腸経・左心経・右脾経・左胃経が実証で右脾経と表裏の関係にある右胃経、左胃経と表裏の関係にある左脾経に虚証反応が認められる場合です。

Tの経絡バランスは以下となります。

@右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経が実証経絡となり右三焦経と表裏の関係にある右心包経の虚証反応。左心包経と表裏の関係にある左三焦経の虚証反応。
A右心包経・左三焦経・右胆経・左腎経が実証経絡となり左三焦経と表裏の関係にある左心包経の虚証反応。右心包経と表裏の関係にある右三焦経の虚証反応。

処置

@の場合、皮膚電気抵抗器にて井穴を測定します。測定に必要なポイントは両三焦経(図2)と両心包経(図1)です。多くは左三焦経に電気抵抗が低く電気が流れやすい値が計測されます。左三焦経の井穴に皮膚接触固定鍼を貼ります。しかる後実証領域となっている右三焦経(薬指)と左心包経(中指)へ瀉法の処置を施します。瀉法とは過剰なエネルギーを抜き取る事で鍼では豪針にて実証となっている支配領域の過剰電位を放電させます。指回しも有効です。レーザーポインターも有効です。点滴よりも効果があります。このバランスでは左三焦経に皮膚接触固定鍼を施した後対側の右三焦経に瀉法の処置を多く行います。

Aの場合、皮膚電気抵抗器にて井穴を測定します。測定で必要なポイントは両肝経(図4)と両胆経(図5)です。肺炎や気胸の場合には肝経に虚証反応が出ていますが、喘息の場合には左肝経に虚証反応が出ています。処置は左肝経に皮膚接触固定鍼を貼ります。しかる後、実証経絡への瀉法の処置を施します。Aの場合の実証経絡は右三焦経・左肺経・右肝経・左胆経です。実証の処置を施していると呼吸が楽になってきます。このバランスでは左肝経に皮膚接触固定鍼をして対側の右肝経に瀉法の処置を多く行います。 

図1左手の場合この逆 図2左手の場合この逆  

心包経の井穴(中衝穴)チュウショウ

肺経の井穴(少商穴)ショウショウ

 

図3左手の場合この逆

三焦経の井穴(関衝穴)カンショウ

図4左足の場合この逆


肝経の井穴(太敦穴)タイトン

図5左足はこの逆

胆経の井穴(竅陰)キョウイン

U−の経絡バランスは以下のようになります。

@右大腸経・左心経・右脾経・左胃経が実証で右脾経と表裏の関係にある右胃経に虚証反応がある場合には右胃経の井穴に皮膚接触固定鍼(皮内針)を置鍼して各実証経絡の指を回し揉みして貰うと鼻腔の腫れが引いていきます。

A右大腸経・左心経・右脾経・左胃経が実証で左胃経と表裏の関係にある左脾経に虚証反応がある場合には左脾経の井穴に皮膚接触固定鍼(皮内針)を置鍼して各実証経絡に瀉法の処置を施します。また、各実証経絡の指を回し揉みしても鼻腔の腫れが引いていきます。

右大腸経・左心経・右脾経・左胃経が実証でなく右心経・左大腸経・右胃経・左脾経が実証で右胃経と表裏の関係にある右脾経に虚証、左脾経と表裏の関係にある左胃経に虚証反応がある場合には@Aと同じように虚証経絡には皮膚接触固定鍼(皮内針)を施します。

 

花粉症と誤解されやすいアレルギー性鼻炎。

※花粉症が発生しやすい時期に限らず、オールシーズン朝クシャミが出たりする鼻炎があります。これはアレルギー性鼻炎で花粉症の時にも継続して鼻炎症状が出ます。耳鼻科でも治りにくい病態です。

 経絡診断では小腸経と心経にアンバランスが出ています。例えば、右小腸経・左心経が実証で左心経と表裏の関係にある左小腸経に皮膚電気抵抗器の測定で電気抵抗が低い虚証反応が出ています。但し、アレルギー性鼻炎の場合には左小腸経にプラスして左胃経にも虚証反応が出ています。この経絡のバランスは内耳や鼻の奥に症状が出ている場合に現れます。治療穴は聴宮穴を取穴します。聴宮穴の支配領域は小腸経と胃経とが吻合しているので両方の経絡に虚証反応が出ています。小腸経に虚証反応が出ているが胃経に虚証反応が出ていない時には聴宮穴を取穴出来ません。

聴宮穴への皮膚接触固定鍼の効果

○アレルギー性鼻炎

 聴宮穴に皮膚接触固定鍼を置鍼するとアレルギー性鼻炎は完治する経過を辿ります。子供の場合には皮膚接触固定鍼を貼った瞬間に鼻の奥がスーッと通るようになり1〜2週間で完治してしまいます。

○中耳炎

 この聴宮穴の反応は中耳炎になっている時にも出ている経絡反応となっています。中耳炎も1〜2週間で完治したりします。

特効穴

 

アレルギー性鼻炎

 

中耳炎

聴宮穴は手の小腸経の支配領域と
足の胃経の支配領域とが吻合している領域となっています。

共に虚証反応があったり実証反応があるときに治療経穴となります。

小腸経に虚証反応があっても
胃経に虚証反応が無い時には
聴宮穴に虚証の処置を行っても
効果がありません。

 

 

C「気管支喘息」

 有効ポイントの割り出しでは特定疾患において同じパターンが出現する傾向があります。喘息の場合、左肩上がりでは左心包経(左中指)or左肺経に レーザーポインターを照射すると呼吸が楽になってきます。

上記図1と図2は右手になっていますが左手のポイントとして理解して下さい。
喘息症状が出ている人には以下の二つのパターンが出ています。

@ 気代謝誘導装置・天心システム・ポイントチェッカーでの誘導や低出力レーザーを井穴に照射して左心包経(中指)が楽になる場合には右手は右手三焦経(薬指)が楽になるバランスとして出てきます。足は十二経絡に配当され右足は腎経(第五趾内側)と左足は胆経(第4趾外側)が実証領域となりポインターでの照射で楽になります。気管支喘息の場合に最も多いパターンとなります。

 但し、気管支喘息が慢性化しているとポインター照射だけでは改善が難しくなります。それは虚証の存在があるからです。虚証領域は皮膚電気抵抗器で井穴の測定を行うと電気抵抗が低く電気が流れやすくなっています。 いわゆる気の混乱があり損傷電位がある支配領域となっています。気の混乱は虚証度が大きいと気の円滑な循環を大きく阻害しています。@では右心包経(中指)と表裏(陰陽)で接続している左三焦経に虚証反応が出ています。この三焦経の虚証反応に対 する処置は皮膚接触固定鍼を使用します。図3の井穴に皮膚接触固定鍼を貼ります。そうすると虚証領域の全ての支配領域の損傷電位が正常電位に変換され、虚証が原因で気の滞りを生じていた 接続領域の気が一気に循環し出します。身体の変化としては呼吸も深くなり、喘息症状が改善し出します。しかる後、各実証経絡の井穴にホインターを照射するとさらに改善します。この経絡のアンバランスを改善すると根本的に喘息は治癒していきます。数ヶ月かかるかも知れませんが病状が限定していると経絡のバランスも同じ アンバランスが継続します。この経絡診断は組織が正常になるまで続きます。

上記経絡診断は
右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経が実証領域となり瀉法の処置やポインターが有効となります。但し、気管支喘息の場合、左三焦経に虚証反応が出ていますので虚証の処置をまず行う必要があります。 虚証反応が消えたら実証の処置を行います。

 

A 気代謝誘導装置・天心システム・ポイントチェッカーでの誘導や低出力レーザーを井穴に照射して左肺経(親指)で楽になる場合には右手三焦経(薬指)が楽になるバランスとして出てきます。足は十二経絡に配当され右足は肝経(第1趾中)と左足は胆経(第4趾)となりポインター照射にて楽になります。

 但し、虚証があると簡単には改善しません。子供によく見られますが、この経絡バランスは左肺炎等で見受けられる経絡バランスとなっています。小児の喘息症状が ある時にも出ている経絡バランスとなっています。出現頻度は@とAでは7対3の割合となります。

 @の喘息と同じく肺炎と重なる喘息も実証だけで無く虚証反応を考慮しなければなりません。経絡のバランスでは右三焦経・左肺経・右肝経・左胆経が実証となり、左肝経に虚証反応が出ています。同じく虚証がある場合には左肝経の井穴(図4)に皮膚接触固定鍼を置鍼します。すると、左肝経の支配領域の混乱が改善して実証領域の帯電エネルギーが円滑に循環し出します。しかる後、実証領域の井穴にポインターを照射 したりすると急速に楽になります。加えて述べますと、これらの経絡のアンバランスを整えると肺炎も喘息も完治する経過を辿ります。 

 こうした効果は組織細胞の営みと経絡を循環している気 (エネルギー)が等しい関係にあるから行える処置となります。有効ポイントの割り出しにおいて疾病のデーターに見合う再現性のある経絡異常を発見することが出来ると西洋医学の各科において素晴らしい治療が行われること でしょう。
 

※気管支喘息まで行かない気管支炎。

 経絡診断では右大腸経と左肺経に実証反応があり、右肺経と左大腸経とに虚証反応が出ている可能性があります。

 

D「膠原病」

 経絡における心包経と三焦経のアンバランスには思いもかけない病気が出ていることがあります。膠原病と診断され手足の関節が腫れたりレーノー現象が出ている人における経絡診断では心包経と三焦経との関係で反応が出ています。

 また膠原病と診断された患者さんには甲状腺機能低下症や緑内障の合併症が出ている傾向が見受けられます。

@甲状腺機能低下症(TSH↑)加わっている場合での経絡診断は小腸経と心経に気の過不足が認められ、膠原病の治療において必ず出ている経絡現象となっています。小腸経と心経の両経絡にある虚実を整えておく必要があります。脳下垂体は心経の支配領域であり、小腸経と心経における虚実のアンバランスを整えるだけでTSHが正常になったりします。橋本病も治癒へ導く事ができます。

※処置
 右三焦経と左心包経(右心包経と左三焦経の虚証)の調整。
 +右小腸経と左心経が実証の場合には右心経と左小腸経に虚証があれば虚証の処置。
 +左小腸経と右心経が実証の場合には左心経と右小腸経に虚証があれば虚証の処置。

  ※慢性関節リウマチの場合には以下の経絡バランスが主体として顕著に認められます。
  右小腸経と左心経が実証の場合には右心経と左小腸経に虚証があれば虚証の処置。

A緑内障が加わったら三焦経と心包経の気の過不足によるアンバランスに加えて右肝経と左
 胆経が実証であり右胆経、若しくは、左肝経に虚証反応が出ている傾向があります。

※処置
 右三焦経と左心包経(右心包経と左三焦経の虚証)の調整。
 +右肝経と左胆経が実証で右胆経と左肝経に虚証反応があれば処置をする。

※両方とも右三焦経と左心包経(右心包経と左三焦経の虚証)が主体で虚証が改善されたら
 実証の処置にて治癒する経過を辿ります。

 

E「腰痛・朝起きがけ」
F「腰痛・座位より位置移動時」

 腰痛には幾通りものパターンがあります。経絡内における気の過不足が経絡間に緊張を引き起こします。その影響は経絡が支配する経筋に反映し特徴のある腰痛として現れます。三焦経と心包経におけるエネルギーのアンバランスに起因する腰痛はそのパターン一の一部です。

 実証領域における筋群は動きが悪く緊張して帯電しやすい環境となっています。虚証領域の筋群は弛緩して電位的に変化が激しい領域となっています。経絡の支配領域内で異なる変化が発生している時、経絡間において電位差の緊張が生じていると考えられます。そして、経絡の三焦経と心包経に経絡アンバランスが出ている場合の腰痛には二つのパターンがあり、「朝起きがけに腰の中心部にかけて痛みを感じる腰痛」と「座位の体位にて痛みが増強する腰痛」です。

「朝起きがけに腰の中心部にかけて痛みを感じる腰痛」

 経絡診断では三焦経・心包経が実証で三焦経と表裏の関係にある心包経に虚証反応が出ているパターンがこれにあたります。例えば、右三焦経・左心包経が実証で右三焦経と表裏の関係にある右心包経に虚証がある場合です。このパターンの全実証経絡は右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経となっています。処置は右心包経の経穴の1ポイントに虚証に対する処置として皮膚接触固定鍼を置鍼して、関連する実証経絡に瀉法の処置を施すとその場で痛みは改善します。しかし、虚証に対する処置を施し楽になっていても、矯正されて楽になっている状態なので、完治する為には虚証反応が消えるまで数回は同一の処置を施して行く必要があります。

「座位の体位にて痛みが増強する腰痛」

 経絡診断では三焦経・心包経が実証で心包経と表裏の関係にある三焦経に虚証反応が出ているパターンがこれにあたります。例えば、右三焦経・左心包経が実証で左心包経と表裏の関係にある左三焦経に虚証がある場合です。このパターンの全実証経絡は右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経で朝起きがけに腰痛を感じるのと同じ経絡となっています。異なるのは虚証の存在です。朝起きがけに腰の中心部にかけて痛みを感じる腰痛では心包経に虚証反応があるのに対して座位の体位にて痛みが増強する腰痛では三焦経に虚証反応がでています。

※虚証が無く実証のみの腰痛も存在します。

 朝起きがけに腰の中心部にかけて痛みを感じる腰痛で虚証が無く実証のみの場合には、実証度の高い心包経の経穴に円皮針を処置して揉む指導を行います。

 座位の体位にて痛みが増強する腰痛で虚証が無く実証のみの場合には、実証度の高い三焦経の経穴に円皮針を処置して揉む指導を行います。 

 

 

G「生理痛」
H「生理不順」

 1−右三焦経と左心包経が実証で右心包経と左三焦経に虚証経絡がある場合の月経痛は月経が始まった日と翌日に激しい腹痛と腰痛が伴います。
 加えて右三焦経と左心包経とが実証で左心包経と表裏の関係にある左三焦経に虚証反応がある場合には生理不順が伴うことがあります。月経痛に関しては虚証の処置と実証への瀉法の処置にて瞬時に改善してしまいます。

虚証経絡となっている三焦経の井穴に
皮膚接触固定鍼を置鍼する。
これだけで瞬時に激しい腹痛が取れたり、
諸症状が改善したりします。

後は実証経絡となっている経絡への
瀉法の処置を行います。
1−豪針
2−低出力レーザーの井穴照射
3−実証経絡支配領域の指の回し揉み。
等が瀉法の処置となります。

 

 月経痛と言っても色んなパターンがあります。どの経絡が月経時にアンバランスとなっているかで症状もまちまちです。一例を述べます。

 2−子宮内膜症と言われている月経時の経絡バランスは右小腸経と左心包経、右腎経と左膀胱経に実証反応があり、左膀胱経と表裏の関係にある左腎経に虚証反応が出ていたりします。

虚証経絡となっている左腎経の井穴に
皮膚接触固定鍼を置鍼する。
これだけで殆どの痛みが取れたり、
諸症状が改善します。

後は実証経絡となっている経絡への
瀉法の処置を行います。
1−豪針
2−低出力レーザーの井穴照射
3−実証経絡支配領域の指の回し揉み。
等が瀉法の処置となります。

 

 3−排卵から月経が始まる迄の間に体調が崩れやすく、月経が始まると下痢気味になる症状の経絡バランスは右三焦経と左肺経、右肝経と左胆経が実証で左胆経と表裏の関係にある左肝経に虚証反応が出ていたりします。

 

虚証経絡となっている左肝経の井穴に
皮膚接触固定鍼を置鍼する。
これだけで殆どの痛みが取れたり、
諸症状が改善します。

後は実証経絡となっている経絡への
瀉法の処置を行います。
1−豪針
2−低出力レーザーの井穴照射
3−実証経絡支配領域の指の回し揉み。
等が瀉法の処置となります。

 

 

 

 

■本態性高血圧■

 

  高血圧症は原因により本態性高血圧症と2次性高血圧症の二つに分類され原因の特定できない高血圧症を本態性高血圧症と呼び、高血圧症患者さんの9095%が、この範疇に入ります。本態性高血圧症の原因は不明ですが、遺伝的因子と生活習慣因子が複雑に絡み合って発病すると考えられています。2次性高血圧症とは、他に病気を伴って起こる原因が明らかな高血圧です。高血圧症患者さんの5〜10%がこの範疇に入ります。2次性高血圧症の原因としては腎臓、内分泌などがあるとされています。

西洋医学での処置 降圧剤の投与

降圧剤投与による効能効果
@腎臓の水分やナトリウム(塩分)の排出を助けて尿の量を増やすことで、体内の水分の量を減らして血圧を下げます。
A交感神経のβ受容体(べーた じゅようたい)を遮断して、血圧を上げるカテコールアミンをいう物質を抑えて血圧を下げます。
B交感神経のα受容体という部分に作用して、血管の緊張を和らげて血圧を下げます。
C血管を拡げ、心拍数を抑えて、血圧を下げます。
D末梢血管(まっしょうけっかん)を拡げて血圧を下げ、心臓や腎臓への負担を軽くします。
E血圧を上げる物質が作られるのを防いで、血圧を下げる物質が作られるようにします。

 上記が治療の実情です。ですがこれらの処置は高血圧を根治させるものではなく対症療法で一時しのぎにしか過ぎません。ですから薬剤により血圧が下がっている状態で、投与を止めると元の高血圧に戻ってしまうので継続的な投与が必要となります。

当然降圧剤には副作用もあります。

過敏症、めまい、低カリウム血症、高尿酸血症、 高脂血症、耐糖能の低下(糖尿病)、痛風、月経異常、腎結石、手足の冷え、息切れ、気管支ぜんそく、末梢血管の循環の悪化、たちくらみ、頭痛、動悸(どうき)、むくみ、顔面の紅潮、便秘、等の副作用が報告されています。

では、根本治療等考えられないのでしょうか。原因が解らない状態では根本治療の処置は望めません。ですが、東洋医学の経絡理論を最大限に利用して身体のエネルギーバランスを整えるだけで高血圧が根治することが解ってきています。ですがエネルギーと言うだけで計測できない存在として思考に取り入れない医師が多いことは周知の事実です。現代医学の範疇で証明されていないと無視する傾向があるようです。さらに同じデーターが出ないと医療情報として取り入れないとする見解があったりします。はたして画一的に生体の営みを証明できるものでしようか。人間の生体や森羅万象の営みは変化して止まない存在です。その変化して止まない存在を、そのまま受け入れてエネルギーバランスに均衡を与える方法があります。経絡循環を利用する方法です。身体内を循環するエネルギーには幾つかのルートがあり、疾病が起こると各経絡内には循環速度やエネルギーの過不足が生じています。エネルギー過剰となっている領域ではラジカルが発生し、不足している領域では組織細胞を修復する営みが行われています。こうした経絡内の変化を整えると血圧に限らずあらゆる疾病が修復されていきます。つまり、エネルギー循環に均衡を与えると破壊しようとしている生体の営みを形成する力を引き出す営みに変換することが可能となり、身体は自らの営みの力により自らの不備を整えるように働きだすのです。自然治癒力を引き出す経絡操作となります。

経絡理論とは身体内を循環するエネルギー循環のことを言い、血管、神経、リンパとは異なる存在です。このエネルギーは十二経絡循環という一定の支配領域を持つ存在で、内分泌が深く関係していると考えられます。内分泌そのものと言えるかも知れません。その役割は、身体を滋養し、生体の異常を反映し、侵入した病気や刺激を伝導する作用を持つ存在と考えられています。西洋医学では治療の主体が投薬だったために、東洋医学の湯液が東洋医学として受け入れられたようですが、西洋医学はこの経絡理論に着目する必要があります。経絡理論を取り入れると、疾病になろうとしている未病である不定愁訴を簡単に整えることが可能となるからです。

宇宙に存在するエネルギーの全ては常に均衡を維持しようと働いています。人間の小宇宙もしかりです。そして、均衡が維持されると正しい営みに満たされます。東洋医学は調和する中に自然の本質を見いだそうとする医学であり、エネルギーバランスを整える医学なのです。

 ですが、身体内に存在するとされている経絡の証明はなされていません。古来より針灸の臨床において法則性と再現性があるにもかかわらず。このことは証明する現代科学のレベルが未熟なのでしょう。今においては、法則性と再現性のある臨床例を述べるに止め、新たなる英知により追試研究され科学的に証明されるのを待つこととします。

それでは本態性高血圧について述べることとします。

 原因不明とされている本態性高血圧における新経絡治療(バランス鍼法)での経絡診断のパターンは以下のようになります。

@右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証反応があり左心経と表裏で接続している左小腸経に虚証反応

A右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証反応があり右小腸経と表裏で接続している右心経に虚証反応

B右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経に実証。

 

C血圧が確実に変化するのは上記経絡バランスですが合併症を伴っているケースが多く見受けられます。胃腸の調子が良くないケースです。経絡診断では右大腸経・左心経・右脾経・左胃経が実証で右胃経と左脾経に虚証反応が見られます。こうした反応が出る場合はまず先に整える必要があります。

D合併症で右飛蚊症や右網膜剥離等が伴いやすい経絡バランスも見受けられます。右膀胱経に虚証反応が出ています。この時の実証反応は右小腸経・右第二大腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経・左第二胃経に出ています。

  高血圧症は原因により本態性高血圧症と2次性高血圧症の二つに分類され原因の特定できない高血圧症を“本態性高血圧症”と呼び、高血圧症患者さんの90〜95%が、この範疇に入ります。本態性高血圧症の原因は不明ですが、遺伝的因子と生活習慣因子が複雑に絡み合って発病すると考えられています。2次性高血圧症とは、他に病気を伴って起こる原因が明らかな高血圧です。高血圧症患者さんの5〜10%がこの範疇に入ります。2次性高血圧症の原因としては腎臓、内分泌などがあるとされています。

 原因不明とされている本態性高血圧における新経絡治療(バランス鍼法)での経絡診断のパターンは以下のようになります。

@右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証反応があり左心経と表裏で接続している左小腸経に虚証反応

A右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証反応があり右小腸経と表裏で接続している右心経に虚証反応

B右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経に実証。

 

C血圧が確実に変化するのは上記経絡バランスですが合併症を伴っているケースが多く見受けられます。胃腸の調子が良くないケースです。経絡診断では右大腸経・左心経・右脾経・左胃経が実証で右胃経と左脾経に虚証反応が見られます。こうした反応が出る場合はまず先に整える必要があります。

D合併症で右飛蚊症や右網膜剥離等が伴いやすい経絡バランスも見受けられます。右膀胱経に虚証反応が出ています。この時の実証反応は右小腸経・右第二大腸経・左心包経・右腎経・左膀胱経・左第二胃経に出ています。

 

質問 
 本態性高血圧症の患者は虚証の有無は別にして実証はすべて同じと解釈できます。しかし、血圧以外にも心臓病や、ガンやバセドウ病など他の疾患が合併しているケースが多いと思います。それでも高血圧があれば、すべてこの証になるのは不思議に思います。

 原因が解っている腎臓・副腎・心臓・血管・内分泌等に起因する二次性高血圧は経絡診断でも異なった経絡に異常反応が出ています。
バセトウ病を例に取りますと、
@甲状腺で右大腸経・左肺経・右肝経・左胃経の実証で右肺経or左大腸経に虚証。
A甲状腺で右大腸経・左心経・右脾経・左胃経の実証で右胃経or左脾経に虚証。
B眼圧が高いと右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経が実証で右心包経or左三焦経に虚証。
C眼圧が高いと右三焦経・左肺経・右肝経・左胆経が実証で左肝経に虚証。
D脳下垂体の関係で右小腸経・左心経・右脾経・左膀胱経が実証で右心経・左小腸経に虚証。
E虚証が無くなると上記@ABCDのパターンの過剰実証を整えなければなりません。

 高血圧症の人の内、およそ90%が本態性高血圧と言われますが、さまざまな原因が絡み合って絞り込めないでいるだけだと考えられます。右小腸経・左心経・右脾経・左心経が実証で右心経・左小腸経に虚証が在る場合の疾病としてはリウマチ・テンカン・生理時の激しい偏頭痛・クローン病・小腸疾患・網膜剥離・腎機能障害・糖尿病・鼻炎・仙骨内腰痛・更年期障害・肝臓疾患・バージャー病・心房細動・癌等に出る経絡診断の一つとなっています。

 また、一過性で腸の調子が悪く右大腸経・左心経・右脾経・左胃経に実証反応があり、右胃経や、若しくは、左脾経に虚証反応があり高血圧を伴う場合もありますが、こうした反応が認められる場合には、まずこのアンバランスを整えておく必要があります。

 経絡は臓腑や組織細胞の営みと等しい関係に在りますが一箇所が悪いと関連臓腑に二次的疾患を発生させていますので経絡診断に於いても変化します。本日の身体はこの経絡を整えると全体の気が正しく循環して治癒力を引き出せる等と考えながら治療にあたっています。

 そうした中で確実に血圧異常を調整出来る経絡診断が右小腸経・左心経・右脾経・左心経が実証で右心経・左小腸経に虚証出ている場合なのです。

 

 

腎性高血圧

 

高血圧は原因の明らかでない 本態性高血圧が90%を占めていますが、それ以外の原因が確定した2次性高血圧の中で最も頻度が高いのが、腎性高血圧です。腎性高血圧は、高血圧の約10%の二次性高血圧の中で最も頻度が高いものです。腎動脈の狭窄により高血圧を起こす腎血管性高血圧と、腎障害により腎臓内体液バランスが崩れることにより起こる腎実質性高血圧とに大別されます。若年高血圧、高齢者で急速な血圧上昇をきたすもの、血圧が高過ぎるのに身体的に違和感が余り無いもの、降圧薬によるコントロールが困難なもの等は、腎動脈狭窄に限らず二次性高血圧を疑う必要があります。

 西洋医学の治療方針としては、腎機能を保護し、血圧が高くなることで進む機能低下を防ぎ、血圧が高いために生じる腎臓以外の他の臓器の障害を防ぐ、食事療法としては、まずなによりも食事の塩分を10g/日以下に抑えることが進められます。降圧薬はレニン・アンギオテンシン系をさまたげるACE阻害薬を第一としますが、最近はH2遮断剤(ARB)が開発され、治療の幅が広がっているようです。

 

 東洋医学の経絡理論では本態性高血圧で述べた法則性と再現性のある経絡の調整にて根本的な改善を促す方向性を示唆致しましたが、腎性高血圧でも本態性高血圧と同じように、腎性高血圧に特有な経絡の異常反応が出ています。

 

 経絡の異常はネフローゼ等に見られる経絡バランスで、

@  右手心包経・左手小腸経・右足膀胱経・左足腎経が実証で右足膀胱経と表裏の関係にある右足腎経に虚証反応or左腎経と表裏の関係にある左膀胱経に虚証反応が出ているパターン。

A  右手心経・左手小腸経・右足膀胱経・左足脾経が実証で右手心経と表裏の関係にある右小腸経に虚証反応が出ているパターン。

 

この@Aの経絡パターンは本態性高血圧と全く逆の反応として出てきます。

症例 

男性k:M(64歳)既往歴 高血圧・ネフローゼ・左脱腸手術

腰痛と同時に血圧が120/60→150/90。クレアチニン1.35

処置 (最大虚証の一点に虚証の処置及び実証経絡の指回し)

イ・右手心包経・左手小腸経・右足膀胱経・左足腎経が実証。右膀胱経と表裏の関係にある右腎兪穴に虚証の処置。腰痛改善。しかし、血圧に変化がない。
ロ・右手心包経・左手小腸経・右手膀胱経・左足腎経が実証。右膀胱経と表裏の関係にある右腎経の築賓穴に虚証の処置。腰痛は改善。朝の血圧が高い。

ハ・右心包経・左小腸経・右膀胱経・左腎経が実証。左腎経と費用利の関係にある左膀胱経に虚証の処置。反対側の右膀胱経に実証の処置。血圧が落ち着いてきた。130/60。

ニ・最初より一ヶ月で右腎経と左膀胱経の虚証反応が消え、右手心経・左手小腸経・右足膀胱経・左足脾経が実証となる。右手心経と表裏の関係にある右小腸経に虚証反応。二ヶ月間同じ経絡反応となる。血圧110/50。

 

血圧が関係する疾病では、本態性と腎性を常に考慮して経絡反応に留意する必要がある。

 

腎性高血圧に出てくる経絡反応は腎性の糖尿病の可能性を秘めている。比較的多い

 

また、透析患者もこのパターンで体調を安定させることができる。