■経絡の存在■

 医師にも経絡の存在を理解してもらい、そのエネルギー操作をするだけで、多くの疾病を改善することが出来る事実を理解して貰えたらと願っています。気(エネルギー)が循環している経絡の理解は、組織が機能低下を引き起こそうとしている時に生じる不定愁訴の機序をも知ることとなり、多くの疾病や不定愁訴克服の基礎理論となるものです。西洋医学で認知されていない東洋医学における気の世界の絡繰りを理解することで西洋医学はさらに大きく飛躍するはずです。

 西洋医学の医師も遅かれ早かれ経絡の存在を理解する必要に迫られることと考えられますが、研究するにも興味を感じるにもどの様に勉強したら良いか解らないのが実状と考えられます。それ故、東洋医学で言う気(エネルギー)を理解してもらおうと、実際に気を感じながら、不定愁訴を改善する操作方法を述べて見たいと考えました。実際に気を簡単に誘導する操作を行い、瞬時に変化する不定愁訴の改善を経験する実践を通した方が、東洋医学の根幹である経絡理解のステップとして入りやすいと考えられたからです。

 21世紀に於いてこの気(エネルギー)の世界は古くさいようで、最も新しい医療の根幹となって行くはずです。早く医師に気付いてもらいたい内容です。そして疾病や不定愁訴を簡単に対処出来る応用力を身につけてもらいたく願っています。きっと新しい境地が開けて新しい研究が始まると考えられるからです。

 

 気の操作と処置による症例を簡単に列記してみましょう。これらは身体を循環する十二経絡における気の操作が基本となっています。それぞれの経絡は各経絡独自の支配領域を持ち身体の色んな部位を支配しています。

十二経絡:肺経・大腸経・胃経・脾経・心経・小腸経・膀胱経・腎経・心包経・
         三焦経・胆経・肝経。

     ※半身を循環する本経。

奇経八脈:督脈・任脈(衝脈・帯脈・陽R脈・陰R脈・陽維脈・陰維脈)

      ※督脈と任脈は十二経絡とは独立した支配領域を持っている。また帯脈
          は膀胱経と関係が深く、任脈は衝脈と関係が深い。他の陽R脈・陰R
          脈・陽維脈・陰維脈は十二経絡間の関係を密接にする支配領域で絡脈
          より走行する別行する正経と考えられる。
  

 

虚証=組織が損傷していて修復しようとしてエネルギーを活発に消費している領
      域。皮膚電気抵抗器による井穴測定では他経より電気抵抗が低く電気が流
      れやすい値が計測される。また鍉鍼を虚証経絡の井穴に静かに接触させる
   と急に身体が軽くなり次第に暖かくなってきます。気を受信できたら鍉鍼
   の方が虚証の確認に於いて確実性があります。

虚証の処置=皮膚接触固定鍼・(皮内円皮鍼 ・皮内針)。 鍉鍼。

 

実証=組織の営みが緩慢となり 部分帯電があり皮膚が荒れやすくエネルギーの
     循環が滞りやすい領域。皮膚電気抵抗器による井穴測定では他経より電気
     抵抗が高く電気が流れにくい値が計測される。但し正常値と実証値の差が
     少なく経絡診断としては不適当。

実証の処置=毫鍼・灸・低出力レーザー(ポインター)・指回し。

 

 気の存在は顕微鏡下で研究発見された西洋医学の範疇には無く、非常に曖昧な存在としてしか理解されていません。私共は気を電気的エネルギーと捉え、組織細胞臓腑の営みに比例して存在している気(エネルギー)を操作することにより、疾病や疾病と診断されない病気になりつつある 未病症状に対し改善を促す処置を行っています。また疾病の病態は経絡の流注に反映しているので経絡間におけるエネルギーのアンバランスが判断できると 経絡の走行を考え疾病や不定愁訴が身体のどの部位にあるかを理解することができるようになり、簡単なエネルギー操作により疾病や不定愁訴を改善することが出来るようになります。

 そこでこの度、医師の為に考えたのが低出力レーザー(ポインター)による気の誘導です。鍼術とは単なる刺激療法ではなく身体内の気を整えて細胞に正しい営みを促す医術です。身体内で気が均衡を取り戻すと驚くべき蘇生力を発揮します。こうした操作を従来の東洋医学では鍼や灸を使用して身体内の気(エネルギー)の過不足を調整して自然治癒力を引き出し疾病を克服させようとしたのですが、 この気を調整するのに鍼や灸に劣らず誘導出来る媒体として低出力レーザーがあります。そこで低出力レーザーによる簡単な気の操作をご紹介したいと思います。

 西洋医学でも低出力レーザーが研究されているようですが、何を操作しているかが曖昧のまま研究がなされています。痛みは 神経が損傷したらそれ自体に痛みを知覚しますが、神経が損傷しない状態でも痛みや不定愁訴を知覚しています。神経に損傷が無く痛みや違和感を感じる場合は、神経の回りにある組織の異常が関係していると考えられます。 組織細胞や臓腑の変化の異常は各経絡に反映している関係上、各経絡には異なったエネルギーが蓄積されています。この経絡に蓄積されたエネルギーが経絡間の電位差として存在し、経絡間に緊張状態を生じさせていると考えられます。この経絡間に発生した 電気的エネルギーの過不足の緊張を神経が察知して色々な違和感を 脳に伝達していると考えられます。こうした根拠は身体に神経、脈管、リンパとは異なる経絡と言う独立した支配領域を持つネックワークが存在しているからです。

 私はこの経絡のネットワークを内分泌系のネットワークと解釈しています。腺は開口する導管を持ちません。そして、運行する媒体は支持組織だと考えています。あくまでも仮説であります。

 神経が痛みの元であると考えている医学を都度外視する必要があります。神経はそれ自体でも傷つけば痛みを伝導しますが、近隣の組織異常を伝導する媒体でもあると考えなければなりません。

 これらは簡単に回答が出ます。各種違和感や痛みがあってもその部位と関係する経絡のネットワークの過不足を整えるだけで各種違和感や痛みは瞬時に消えてしまいます。

 神経を考慮した照射ではかなり低い確率でしか痛みや違和感を取り除くことしか期待できません。操作する対象の問題です。この低出力レーザーの照射は鍼の効果と同じ作用を経絡内に 与えます。経絡へのレーザー照射により身体内におけるエネルギの過不足で過剰となっている領域への照射により電位移動が発生します。

 驚くべき現象は過剰となっている経絡への レーザー照射により、過剰なエネルギー(気)は頭から足へと移動する現象が起きます。移動と共に肩が痛くなったりしても、暫くするとその痛みが腰へ移動し、次第に膝へ移動し、足先から抜けて行ったりします。このように過剰にエネルギーが蓄積された経絡へのレーザー照射により、身体内の過剰な気を抜き取り、気の過不足を是正すること が出来、身体内における気の均衡を取り戻し、痛みや違和感を消失させることが可能となるのです。経絡内で気が過剰になっている支配領域を実証領域と言い、経絡の実証領域への照射は不定愁訴や痛みを解除するのに効果ある領域となります。

 このように低出力レーザー照射により実証領域の実痛に対しては有効を確認することが出来ますが、照射ターゲットが神経の場合には不安定な結果しか期待出来ません。また細胞組織が損傷し修復しようとしている領域には損傷電位が発生している事があります。この損傷電位が顕著に発生している経絡には実証領域への レーザーの照射効果と逆の結果となります。症状を悪化させることがあります。

 このように低出力レーザーの効果は経絡内における帯電エネルギー(電気)に作用して、実証領域に有効な変化を与えます。有効とは身体内にある一定の支配領域の過剰なエネルギーを抜き取りor移動させ、身体内における経絡間のエネルギーの過不足を是正して均衡を与えること を意味します。組織が電位的に均衡を取り戻すと組織細胞は驚くべき蘇生力を取り戻すことになります。身体内に内在して運行している気(電気)を操作することにより細胞組織に驚くべき変化が起きる現実を西洋医学の医師に気付いてもらいたいものです。

 

  

    

 


誘導ポイントの決定■



 十二経絡は身体内で複雑に吻合したり交差したりしていますので、各経絡独自の変化や状態を調べたり操作を行うには体幹部は適しません。手足にある経絡の支配領域では明確に各経絡が独立して存在していますので手足の抹消で行う方が各経絡の操作を正確に行うことが出来ると共に身体における 経絡独自の変化の違いを確認することが出来たりします。こうしたことを考慮して医師によるレーザー・ポインターによる誘導ポイントは井穴が最も解りやすく的を射たポイントと考え、以下はポインターによる井穴への照射による気の誘導法として話を進めてまいります。

 またこのレーザー・ポインター照射で有効となるのは東洋医学の実証領域となります。実証領域とは東洋医学の概念でエネルギーが過剰に蓄積されて細胞などの営みが低下していたり、老化等で細胞臓腑が機能低下しエネルギー循環が緩慢となっていたりする支配領域及び上記環境にありながらエネルギーがショートして興奮している領域をも実証経絡と言います。

 組織の営みと経絡上の変化は比例します。それ故、特徴ある疾病が発生すると特定の経絡に異常反応が出現します。例えば脳梗塞等を引き起こすと実証としての機能障害が発生します。右脳梗塞左麻痺の場合。健側の手には三焦経(薬指)が実証となっています。麻痺側の手には心経(小指)が実証となっています。必ず出ている経絡の反応です。簡易治療としては右三焦経の井穴と左心経の井穴へのポインター照射は右脳梗塞が発生した領域と関係が深く左麻痺が改善するのに有効ポイントとなります。左手心経への照射は 麻痺側における筋の拘縮を改善して手を伸びやすくします。また講語障害を改善するポイントとなっています。右手三焦経の井穴への照射は梗塞を起こした領域へ直結していて進行させないようにして改善を促すことが出来ます。

 脳梗塞になりかかっている人への処置は右脳梗塞の場合には右三焦経に左脳梗塞の場合には左三焦経へのレーザーポインター照射が劇的改善をもたらします

 
上海中医学院 三焦経の支配領域



右脳梗塞になりかかっている場合の
レーザー照射ポイント。
特効穴

 

 

■低出力レーザー照射ポイント■


 レーザーと言うイメージには物質を焼き切る印象が強いのですが、 低出力レーザーは照射しても何も感じません。気を移動させるのに使用します。鍼治療で使用する鍼は過剰に帯電している部位のエネルギーを刺して放電させるために使用します。医師に は一番利用しやすい低出力レーザーとして黒板を光で指すレーザー・ポインターをお勧めします。白衣のポケットに簡単に持ち歩き出来るので便利です。(以下低出力レーザー=ポインターと記す)

図1

手の誘導ポイント 足の誘導ポイント

1肺経、2大腸経、3心包経、
4三焦経、5心経、6小腸経、           

1脾経、2肝経、3胃経、
4胆経、5腎経、6膀胱経、         

ポインター照射による効果■

 経絡の井穴が照射ポイントとなります。右肩上がりの体癖では右手の井穴の照射にて疾病の存在の確認や全身をリラックスさせるポイントを見つけ やすくなります。照射時間は6つの各経絡の井穴に対して最初は5秒位ずつ満遍なく照射し身体内に気の流れを起こさせます。すると2回目以降6つの照射ポイントの中に頭がスッキリしたり、呼吸が深く出来るポイントが発見されます。観察の方法を以下に述べます。

片手の照射で全身が解放するポイントの選択。

 照射する手の選択は肩が上がっているかどうかで決定します。肩上がりの簡易診断としては 仰臥位で足が外に倒れている方を肩上がりと見ます。肩上がりの選択は身体内の実証領域の気(エネルギー)は外的圧や刺激が加わると頭から足へと下降するように移動する性質があり、さらに肩が上がった方から対角の足へと移動しやすい特徴を持ってい るからです。肩下がりより肩上がり側の手よりの診断が見やすいことによります。

 まず最初に気を誘導しやすい肩が上がっている手の井穴の6ポイントの中より全身を解放させる1ポイントを探し出します。


 有効ポイントの割り出しでは特定疾患において同じパターンが出現する傾向があります。例えば 喘息の場合、左肩上がりでは左心包経(左中指)or左肺経に照射すると呼吸が楽になってきます。

図1と図2は右手になっていますが左手のポイントとして理解して下さい。
喘息症状が出ている人には以下の二つのパターンが出ています。

@ 左心包経(中指)で楽になる場合には右手は右手三焦経(薬指)が楽になるバランスとして出てきます。足は十二経絡に配当され右足は腎経(第五趾内側)と左足は胆経(第4趾外側)が実証領域となりポインターでの照射で楽になります。気管支喘息の場合に最も多いパターンとなります。

 但し、気管支喘息が慢性化しているとポインター照射だけでは改善が難しくなります。それは虚証の存在があるからです。虚証領域は皮膚電気抵抗器で井穴の測定を行うと電気抵抗が低く電気が流れやすくなっています。損傷電位がある支配領域となっています。気の混乱は虚証領域があると激しくなり気の円滑な循環を阻害しています。@では右心包経(中指)と表裏(陰陽)で接続している左三焦経に虚証反応が出ています。この三焦経の虚証反応に対しては皮膚接触固定鍼を使用します。図3の井穴に皮膚接触固定鍼を貼ります。そうすると虚証領域の損傷電位が正常電位に変換され、虚証が原因で気の滞りを生じていた領域が一気に循環し出します。呼吸も深くなり、喘息症状が改善し出します。しかる後、各実証経絡の井穴にホインターを照射するとさらに改善します。この経絡のアンバランスを改善すると根本的に喘息は治癒していきます。数ヶ月かかるかも知れませんが病状が限定していると経絡のバランスも同じバランスが継続します。組織が正常になるまで続きます。

上記経絡のバランスは
右三焦経・左心包経・右腎経・左胆経が実証領域となりポインターが有効となります。但し、喘息の場合、左三焦経に虚証反応が出ていますので虚証の処置をまず行う必要があります。

A 左肺経(親指)で楽になる場合には右手三焦経(薬指)が楽になるバランスとして出てきます。足は十二経絡に配当され右足は肝経(第1趾中)と左足は胆経(第4趾)となりポインター照射にて楽になります。

 但し、虚証があると簡単には改善しません。子供によく見られますが、この経絡バランスは左肺炎等で見受けられる経絡バランスとなっています。小児の喘息症状が出ている時にも出ている経絡バランスとなっています。出現頻度は@とAでは7対3の割合となります。

 @の喘息と同じく肺炎と重なる喘息も実証だけで無く虚証反応が出ています。経絡のバランスでは右三焦経・左肺経・右肝経・左胆経が実証となり、左肝経に虚証反応が出ています。同じく虚証がある場合には左肝経の井穴(図4)に皮膚接触固定鍼を置鍼します。すると、左肝経の支配領域の混乱が改善して実証領域の帯電エネルギーが円滑に循環し出します。しかる後、実証領域の井穴にポインターを照射すると急速に楽になります。加えて述べるとこれらの経絡のアンバランスを整えると肺炎も完治し喘息も完治する経過を辿ります。 

 こうした現象は組織細胞の営みと経絡を循環している気 (エネルギー)が等しい関係にあるからなのです。有効ポイントの割り出しにおいて疾病のデーターに見合う再現性のある経絡異常を発見することが出来る と各科において素晴らしい治療が行われることになると考えられます。
 

図1 図2  

心包経の井穴(中衝穴)

肺経の井穴(少商穴)

 
図3

三焦経の井穴(関衝穴)
図4

肝経の井穴(太敦穴)

図5左足はこの逆

胆経の井穴(竅陰)キョウイン

 

1−患者さんへの確認。

 上記気管支喘息では虚証反応も加えて述べましたが、疾病が重篤となると虚証反応を考慮しなければなりませんが、単なる不定愁訴等は井穴のポインター照射にて簡単に改善を指導することができます。

 患者さんに聞く。

 井穴ポイントへの照射によって主訴となっている痛みや違和感が改善するような変化があったり、呼吸が深く出来たり、頭がスッキリしたり、鼻の通りが良くなったり、空腹感が出てきたり、お腹が軽くなり足が次第に暖かくなって来たりという具合に、身体が次第にリラックスして気持ちよいと感じがするポイントがあるかどうかを確認します。

 照射によって負荷が改善するポイントは実証経絡の支配領域でエネルギーが過剰になり円滑な営みが低下しています。過剰なるが故に組織の動きが低下していている支配領域となっています。こうした 負荷がかかっている領域へポインター照射を行うと過剰な気が移動して身体内における気の過不足が是正され不定愁訴が改善して行きます。また子供では80%位がすぐに気持ちよいと判断できたりします。子供のように気が円滑に循環している方が気の操作も誘導しやすくなります。

 身体の歪みと気の移動とは関係が深く、右肩上がりの場合、右手の6照射ポイントに対して数秒ずつポインターを照射しながら首を回旋して貰い一番軽く感じる指を割り出します。「首の引っかかりが軽くなり痛みが和らぐ」等と答えて貰えます。子供では首を回旋して楽になるかどうかというチェックの必要性があまりありません。「何処のポイントが気持ちよい」と質問すると正確に答えてくれます。

 

2−各井穴ポイントへの照射によって生じる気の変化を
(医師本人)の身体で受信し判断する方法。


 気の受信は誰でも簡単に行えます。ですが形あるものに振り回された現代の文明は、人間の身体がツボを介してエネルギーを受信する受容体として存在していることに気付かず、外界に振り回されてばかりいます。気を感じるとは人々が忘れている受信能力のことで、疾病の状態を判断する基準となります。これらは簡単に学習することが出来ます。 医師の中にも受信能力が優れている人を良く見かけます。

 まず最初に各種の薬等も持つだけで気分が悪くなったり、楽になったり、頭が重たくなったりする感覚を、まず試して頂きたいと思います。この感覚が解るようですと気の受信において明るい見通しとなります。

気の受信の学習。
 
 目を閉じ静かに身体内の変化を観察してみると脈打ったり、重たい部位があったり、冷たく感じたり、何かが移動しているような感覚が感じられます。各井穴へのポインター照射時に自己の身体内における変化を観察してみると、照射していない時とは異なる動きを感じ取ることが出来たりします。こうした感覚は他人に対してポインターの照射を行い気を動かすとより解りやすくなります。照射によって気が動くと、その変化している状態と同じ変化が操作している人にも伝わって来るのです。これを気の受信と言います。この場合自己の身体に感じる変化は全て焦点を合わせている人の気の動きと考える必要があります。


 井穴への照射時における有効感覚は眉間を静かに観察していると重たく詰まってくるような感覚と逆に重たい感じが次第に少なくなって広がるような開放感がしたりします。 額に脈動のような感覚が感じられ脈動の振幅が次第に長くなり平坦になってきます。これを気の脈状と言います。人によっては呼吸の深さの違いで解ったり、足の暖かさの変化で解ったりしています。気の脈状が緩やかになったり、呼吸が深く出来たり、足が暖かくなる方が有効ポイントとなります。 これらの感覚が得られた時には操作されている人の気は足へと降りている状態となっています。

「気が至りて治療を終わる」とは東洋医学の重要な要件ですが、これは治療を行い気のバランスが整った状態を指し示しています。頭の重たくとも雲が払われるように無くなりスッキリしたような状態となった時に全身の気が整いバランスが取れた状態となったことを意味します。治療に於いてはこのような環境を常に作り維持することで細胞臓腑の営みを正常にすること を期待する医術と言えます。 

   

 

■ポインター照射で解る手足の実証領域■

 

 ポインターを白衣のポケットより取り出し肩が上がっている方の手の照射ポイントに最初5秒前後位満遍なく照射し、次に5秒位ずつ繰り返し照射し、組織の緊張があり、働きが鈍っている組織の影響が反映している経絡を探し出します。6つのポイントの中より全身の気が解放するポイントが出てきます。気持ちよく緊張が取れ解放する指は実証領域となります。また全身の気が解放するポイントは原則として 各手足に一ポイントずつしかありません。ですから繰り返し照射し頭から気が下降しスッキリし、身体の主訴が次第に改善する一ポイントを選び出します。
 
 有効に変化したかは照射する前に大きく首を回旋して貰い、首が張ったりする違和感が無いかどうかを確認しておきます。照射中or照射後、再度首を回旋して貰い変化したかを確認するとわかります。全ての経絡 の支配領域は首を通っていますので変化が顕著に解ります。
 
 有効な一ポイントが解ったら、他の手足の有効ポイントは 十二経絡を考えるとパズルを解くように法則道理に割り出すことが出来ます。そこには法則性と再現性があります。
 
 片手の各照射ポイントにポインター照射を行い、身体の気が下降し、気持ちよい指が見つかったら反対の手のポイントを確認します。しかし全部のポイントを照射し有効ポイントの確認をする必要はありません。

 
右手の陽経にポインター照射有効ポイントが確定すると必ず左手は陰経に有効ポイントがあります。 下記が手のポインター照射によるほとんど全てに当てはまる有効ポイントとなります。但しこのパターンに入らない特殊な例として右脳梗塞等では右三焦経ポイント4と左心経ポイント6等もあります。

 

手における有効ポイント

(1)右肺経→
(2)右大腸経→
(3)右心包経→
(4)右三焦経→
(5)右心経→
(6)右小腸経→
左大腸経(2)or左三焦経(4)
左肺経(1)or左心経(5)
左三焦経(4)or左小腸経(6)
左肺経(1)or左心包経(3)(左心経)(5)
左大腸経(2)or左小腸経(6)
左心包経(3)or左心経(5)

  手の経絡での有効ポイントの割り出し方は以上ですが、足におけるポイントの割り出し方に付いて述べますと、足のポイントは手のように照射して確認しなくとも、手が確定した段階で十二経絡の循環を考えると すでに決定しています。

 東洋医学の古典では「鍼術の要は気を整えることにある」としています。そしてその気の移動の様を観察すると、解剖学的に証明されていないと言えども、仮説十二経絡循環を考慮した気の移動が再現されて行きます。それ故手の誘導ポイントへのポインター照射を行い、左右の手の中より有効実証ポイントが割り出せたなら自動的に足の有効実証ポイントが確定します。気を誘導してみると、過去の経験により概念化された 東洋医学の十二経絡循環が存在していることを臨床で確認して頂けると思います。

 
 このように手のポイントが決定すると足に対するポインター照射有効ポイントは十二経絡のパズル合わせのように決まってしまいます。経絡が存在しているから です。これらには法則性と再現性があります。

 

 
照射ポイントは以下のようになります。
 
手の誘導ポイント 足の誘導ポイント

1肺経、2大腸経、3心包経、
4三焦経、5心経、6小腸経、

 


1脾経、2肝経、3胃経、
4胆経、5腎経、6膀胱経、
 
 

T−右手肺経(母指)手ポイント1の陰経が有効な場合 、

左手は大腸経(示指)手ポイント2or三焦経(薬指)手ポイント4
の陽経が有効ポイントとなります。

@左手が大腸経(示指)手ポイント2の場合 、
右足は胃経(第二趾)
足ポイント3
左足は肝経(第一趾)
足ポイント
自動的に有効ポイント
となります。
 

右手肺経(母指)手ポイント1 左大腸経(示指)手ポイント2
右足胃経(第二趾)足ポイン ト3 左肝経(第一趾)足ポイント2

A左手が三焦経(薬指)手ポイント4の場合、
右足は胆経(第四趾)
足ポイント4
左足は肝経(第一趾)
足ポイント2
自動的に有効ポイントとなります。

右手肺経(母指)手ポイント1 左三焦経(薬指)手ポイント4
右足胆経(第四趾)足ポイント4 左肝経(第一趾)足ポイント2


 

U−右手大腸経(示指)ポイント2の陽経が有効な場合 、
左手は肺経(母指)ポイント1or心経(小指)ポイント5
の陰経が有効ポイントとなります。

@左手が肺経(母指)ポイント1の場合、
右足は肝経(第一趾)
ポイント2
左足は胃経(第二趾)
ポイント3
自動的に有効ポイントとなります。

右大腸経(示指)ポイント2 左肺経(母指)ポイント1
右肝経(第一趾)ポイント2 左胃経(第二趾)ポイント3
 
A左手が心経(小指)ポイント5の場合、
足は脾経(第一趾)ポイント1
左足は胃経
(第二趾)ポイント3
自動的に有効ポイントとなります。

 
右大腸経(示指)ポイント2 左心経(小指)ポイント5
右脾経(第一趾)ポイント1 左胃経(第二趾)ポイント3

 

V−右手心包経(中指)ポイント3の陰経が有効な場合。

左手は三焦経(薬指)ポイント4or小腸経(小指)ポイント6
の陽経が有効ポイントとなります。です。

@左手が三焦経(薬指)ポイント4の場合、
右足は胆経(薬指)ポイント4
左足は腎経(第五趾)
ポイント5
自動的に有効ポイントとなります。

右心包経(中指)ポイント3 左三焦経(薬指)ポイント4
右胆経(薬指)ポイント4 左腎経(第五趾)ポイント5
 
A左手が小腸経(小指)ポイント6の場合、
右足は膀胱経(第五趾)ポイント6
左足は腎経(第五趾)
ポイント5
自動的に有効ポイントとなります。

 
右心包経(中指)ポイント3 左小腸経(小指)ポイント6
右膀胱経(第五趾)ポイント6 左腎経(第五趾)ポイント5

 

W−右手三焦経(薬指)ポイント4の陽経が有効な場合。

左手は肺経(母指)ポイント1or心包経(中指)ポイント3
の陰経が有効ポイントとなります。

@左手が肺経(母指)ポイント1の場合、
右足は肝経(第一趾)ポイント2
左足は胆経(第四趾)
ポイント4
自動的に有効ポイントとなります。

右手三焦経(薬指)ポイント4 左肺経(母指)ポイント1
右肝経(第一趾)ポイント2 左胆経(第四趾)ポイント4

A左手が心包経(中指)ポイント3の場合、
右足は腎経(第五趾)ポイント5
左足は胆経(第四趾)ポイント4
自動的に有効ポイントとなります。

右手三焦経(薬指)ポイント4 左心包経(中指)ポイント3
右腎経(第五趾)ポイント5 左胆経(第四趾)ポイント4
 
 

X−右手心経(小指)ポイント5の陰経が有効な場合。

左手大腸経(示指)ポイント2or小腸経(小指)ポイント6
の陽経が有効ポイントとなります。

@左手が大腸経(示指)ポイント2の場合、
右足は胃経(第二趾)ポイント3
左足は脾経(第一趾)ポイント1
自動的に有効ポイントとなります。

右心経(小指)ポイント5 左大腸経(示指)ポイント2
胃経(第二趾)ポイント3 左脾経(第一趾)ポイント1

A左手が小腸経(小指)ポイント6の場合、
右足は膀胱経(第五趾)ポイント6
左足は脾経(第一趾)ポイント1
自動的に有効ポイントとなります。

右心経(小指)ポイント5 左小腸経(小指)ポイント6
右膀胱経(第五趾)ポイント6 左脾経(第一趾)ポイント1
 
 

Y−右手小腸経(小指)ポイント6の陽経が有効な場合。

左手は心包経(中指)ポイント3or心経(小指)ポイント5
の陰経が有効ポイントとなります。

@左手が心包経(中指)ポイント3の場合、
右足は腎経(第五趾)ポイント5
左足は膀胱経(第五趾)ポイント6
自動的に有効ポイントとなります。

右小腸経(小指)ポイント6 左心包経(中指)ポイント3
右腎経(第五趾)ポイント5 左膀胱経(第五趾)ポイント6

A左手が心経(小指)
ポイント5の場合、
右足は脾経(第一趾)ポイント1
左足は膀胱経(第五趾)ポイント6
自動的に有効ポイントとなります。
 
右小腸経(小指)ポイント6 左心経(小指)ポイント5
右脾経(第一趾)ポイント1 左膀胱経(第五趾)ポイント6

 

 

 

 

 

■小児科においてポインターは魔法の光■

 恐らく将来に於いては小児科で診断及び治療に使用されるようになると思われます。一般的に子供は成長盛りで組織細胞の営みにも問題が少なく、身体内における気の循環も正常循環となってます。おまけに人間が本来持ち合わせていた気を受信する能力にも鈍りがなくポインターを井穴である照射ポイントに照射すると的確に身体が楽になる位置を答えてくれます。疾病があると身体内には気の滞りが発生しています。つまり身体に アンバランスの付加がかかっているわけです。子供が気持ちよいと答えてくれる指は身体内においてこうした付加がある領域で、ポインター照射により付加が解除する時に感じている感覚となります。

 21世紀の来るべき新しい時代は20世紀の理論では人類に利益を与えなくなります。また血液検査等の荒いデーターでは疾病 の微細領域を判断出来なくなります。荒いとは人体には血液よりもっともっと精妙なエネルギーが循環しているからです。身体に違和感があっても血液検査に異常な値が出ないときは問題ないと片づけられますが、レベルが低い 行き止まりの診断と言うほかありません。気のエネルギー循環では血液検査に異常が出ない場合でも異常を反映した反応が出ています。血液検査に異常な値が出るようだと、身体が壊れて解る診断技術なのです。
  壊れて病名がつく以前の病気になろうとしている未病を整える必要があります。これが本当の予防医学なのです。子供達は素直に身体の異常を訴えます。こうした時にポインター を照射ポイントにあてると子供は解放して楽になるポイントを教えてくれるのです。そのポイントに長くポインターを照射していたり有効ポイントの指を回し揉みするだけで主訴を改善することが出来 たりします。当然このポインターによる気の誘導は病理学的検査で異常があり病名が付く疾病に対しても有効となります。

 私の治療院には熱が出たりお腹が痛くなったりしても親が子供を連れてきたりします。その他、喘息やアトピー性皮膚炎や脳障害の子供達等が来院していますが。ポインターを有効照射ポイントにあてているとすぐに答えが返ってきます。「これどう」「気持ちいいー」「お腹の痛いのは」「治った」と言う具合に。僅か二三分位で結論が出てしまいます。 有効ポイントは各手足に一ポイントずつ出てきます。

 確認後はレーザーポインターで気持ちよいと答えてくれた指を関節を緩めるように回し揉みして貰うだけで症状は改善してしまいます。

  小児科の役割は地球の成長にとって大きな役割があります。それは子供達が簡単に気を受信出来るからです。ポインターを手のポイントに照射すると身体が楽になるポイントを教えてくれます。「ここは気持ちよい」と聞くと「気持ちよい」と返ってきます。「まだ光をあてていたい」と聞くと「うん」「いらない」等と答えが返って来ます。こうした受信能力は人間が本来持ち合わせていた能力であり、忘れてしまっている能力であります。21世紀に於いて人々はその能力に気付き新たな末法の利益を得ることになるのです。人類の成長過程にとって大切な段階が到来しようとしているのです。(気)エネルギーの受信に人類が目覚めると誤魔化しがきかない真実の世界へと誘われて行くでしょう。

 新しい時代は20世紀の理論では産声をあげません。弁証法の継ぎ接ぎ理論 は20世紀の産物でした。新しい時代は純粋直感の世界へと突入しようとしています。言葉を覚え理解して物事を考える時代よりテレビメディアを介して成長している子供達の時代へと移行し つつあります。子供達の思考も直感的となりつつあります。物事を深く考えなくなった等と考えてはいけません。子供達の好き嫌いという表現の中には本質に繋がる解答が隠れています。嫌いの中には生命が、いな魂に訴える解答が得られないと言う意味が含まれていることを大人は知るべきなのです。末法とか終末等と言われていますが末法の法こそが純粋直感と言う気を受信することによって得られる法なのです。テレパシーの卵とでも言えるかも知れません。この様な気を受信する事の中には誤魔化せない世界があり真実が広がっています。早く大人はそのことに気付かなければ地球の成長も遅いものとなってしまいます。小児科医は子供にポインター照射をして 、子供に整うポイントを教えて貰うべきです。難しい疾病と考え検査データーによりあれやこれやと考える前に一度試して見て頂きたいものです。簡単に改善する疾病が多いことに驚くはずです。

 人は誰でも病気になると異常を訴えます。その訴えは常に調和したがっている身体の警告と受け止めるべき内容と考える必要があります。精神の充実も身体の健康も同じ次元のものです。子供にポインター照射を行い「何処が気持ちよい」と聞くことは「身体は何処にポインター照射したときにエネルギーのバランスが取れて調和したがっているか」と聞くことと同じことなのです。壊れないと病気が解らない時代に終わりを告げたいものです。

 

■実証・虚証領域の気の移動■

  
 気の操作は気が動けば全て良しとする世界ではありません。そこでは組織細胞が正しい営をみを取り戻す気(エネルギー)の循環でなければなりません。では人間にあっては如何なる循環が正しい循環となりえるかを述べますと、身体内における気 の均衡を取り戻すことが重要となります。気の均衡が取れると十二経絡循のエネルギーが円滑に運行しだし細胞組織は正しい営みを取り戻すのです。それでは身体内に疾病を生じている時の気の動きをご説明しますので、参考にして頂きたいと思います。


実証領域の気(電気)の移動。

 実証とは東洋医学の概念でエネルギーが過剰に蓄積されて細胞などの営みが低下していたり、老化等で細胞臓腑が機能低下してエネルギー循環が緩慢となっている支配領域をいいます。こうした細胞組織の営みの変調は必ず経絡の支配領域に反映しています。本来気の流れは円滑に流れている事で健康が保証されますが、この実証領域では身体内に電気の 部分帯電が発生しやすくなっています。鍼灸ではこれらの領域に対し帯電を放電させ解除し本来のエネルギー循環に戻す操作を行います。鍼灸が最も得意とする領域となります。痛みにも実痛、虚痛がありますが、実証領域の痛みを実痛と言います 。豪鍼等や各種手技を行うと瞬時に鎮痛させることが出来る領域となっています。

 ではポインター照射による実証領域の気の移動はどの様に変化するかを述べるとします。

 身体には正中線を挟んで左右対称にエネルギー循環回路として十二経絡が配置されています。そして十二経絡は身体内で独立した支配領域を持ち、それぞれに異なる組織細胞や臓腑を支配しています。そして特定箇所に疾病が発生すると、特定箇所と関係のある経絡にその反応が反映することとなります。

 十二経絡は身体全体を網羅し循環しています。そして身体内に実証領域が存在すると、実証領域の経絡内に部分帯電が発生します。身体には実証領域に対応する虚証領域があります。違和感などは実証と虚証領域の電気的緊張によって発生しています。このような環境において誘導ポイント(井穴)へポインター照射を行うと実証領域の気(エネルギー)のみが頭から足へと移動し下降する変化を起こします。また気は肩上がりの手より肩下がりの足へと 多く移動する傾向があります。そこで右肩上がりだと右手の井穴へポインター照射を行うと6ポイントの中より一ポイントに気が下降する経絡を探し出すことが出来ます。

 気の下降では最初@気が降りていたのに途中で止まってしまう経絡があったり、A最初から頭が詰まってきたり、Bゆっくりと下降しながら途中で肩や背中や腰が重たくなっても、次第に違和感が消えて足へ抜けていったりする変化を現したりします。Cまた、次第に足が温かくなったりD呼吸が深くなったりE頭が軽くなったりする変化が起きたりします。BCDEのような感覚が出るようだと気が下降していると判断する事が出来ます。
 
 こうして見つかった有効ポイントに対しては長く数分照射していると全身の気のバランスが取れ頭がスッキリし身体が軽くなり、足が暖かくなっていくような変化が起きてきます。このようなポイントが見つかると不定愁訴を完全に治すことが出来るようになります。さらに病理学的異常を呈している疾病を改善することが出来るようになります。気は細胞組織の営みに比例して存在しているいじょう当然の事ではありますが。

虚証領域の気(電気)の移動。

 経絡の位置より見た虚証領域とは細胞組織が損傷し修復しょうとして活発に変化していて、エネルギーを消費している領域を言います。変化が大きいので勢い があり興奮している実証領域と考えてはいけません。 東洋医学では興奮する領域に対して興奮を静めるために瀉法の処置をするようになっていますが、皮膚電気抵抗器の井穴の測定で、抵抗が低く電気が流れやすくなっているこの領域の気は損傷電位が発生しており電位(気)が混乱状態にあります。 興奮していると考えてはいけません。そして瀉法の処置を行ってはいけません。

 東洋医学においてはこうした損傷電位がある混乱している虚証領域は処置が難しい領域となっていました。一般的には鍼灸不適応症と言われていた領域です。ですがこの不適応症 も皮内鍼の発見により一変しています。つまり鍼が刺激療法であり皮膚破壊を行うものだとされていた概念がなくなったわけです。それは皮内鍼が一定の経絡の支配領域に対し、如何なる臓腑の損傷があろうと処置を行うだけで、臓腑の損傷により発生している損傷電位を正常電位に変換する役割をしている ことが解ったからです。

 本来の治療では虚証領域を皮膚接触固定鍼(皮内針)でまず整えて次に実証領域の処置を行いますが、皮膚接触固定鍼(皮内針)等の処置を考慮しない状態で、ポインター照射による身体内の気の移動 は気が下降しにくい現象が起きます。気が降りず解りにくい場合には組織が損傷している虚証領域があると頭に入れておく必要があります。もし、虚証領域が解り虚証領域に皮膚接触固定鍼(皮内針)を施すと一変して気の流れは良くなり簡単にポインター照射にて有効ポイントを割り出す事が出来ます。

 このようにポインター照射による虚証、実証領域の気の移動が理解出来たら、簡単な気の誘導の基準が理解されてきます。ポインターにて手のポイントへ照射し有効となるのは実証領域のみであること。また不定愁訴を改善するには気が下降するポイント や呼吸がし易くなるポイントを探さなければならないこと等です。


ポインター照射時間。

  手のポイントへの照射で有効ポイントが確定したら足のポイントは自動的に有効ポイントが決定します。(後で述べるポインター照射で解る実証領域)を参照。手のポイントへの照射時間は各ポイントへ5秒位ずつ 数回照射します。数回照射していると次第に気が下降するポイントを探すことが出来ます。有効ポイントが確定したら、そのポイントに対し頭がスッキリするまで照射します。病状の重たさによって照射時間は異なりますが、 有効ポイントへの照射は長く照射していても問題ありません。私などは風邪を引き節々が痛くなった時半日以上照射し続けた事があります。翌日には元気になりました。ポインターで有効ポイントが割り出せたなら、その有効ポイントの指を回し揉みして頂くと自己管理が出来るようになります。



 

 

 

■経絡循環■


 東洋医学における根本概念である身体を運行する気(エネルギー)の経絡循環は臍の下にある腎若しくは副腎のエネルギーが衝脈と帯脈より出て、衝脈は任脈を下り、帯脈は尾骨付近へ至り、共に性腺と合流し、督脈を上がり脳下垂体で調整され、下って腹部の太陽神経叢へ至り、 十二経絡循環が中脘穴より始まり左右対称に分けられ全身にエネルギーが供給されて行きます。そしてそのエネルギーは生体を滋養したり、伝導したり、生体の営みを反映したりしています。また背部にある兪穴は各経絡のセンターとして存在しています。さらに脊椎の棘突起間を交差して左右にまたがるように循環しているラインもあります。これらが大きな経絡のエネルギー循環となります。
そして操作は特に任脈と督脈と左右の十二経絡循環が基本的操作対象となっています。

十二経絡循環における陰陽臓腑の概要。
 

           (手)       (足) 
          太陰 肺経
         ↓
  表 陽 腑   陽明 大腸経 →  陽明 胃経  
                   ↓
  裏 陰 臓   少陰 心経  ←  太陰 脾経  
         ↓
  表 陽 腑   太陽 小腸経 →  太陽 膀胱経 
                   ↓
  裏 陰 臓   厥陰 心包経 ←  少陰 腎経  
         ↓
  表 陽 腑   少陽 三焦経 →  少陽 胆経  
                    ↓
  裏 陰 臓   太陰 肺経  ←  厥陰 肝経

            上         下  

   


 

経絡のバランス。


 
陰陽(表裏)

 経絡を理解しようとする時、陰陽や表裏の考え方で分別すると的を射た理論となっていることに気付きます。経絡の陽経の主たる支配領域が内臓の腑であり、陰経の主たる支配領域が内臓の臓となっています。手の甲面を陽経の支配領域が走行しており、手掌面は陰経の支配領域が走行しています。また経絡は互いに絡穴にて陰陽が接続していて、例えば手の大腸経(陽経・表)と肺経(陰経・裏)とはエネルギーが交流する接点を持っています。この様に手足には臓腑をその支配領域としている経絡が陰陽というバランスで配置されています。 経絡の流注で述べると以下のような組み合わせとなっています。

 また経絡には臓腑の名前が付いていますが、それなりの意味があり、名称と同じ臓腑における支配領域が大きいことを意味しています。

中空性臓腑

実質臓腑

接続

 
大腸経(陽経・表)大腸        =  肺経(陰経・裏)  肺臓
三焦経(陽経・表)胸部・上下腹部   = 心包経(陰経・裏) 心臓
小腸経(陽経・表)小腸        = 心経(陰経・裏) 脳の中枢
胃経(陽経・表  胃         = 脾経(陰経・裏)  脾臓
胆経(陽経・表) 胆嚢        = 肝経(陰経・裏)  肝臓
膀胱経(陽経・表)膀胱        = 腎経(陰経・裏)  腎臓

 

 上の表のように大腸経と肺経・三焦経と心包経・小腸経と心経・胃経と脾経・胆経と肝経・膀胱経と腎経は「陰陽・表裏」で接続しています。それ故、陰陽・表裏で接続している経絡上に気の運行の異常が発生するとすぐに 陰陽(表裏)にエネルギーのアンバランスを生じ、経絡間におけるエネルギーの緊張は各種違和感を生じるようになります。

 上下における経絡の接続があります。
 

 上下の接続は陽経では大腸経と胃経・三焦経と胆経・小腸経と膀胱経とが接続しています。陰経では心経と脾経・心包経と腎経・肺経と肝経が接続しています。

 

(陽明)   大腸経 (陽明)   胃経
(少陽)   三焦経 (少陽)   胆経
(太陽)   小腸経 (太陽)   膀胱経

(少陰)   心経 (太陰)   脾経
(厥陰)   心包経 (少陰)   腎経
(太陰)   肺経 (厥陰)   肝経


 漢方においては十二経絡に冠して陽明、少陽、太陽、少陰、厥陰、太陰と病症を分類しているようですが、証のたてかたとして陽病は経絡上において上下が接続している支配領域の疾病なので病症も意外と関連性があり信憑性があるかと考えられるのですが、陰病は経絡的に全く関連性がない経絡の支配領域と接続しています、つまりそこには病 証の関連性が乏しく脈絡が無いわけです。哲学的に配当された理論となっているようです。こうした理論を元に病 証を決定する事は人体の在り方を無視した考え方のように思われます。

 経絡流注に付いてはホームページの経絡の章にある経絡敏感人を参照してください。 また、経絡敏感人をクイックすると治療経穴にリンクしています。経絡敏感人雷に打たれた後に出現しだした現象で、一定の経穴に刺激すると関連する経絡の支配領域 が体表上に出現する反応帯です。例えば手の小腸経は体表では上肢と顔面頭部等に反応帯が出現していますが、小腸経のセンター的ツボは仙椎にある小腸兪にあります。経絡流注として表現されていないだけなのです。 私共では臨床を通して経絡敏感人が正しいことを確認していますが、政治的問題なのでしょうか、この経絡敏感人が載っている書籍は現在は廃刊になっています。三焦経と小腸経の走行では途中から全く逆になっています。教科書が間違っているのです。



 新経絡治療(バランス鍼法)では気を読み取る事を重要視しています。いたずらに頭だけで証を決定したりしません。その一つに私共は気代謝誘導装置や、簡単な誘導と測定可能なポイントチェッカーを製作し気の誘導に使用しています。方法としては左右の気を調整しながら実証領域を確定していき最後に最大実証、虚証経絡を割り出し簡単な自己管理出来る処置を施します。最大実証、虚証経絡が解明すると、そこより全身の各経絡の気に大きな動きが生じ、本来の気の循環に勝手に戻って行ったりするのです。これらは気を感じ取ることが出来ると誰もが同じ結果を導き出せたりします。小細工はいりません。誤魔化せない世界なのです。ですから気を正しく感じ取る事が出来る人が素晴らしい治療家となれる訳です。子供などはそう言う意味ではとても正しく気を受信する事が出来ます。だが意味が解らなければ操作が出来ません。でも聞くことは出来ます。何処が気持ちよいと。すると子供が教えてくれます。「ここが気持ちよいと」と。そのポイントが全体の中で一番気が過剰に溜まっていた実証領域となります。なぜ気持ちよいかと申しますと、経絡間の電位差の負荷よりくる緊張が解除して行くからに他なりません。
 



 

 

 



虚証領域の確定


 上記実証領域が確定すると実証領域の気の誘導を行うだけで、かなりの不定愁訴を改善することが出来たりします。当然疾病も或る程度改善する経過を辿りますが、病症には実証としての病証と虚証としての病証があり、重症の患者さんには虚証としての病証が存在しています。全身の気の循環を低下させ混乱させています。この虚証領域が存在しているかは実証領域が確定すると予測出来るようになります。虚証、実証は相対的関係にあり、手や足において実証領域が左右で陰陽の経絡として確定する場合、その接続している経絡に虚証反応がある可能性があります。

 例えば右手大腸経ポイント2と左手心経ポイント5、右足脾経ポイント1、左足胃経ポイント2の実証領域が確定した場合、 左右で右手大腸経と左手心経とは陰陽の関係に無く、左右で右足脾経と左足胃経との関係 では陰陽の関係になります。この場合虚証は足の右脾経と接続している右胃経or左胃経と接続している左脾経に出ている可能性が強くなります。

 虚証領域は気の誘導ではつかみにくく、その変わり各経絡における井穴の皮膚電気抵抗にて確認することが出来ます。 抵抗値は他の経絡より電気抵抗が低く電気が流れやすい反応として計測されます。もし虚証領域が左脾経に出ていたら、処置としては左脾経の経穴へ一個だけ 皮膚接触固定鍼(皮内針)を置鍼します。すると左脾経の虚証の混乱によって堰き止められていた実証領域の過剰な気が堰を切ったように自然な循環に戻って行きます。全身の違和感が瞬時に改善したりする変化を起こします。これが虚証領域に 皮膚接触固定鍼(皮内針)を置鍼した時の治療効果となります。皮膚接触固定鍼(皮内針)は虚証領域にしか使用できないことを申し述べておきます。付け加えますと実証領域への 皮膚接触固定鍼(皮内針)は身体の気の循環に対し緊張を引き起こすマイナスが出ます。

例を述べます。
右手肺経(母指)ポイント1の陰経が気の誘導で有効な場合。左手は大腸経(人差し指)ポイント2or三焦経(薬指)ポイント4の陽経に実証が出ます。

 上記経絡のアンバランスに於いて、右肩上がりで、右肺経ポイント1と左大腸経ポイント2が実証領域として確定した場合。
足の実証領域のポイントは右肺経と左右対称にある左肺経が上下で接続している左肝経となります。左大腸経と左右対称にある右大腸経が上下で接続している右胃経が実証経絡となり確定します。

 この場合の虚証は右肺経と左大腸経とが左右で陰陽の関係にあるので右肺経と接続している右大腸経と左大腸経と接続している左肺経に虚証領域が存在している可能性があります。つまり虚証は右大腸経、左肺経から選び出すようになるのです。 当然、虚証がある場合は実証の処置より先に虚証の処置を行う方が有効度が増します。


 実証度の判定は下記のようになります。右肺経と左大腸経とは左右において陰陽のアンバランスとなっています。足は右胃経と左肝経となっており左右の経絡は陰陽のバランスにはなっていません。このような場合、手足の経絡の実証度は手の実証度が大きく、ほぼ手7割足が3割程度となります。歪みの関係で右肩上がりの場合、右肺経が最大実証となり、最大実証とは全身を一経の処置にて整える事が出来るポイントの事を言います。それ故、右大腸経と左肺経に虚証がなければ右肺経への瀉法の処置のみにて全身に正しい気の循環を取り戻させることが出来るようになります。

 虚証が無い実証だけの処置としては右肺経の経穴の一ポイントに鍼尖が1.3_程度出た円皮鍼を置鍼し揉む指導すると全身の気が移動し気のアンバランスが是正し出します。ポインター照射では 右肩上がりの場合、右手肺経のポイント1への照射で右足へ3割、左足へ7割程度の過剰な気が移動するようになります。照射時間は気の均衡が取れる迄行いますが、感覚的には頭がスッキリして足が温かくなる迄となります。これが「気が至るを持って処置を終わる」となるわけです。

 これらが虚証領域と実証領域が確定した時の処置となっていますが、虚証領域は確定した実証経絡と陰陽(表裏)の関係にある経絡に存在しています。虚証領域は皮膚電気抵抗器の井穴測定にて確認することが出来ます。

 上記右肺経と左大腸経に実証が確定していると、右大腸経、左肺経に虚証領域が存在する可能性があります。もし右大腸経に電気抵抗が低い電気が流れやすい虚証が確認された場合、右大腸経の経穴へ 皮膚接触固定鍼(皮内針)を一穴置鍼すると全身が驚く早さで気が調整されていきます。

 虚証の存在は肩上がりと関係なく右大腸経若しくは左肺経 の可能性が出てきます。虚証領域は組織が損傷し修復しようとしてエネルギーを活発に必要とし、電位が混乱しています。皮膚接触固定鍼(皮内針)は生体に対し電極として作用し、真皮と表皮に鍼尖が在れば 、虚証経絡上の損傷電位を正常電位に変換するように作用します。そして虚証の存在によってストップし混乱していた気の循環が堰を切ったように移動しだし本来の循環を取り戻すように移動しだします。 皮膚接触固定鍼(皮内針)の劇的効果にはこのような絡繰りがあるのです。

 身体への皮膚接触固定鍼(皮内針)は一個が原則です。二個以上置鍼すると効果が相殺します。気の動きが解れば簡単に解明する内容なのですが、複数置鍼している現状に出会う度に、何時になったらこのことが解って貰えるのだろうかと気が重たくなります。

 

 

 

■経絡と不定愁訴■

 西洋医学において痛みなどは神経の炎症に起因しているとして、鎮痛させる為に神経への色々なアプローチが行われていますが、あまり良い結果が出ていません。そして痛みが発生する原因については未だ正しく解明されていません。この痛みの原因の一つに経絡が関わっているとしたら驚かれるかも知れません 。多くの痛みや違和感は形ある神経だけに問題があるのでは無く、経絡内におけるエネルギー の過不足により身体内に発生した経絡間の電位差の緊張が痛みや違和感に関わっているのです。

 痛みや各種違和感等は神経組織を媒体として伝導している事はドイツのノーベル賞学者によって証明されて以来、形在る神経をターゲットとして伝導メカニズムも解って来ているようですが、原因に付いては曖昧となっています。全ての組織を網羅する経絡内のエネルギーに問題があると考えた方が妥当するようです。それ故 、痛みや各種違和感などは一定の支配領域を持つ各経絡間の電位差を調整するだけで簡単に消失していきます。となると神経は単なる伝導路に過ぎず、 組織細胞の変化を反映している各経絡内に発生した電位差の異常を神経の伝導回路を通して伝達していると言うことになります。

 人間における身体の表部角質層は絶縁されていてエネルギーが体外へ簡単に放電しないように出来ています。つまりエネルギーが蓄えられているわけです。ですが体内の電位に関しては学問的にも大ざっぱに解釈されていて、どのように帯電現象が起きていて、エネルギーの過不足がどの様に発生しているか等に関し的を射た見解が見あたりません。そして未だ身体内の電荷や帯電等が重要視されていない傾向が見受けられます。ですが経絡が独立した支配領域を持っているとなると話は変わってきます。各経絡間が絶縁され一定の支配領域を持っているとなれば電気的トラブルが多く発生しても不思議はないからです。帯電そのものは電子の過不足により発生します。そして帯電が発生すると隣接するエネルギーとの間に緊張状態が発生し色々なトラブルが生じることになります。また帯電現象は電子の過不足を生じてラジカルの発生とも関係が深いと考えられると共に体内放電等が神経痛の原因ではないか等と考えることが出来るのです。つまりこれこそが不定愁訴の原因ではないかと考えられるのです。新たな視点での研究を期待したいものです。

 気の誘導をレーザーポインターで行うと仮説経絡を完全肯定しなければならない現実に遭遇することとなります。また不定愁訴を簡単に改善することが出来たりします。医師の方で東洋医学を勉強したいと考えている方がいらしたら提案したいと思います。いたずらに難しい文献は読まないこと。簡単な概略程度の勉強で事足ります。最も重要な勉強は 十二経絡のマスターと気を受信する学習なる一点につきます。真実はシンプルなのです。この事が理解できた時過去の複雑な理論が必要なくなることでしょう。

 東洋医学では気を整える事を第一としています。気を理解しない者には東洋医学は 曖昧で難解な医学と感じられるかも知れません。また21世紀は末法の世界です。この末法の法とは外界の表象から発せられる情報を受信する事 により得られる内容だと考えられるのです。ツボは外界の情報を受信する受容媒体です。この気を受信する行為は、純粋直感の世界であり誤魔化しのない真実の世界との対話が始まることを意味してい ます。 正しく受信した情報が法になります。人類の将来は子供達が備え持ったテレパシー能力の開花にかかっています。常に子供達は敏感に外界の情報を受信しています。赤ちゃんの夜泣きがあります。赤ちゃんに責任はありません。夜泣きをしたくなるマイナスな波動情報を両親や縁する親族より身に受けているからなのです。治療は両親や祖父母を整える事で夜泣きは簡単に治ってしまいます。理解出来ない、解らない世界だ!等と言う考えは地球の成長に逆行しているのだと気付いて頂きたいと思います。

 

新経絡治療(バランス鍼法)における臨床例

臨床例は各章を参照下さい。