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■痛み■

神経は損傷するとそれ自身に痛みを伴いますが、神経が損傷せずに違和感や痛みを生じる場合があります。神経は経絡間に発生した電気的緊張を感知して脳へ情報を伝達する媒体としても働いていて、経絡間の緊張が種々の違和感を発生させていると考えられます。どうやら情報の伝達回路としても作用しているようです。ですから、痛みイクオール神経とする考え方は現代医学の盲点とも言えます。単純な神経損傷ならいざ知らず、痛みが発生する原因については未だ正確に解明されてい
ないと言えます。痛みの原因の一つに「経絡」が関わっているとしたら驚かれるかも知れませんが、神経の損傷や障害以外に起因する痛みは
未だ認知されていない経絡と言う電気的ネットワークが拘わっているようです。細胞組織の営みのアンバランスが電位現象として経絡に反映し、経絡間の電荷の極端な差異による緊張が発生させています。神経はこれらの電位的緊張を脳に伝達する伝導路
としての役割を担っているに過ぎない領域が存在していると言えます。
こうした、神経の損傷や障害以外で発生している違和感や種々の不定愁訴は80パーセントを超えていると考えられます。
あらゆる物質は原子から出来ており、その原子は正電荷を持つ原子核と負の電荷を持つ電子からなっています。したがって物質は通常電気的に中性となっています。そして電子の偏による過不足が生じた時に帯電を起こします。普通多く使われている帯電という言葉は個体表面での現象と考えられていますが、帯電でよく問題となるのは、絶縁され緩和時間が長い場合です。人間もまた、人体の表部角質層が不良導体となっていて、絶縁と同じ状態におかれ、体表は電気を通しにくくなっています。このように絶縁されているがゆえに、身体内に滞った電気的性質を持った「
気」が存在する場合、帯電と同じような作用が生じると考えられます。つまり、
組織の営みにより発生した緩和時間の長い部分帯電が経絡に反映し、経絡間に電位差を生じさせ、この経絡間に於ける電位差の緊張が神経に伝達され痛みがはっせいしていると考えられるのです。現在では身体内の電荷や帯電はあまり重要視されていない傾向
にあります。ですが経絡が独立した支配領域を持っているとなると話は変わってきます。各経絡間が絶縁しているとなれば電気的トラブルが多く発生しても不思議はないといえます。帯電そのものは電子の偏りによる過不足により発生します。それ故
、活性酸素(フリーラジカル)の発生に関係があると共に体内放電や組織間の電位的緊張等が神経痛の原因ではないかと考えることが出来るのです。現代医学では痛みに対し、神経組織の異常という考えが支配しているようですが、経絡
間における電位差の緊張が神経の電気伝導回路に混乱を生じさせたと解釈出来るわけです。
「痛みの種類は二種類
」
@組織が緊張して可動性が無くなり組織が荒れやすくなっている
電気の移動が遅場合には相対的関係にある他の組織との電位差の関係で実痛が発生します。
A逆に組織が損傷し活発に変化して修復しようとしている支配領域は電気が流れやすくなっています。こうした領域が身体内に存在すると相対的にある他の組織との電位差の関係で虚痛が発生します。
これら虚痛や実痛は身体内において過剰電位or不足電位それ自身単独で痛みを発生するのではなく、身体内における相対的に関連する他の組織との電位差の緊張が誘因となり痛みや知覚の伝導路である神経に影響を及ぼしていると考える事ができるのです。そしてここで最も重要
になってくるのが身体内に縦横無尽に独立した支配領域を持ち循環している経絡の存在なのです。相対的に関連する他の組織との電位差とは経絡相互間の関係を主に指しています。
西洋医学における東洋医学の学習は湯液に限定され、根幹となっている経絡の存在が無視されています。中医学で経絡は「人体内に経絡系統が存在し、これにより一個の完全な統一された有機体が構成されている。体内の各組織、臓器はそれぞれ密接に関連しており、経絡は人体に対して内外、表裏、上下、左右から重要なかかわり方をしている。内臓と内臓、内臓と体表、体表と体表との間を交通して、体内と全臓器と体表の全組織とを密接に結合させ、種々様々の複雑な機能を行っている。」と述べ
られています。
この学説は東洋医学の臨床の中に生かされ治療が行われていますが、未だ経絡系統を完全に証明出来るに至っていません。そこで証明する一つの方法を述べてみたいと思います。証明する方法として経絡の虚証領域に有効となる皮内針と磁石を使用した人体の変化を述べてみます。
皮内針は赤羽氏によって考案された特殊な鍼で皮内に鍼尖を固定するようにして使用します。使用効果は劇的で痛みや各種違和感を瞬時に取り去ることが出来ます。ですが我々の研究では皮内円皮鍼(皮内針)の効果を引き出すには鍼尖を皮内に刺入する必要がなく皮膚に接触するだけで著効が得られることが解っています。
但し、皮内円皮鍼(皮内鍼)の有効領域は経絡における虚証領域のみ
で、経絡の実証領域では電気的緊張を引き起こしさらに実証度がきつくなります。当然円滑な気の循環に対してブレーキをかけるように作用してマイナスとなります。
組織の営みにもマイナスがでます。
「虚証を確認するには」
「虚証の確認は身体で@気を受信する方法とA皮膚電気抵抗器で抵抗値を測定する方法とがあります」
@気の変化を身体で受信して虚証を割り出す方法。
身体内の過剰な気は外圧が加わると頭から足へと下降する特質を持っています。我々は天心システム・ポイントチェッカーと言う気代謝誘導装置の誘導棒より出る電子波を経絡の各井穴にあてていきます。すると各手足に一経ずつ気が下降する経絡が確認されます。これらは身体で直接感じ取る必要があります。ここで確認された経絡は実証経絡となり実証経絡と表裏で接続している経絡に虚証の存在の可能性が出てきます。
次に実証経絡が確認されたら表裏で接続している経絡の井穴に皮膚接触程度で使用する鍉鍼をあてます。そして全身が広がっていくような開放感
が感じ取れたり身体が温かくなる感じがする経絡を探し出します。探し出せたら、その経絡が虚証経絡となります。
このような診断は特殊な能力を必要とするように思われがちですが、意外と簡単に感じ取れたりします。皮膚電気抵抗器の計測より正確度が高くなります。
A皮膚電気抵抗器で虚証を確認する方法。
皮膚電気抵抗器にて経絡の各井穴に湿性綿花をあてて計測する方法です。身体内には活動電流が存在したり不安定な計測を余儀なくされます。抵抗値での虚実の確認は抵抗値が高く電気が流れにくい値として計測されたら実証経絡となり、抵抗値が低く電気が流れやすい値として計測されたら虚証経絡となります。但し実証の値は正常値と大差無い値として計測されるので実証経絡を決定するには難があります。我々は皮膚電気抵抗器の使用は実証経絡が確認された後に虚証経絡が在るか無いかを再確認する程度の利用としています。
「経絡の存在を証明する皮内円皮鍼(皮内鍼)」
虚証経絡を整えるには皮内円皮鍼(皮内鍼)を虚証経絡が確定した一経に一ポイント処置を行います。すると全身の違和感や痛みが瞬時に消失していきます。
皮内円皮鍼(皮内鍼)を使用して、また経絡の存在証明にも一経に一ポイントの置鍼をしていきます。皮内円皮鍼(皮内鍼)が虚証領域の一経に一ポイントしか使用できない理由を以下に述べてみます。
皮内円皮鍼(皮内針)は従来の身体に刺入する毫鍼とは異なり、皮膚に接触させて効果を引き出すように使用します。皮膚に鍼尖を接触することにより生じる身体変化としては接触したポイントと関係のある経絡の支配領域に電位変動が起きると考えられ、皮内円皮鍼(皮内鍼)の鍼尖は皮膚の接触ポイントに対して電極として
作用し、皮膚に接触固定した皮内円皮鍼(皮内鍼)の極性が身体に作用して虚証領域の損傷電位を正常電位に変換していると考えられます。
経絡の虚証領域は皮膚電気抵抗器における井穴測定において電気抵抗が低く電気が流れやすい反応として計測され、経絡の支配領域の組織は修復しようとして活発にエネルギーを消費している領域で
電子に混乱が生じ、当然損傷電位が発生していると考えられます。
つまり損傷電位が発生している虚証経絡へ皮内円皮鍼(皮内鍼)を処置することにより損傷電位が正常電位に変換され瞬時に全ての(虚痛・実痛)痛みを取る事が
できるのです。虚証経絡と接続している表裏や上下の関係にある経絡や左右の関係にある経絡には気の循環において滞りが二次的に発生することとなりますが、これら二次的に発生した滞り(実証反応)
も虚証領域の処置にて同時に改善します。
一穴への処置により鎮痛してしまう再現性と法則性のあるこの現象は、経絡の存在証明に重要ポイントとなります。確認する方法としては虚証経絡を割り出し皮内円皮鍼(皮内鍼)の処置にて鎮痛した状態に対し、虚証経絡と同一の支配領域の体表上に磁石を貼ると、鎮痛していた痛みが瞬時に出てくると言うことです。こうした現象は電極を同一支配領域に二点置くことにより発生する現象なのです。
経絡の存在証明において従来の毫鍼のように皮膚内に鍼を幾つも刺入していたのではこのような現象を発見することは出来ません。皮膚に接触させるだけの皮内円皮鍼(皮内鍼)であるからこそ証明できる内容となっています。
つまり皮内円皮鍼(皮内鍼)は皮膚に対し電極として作用し、鍼尖の極性が経絡内の電位を矯正していると結論付けることができるのです。
「経絡は身体内で独立した支配領域を持ち絶縁されている」
追試により経絡が存在することが解れば体表の表部角質層のみが絶縁されているのではなく、身体内にも経絡としての支配領域のネットワークが網の目のように存在して、かつ経絡相互間は互いに絶縁されていると考えることが出来るようになります。
これらは現代医学において信じがたい内容ではありますが新しい医学を見つめる上で着目するに値する事実なのです。身体内に幾つもの絶縁された支配領域が存在している等と今まで想像すらされていません。新経絡治療(バランス鍼法)に於いてはこの様な視点を常に念頭に置き最小の操作により最大の効果を引き出す治療に徹しています。ですから全ての治療操作に対して説明が出来る内容となっています。
人体において一般的に電位が問題とされるのは絶縁されている人体表面と外気との関係に付いてです。慢性疾患を持つ患者は雨が降る前になると決まって神経痛や違和感を訴えたりします。これらは蒸気雲等の帯電電荷雲と体内の疾病部分における帯電組織との電位差の緊張により神経痛が発生していると考えた方がよ
いでしょう。また気圧の変化や湿度の変化による空気中のイオン化量の変化については、身体内部の「気」の滞りや身体内における過剰な気が体外に放出されることと、人体のオーラー内に静電気として帯電しているエネルギーとの相互作用が影響していると考えられます。こうした環境で痛みを訴える患者は身体内の電位差の過不足が是正され「
気」が円滑に運行しだすと静電気が帯電しにくくなります。加えて空気中にある帯電電荷と体表の電荷と体内の電荷に著しい差が無くなり次第に天気の影響に左右されなくなって行きます。
「バランス鍼法による痛みの治療」
次に経絡が一定の支配領域を持ち、かつ各経絡相互間が独立した絶縁層をなしている事を考慮して症例で述べてみます。
人体には正中に在る任脈や督脈の他、左右に十二経絡のネットワークが存在して生体を滋養したり生体の営みを反映したり生体の変化を伝導したりしています。これらの一経に変動が起きると一定の法則ある変化を
表します。ここでは左足肝経を例に取り説明してみたいと思います。
仮に左足肝経の支配領域にある組織が損傷して
、皮膚電気抵抗器の井穴測定において電気抵抗が低い値が計測された場合、左肝経の支配領域における電気的エネルギー(気)は不足している状態とな
り虚証経絡と経絡診断が出来ます。この左肝経と均衡を保っているのが表裏では左胆経、左右の関係では右肝経、上下の関係では左肺経です。
左肝経の支配領域上の組織に損傷ある虚証反応が生じると、
左肝経内の電位が混乱することとなります。その影響は上下で接続している左肺経と表裏で接続している左胆経の支配領域
に現れ、エネルギーの移動が滞りがちとなり左肝経と相対的な関係おいて電荷が過剰になります。このような環境が長く続くと左肝経との関係で電気的エネルギーの均衡が
次第に崩れる状態となります。
その両経の支配領域における電荷の差の緊張で、左肝経の虚証の主張が大きい場合は左肺経や左胆経との関係で虚痛が発生します。逆に左肝経と接続している左肺経と左胆経
で帯電の主張が大きい場合は実痛が発生します。この様な状態がさらに長く続くと左肝経と左右に位置する右肝経にも気の滞りが発生し出して、右肝経にも実痛が発生するようになります。このような左肝経と接続している左肺経、左胆経、左右対称に位置する右肝経が主張する実痛は続発疾患となっています。
処置としては実痛経絡には瀉法を行うと鎮痛することとなります。虚証の左肝経に虚証の処置としての皮内円皮鍼(皮内鍼)を一穴置鍼すると左肝経に虚証があることに
って発生していた接続経絡の続発疾患も同時に改善することとなります。左肝経と接続経絡間の電荷の差が是正され、電位差の緊張が無くなると簡単に痛みがなくなるのです。
「鍼術の要は気を整えることにある」と言います。従来の身体内に刺入する毫鍼は瀉法が主で、表部角質層が絶縁状態になっている皮膚表面を破壊し鍼を刺入することにより過剰な電気を抜き取り(放電)関連し合う経絡間の電位差を是正する操作を行います。逆にエネルギーが不足している領域に対しては蓄電するよう
に皮内円皮鍼(皮内鍼)を処置して損傷電位を正常電位に変換する手技を行います。
足に鍼をしたのに頭痛が取れたと驚く方が時々見受けられますが
身体内に経絡と言う絶縁されたネットワークが存在しているから当然のことなのです。さらに上記バランスであれば鍼の刺入箇所は左胆経or右肝経の支配領域であればどの箇所に鍼を刺しても同じ結果となります。これも経絡という支配領域が存在しているから起こりえる必然なのです。
「内蔵臓腑の整え方」
西洋医学では原因不明としてかたづけられる突発性神経痛等は経絡痛と言えるものです。原因が不明なのではなく、組織臓腑の営みのアンバランスが発生することにより、経絡
間に電位差の変化が現れ、それによる緊張が神経痛として出現していることを知る必要があるといえます。原因が無いのではなく原因を特定できずに解明できないといった方が妥当かもしれません。
一般通念として東洋医学の処置は痛みを取るイメージが強い感があります。ですが「鍼術の要は氣を整えることにある」と言う命題を追試する時、痛み以外の内臓臓腑をも整えることが出来る現実が出逢います。
一経絡の肝経を例にとって説明します。
@精子減少症は左肝経の支配領域の虚証反応として出ています。左肝経の支配領域の
一経穴に皮内円皮鍼(皮内鍼)の処置を行い直接関連する左胆経、右肝経、左肺経に
瀉法の処置を行うと精子の量が増え、活動が活発になっていきます。
Aうつ病も左肝経と関係があり左肝経における虚証反応が確認され支配領域である期
門穴に問題を見いだす事が出来ます。期門穴の直下には膵臓の膵尾が位置していま
す。基本的に左肝経に虚証があると不眠症になりやすく、頭痛があり夕方人と話し
たくない様な身体の怠さが襲います。
B椎間板ヘルニアも肝経と関係があり実証反応として出ています。左に椎間板が突出
して痛みが在る場合には左肝経の実証反応が認められ加えて上下で接続している左
肺経に虚証反応が在ることが多く左肺経の一経穴に皮内円皮鍼(皮内鍼)を処置する
と椎間板ヘルニアが改善しだします。
C朝起きるのがとてもつらい人には右肝経に虚証が出ています。また椅子に座ってい
たり立っていたりする時に身体が歪む症状を訴えます。登校拒否となっている人に
も見受けられたり、ネフローゼとなっている人にも見受けられます。経絡の反応に
見合った処置を行うと改善してしまいます。
D癌になっている人にも左肝経or右胆経の虚証が確認されます。手術後にこの反応が
出ている場合、癌になりやすい経絡バランスと考え整える必要があります。大腸癌
や胃癌に多く見られる経絡バランスとなっています。
E左肝経や右肝経に虚証がある場合は同じ姿勢をしていたり、長く座った後に立とう
とすると腰痛を自覚したりします。なかなか整形では理解されない腰痛の一つです
が虚証の処置を行うと一瞬のうちに鎮痛してしまいます。
F卵巣嚢腫と診断された人にも肝経の実証反応が出ています。左卵巣嚢腫の場合には
左肝経の実証反応に加えて左肺経に虚証反応が出ています。右肝嚢胞や右卵巣嚢腫
では右肝経の実証に加えて右肺経に虚証反応が出ていますので虚証に対する皮内円
皮鍼(皮内鍼)の処置を行い関連経絡への瀉法の処置にて卵巣嚢腫や肝嚢胞自体が小
さくなっていきます。
「痛みを取ることと治すこと」
経絡理論には生体を滋養したり、生体を反映したり、伝導したりする働きがあるとされています。また経絡の気を整えることは臓腑の営みを整えることとされ痛みだけに止まらないのです。単に経絡における気の循環を調整して気の均衡を整えるだけで上記の疾病が改善されて
いくのです。当然組織の異常は経絡間に比例した気の過不足を発生させていると考えられます。そして各経絡に細胞組織の営みと比例した形で気の過不足が存在するとしたら経絡間の電位的緊張も様々なパターンが認められるはずです。つまり経絡間の電位的緊張の様相により種々様々な不定愁訴が発生しても不思議
ではないと言えるのです。
人体の不思議な現象として東洋医学の古典素門に巨刺法、謬刺法なる鍼術があります。打撲のような外的疾患や片側に極端なエネルギーのアンバランスが発生している時に行う処置だと考えて下さい。例えば打撲をした箇所と左右対称にある部位に同等の刺激を与えると、不思議とその場で打撲した箇所が鎮痛してしまいます。外的疾患であれば全ての場合有効となります。これらの鎮痛効果は身体内おいて電気的バランスに対して均衡を与えてや
ることで生じています。つまり、外的条件で損傷を受けた場合、損傷を受けた部位の損傷電位に対し左右対称
や前後や上下の部位に同等の損傷電位を作ってやるのです。すると左右、前後、上下において電位的に均衡が保たれることにより、電位差の緊張が生じす痛みを感じなくなってしまうわけです。
このように身体内の電位のバランスが取れていれば痛みとして知覚することがなくなるわけです。当然バランスが取れると鎮痛するという法則は、当然、身体が正常に機能していない状態、例えば
気の流れを鈍らせても、バランスが取れていれば痛みは発生しないことになります。それ故、組織が正しく機能し、氣の流れが円滑で痛みが無い状態がベストなのですが、重度の病気でありながら
、まがりなりにも電気的に均衡が保たれていれば痛みは生じません。ですから単純に痛みが取れたと言うことと、疾病が治るということは区別しなければならないと言えます。
鍼灸の施術をして痛みが取れたら内在する疾病まで治癒したと誤解する傾向が多々見受けられますので軽はずみな判断はなくしたいものです。我々は末期癌でモルヒネでも鎮痛しない病態に対し、癌特有の経絡のアンバランスを電気的に読み取り、簡単な鍼の操作で臨終の際まで痛みを出さない方法を
試みます。しかるべき処置を施し鎮痛すれど癌はあくまでも存在しています。痛みは疾病の警告信号と解釈しなければならないのです。
痛みが取れたからといって疾病が治癒したことには繋がらないと述べたのですが、生体の氣の過不足を調整し痛みを取り去ることは経絡間のエネルギーのバランスを整えることに繋がります。バランスが整うとエネルギーの循環が正常に運行し、組織細胞や臓腑が正しい営みを取り戻し、当然自分の力で自己を修復しょうとする力が働くことに
なります。ですから、見方を変えると痛みを取る処置の追求は大切な施術と言うことが出来ます。

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